#116 季節と五つの味、五つの色

こんばんは、はりきゅう速水です

夜にもなると北海道も一けた台の気温となり寒くなってきましたね。全国的にも秋になり気温や気候が変わり、体調の変化もでてきます

東洋医学では、季節によって健康によい味と、よい色というのがあります(他にもありますがそれは後日)

東洋医学では季節は五つに分類してましてそれがこちらです。そして、その季節にあう味と色を紹介します。ただし、その味だけとれば良いというわけではないです。また、その味をとりすぎると関係する臓が亢進しすぎて逆に疲れる臓もあります。その時は違う味を記載しますのでご確認くださいヽ(゚∀゚)ノ

 『春』 ・・・・・・疲れたなと感じる場合  ⇒ 酸味、青色の食べ物

           それでも体調があがらない⇒ 甘味、黄色の食べ物

 

 

 『夏』 ・・・・・・疲れたなと感じる場合  ⇒ 苦味、赤色の食べ物

           それでも体調があがらない⇒ 辛味、白色の食べ物

 

 

 『長夏』(土用の日)・・疲れたなと感じる場合 ⇒ 甘味、黄色の食べ物

           それでも体調があがらない⇒ 塩味、黒色の食べ物

 

 

 『秋』 ・・・・・・・疲れたなと感じる場合 ⇒ 辛味、白色の食べ物

           それでも体調があがらない⇒ 酸味、青色の食べ物

 

 

 『冬』 ・・・・・・・疲れたなと感じる場合 ⇒ 塩味、黒色の食べ物

           それでも体調があがらない⇒ 苦味、赤色の食べ物

 

 

 

  

そして、季節関係なく食べる際に肝心なのは『よく噛むこと』です。私のブログでは、毎度書いていますが、なぜそこまで必要なのかまでは記載していなかったので今回は引用させていただきました。

噛むことのメリット(特に2,3,4,8がポイントです)

1 食べ過ぎの心配がなくなり、少量で満腹になりますので肥満予防に役立つ。さらには代謝効率も上がり、脂肪分解、体重の減少が期待できる。
2 脳に適度な刺激を送ることができ、頭が良くなる。ボケが防げる。
3 糖尿病の症状を改善するホルモンが分泌される。
4 唾液に含まれる色々なホルモンや酵素が、老化防止、若返りに役立つ。
5 口の中の自浄作用が高まり、虫歯や歯周病、口臭の予防になる。
6 歯や歯茎が丈夫になる。歯並びが良くなる。顎が発達し顔の表情が豊かになる。発音がしっかりする。
7 脊柱を正しく保ち、骨盤の発育不全を防ぐ。
8 食物の毒性を低下させ、発ガン物質を消す。
9 胃腸の働きを助け、便秘を予防する。

 

 

東洋医学は難しいイメージがありますが、シンプルな考え方もありますので、少しずつ載せていきます(^∀^)

 

 

 

「参考文献」

心も体もととのう漢方の暮らし365日  川手鮎子 著

家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法  東城百合子 著

一慧の穀菜食 手当て法 大森一慧 著  大森英櫻 監修

その42. よく噛むとガンが消える!~老化防止は噛むことから~

#115 10月ですね

お久しぶりです。はりきゅう速水です

あれよあれよと4か月ブログ更新をさぼってました(´ ∀ `;)もう北海道は寒くなってきましたね。夜になれば10°以下です。寒くなってきましたね~。

北海道の場合は、夏と秋が短く、これから長い冬が到来してきます。気候が変わると体調も変わります

秋になると、「乾燥」からの「肌荒れ」、「気分がおちこむ」など

冬になると、「冷え」からの「腰痛」、「固定痛」など

上記の予防として、こういう養生方やツボを紹介します

① 「りんご」や「梨」を食べる

 身体にこもった熱をとり、喉をうるおし、咳を止めたり、肌を潤してきれいにするなどの効果があります。

② ツボの紹介

 冷えを改善するツボ「太渓(たいけい)」、「合谷(ごうこく)」、「膈兪(かくゆ)」

太渓(たいけい) ・・・ 内くるぶしとアキレス腱の間の凹み

合谷(ごうこく) ・・・ 手の甲の、親指と人さし指の骨の交わったところ凹んだ所

膈兪(かくゆ) ・・・ 胸椎7番目の高さ、肩甲骨の下の端と同じ高さ、背骨から外側へ2本横の場所

ツボの刺激の仕方は少しずつ、ゆっくりと押す、膈兪に関しては、テニスボールを使うといいですよ、または温める

雪が降る前にからだをならすといいと思います。

#112 [お知らせ]第二回トナリノセミナー

こんにちは、はりきゅう速水です

 

ついに、明日です。

トナリノさんが主催のセミナー第二弾に、ゲスト参加させていただき、『東洋医学』について解説させていただきます。

 

トナリノさんは動物さんを施術している方です。以前、私が患者さんの猫ちゃんにお灸している動画から、トナリノさんから対談しましょうと北海道まできてくださり、たくさんお話しまして、今回セミナーに参加する運びになりました☺️

 

・東洋医学ってなんだろう?

・繰り返す不調について

・季節に左右される不調についてなどなどさわり程度ですが解説します😌

・質疑応答

 

 

 

詳しくはこちらです↓https://www.instagram.com/p/CbM6fkMPJ2T/…

 

 

解説する内容がボリュームありすぎて時間超えないか心配です。また質問もたくさんあるとのことでみなさんの熱量がすでに多いです

#102 手当てするにあたって

こんばんは、はりきゅう速水です。

今日は中秋の名月ですね。そして、本当に満月(毎年満月ではないらしいです)と珍しいですが、北海道はあいにくの曇りです(・д・`)

 

今回は、今更にかもしれませんが、「手当てするにあたって」知ってほしいことを説明します。

 

まず、手当てをする手順としては、

①ある症状がある → ②その症状に該当する手当てをする → ③様子(症状が改善されたか)をみる

 

 

と思っている方は多いかと思います。

 

が、これは正解のようにみえて、少しもったいない。場合によっては手当て法が失敗して悪化する可能性があります。

 

これは、手当てだけでなく東洋医学全般にも言えます。

東洋医学には、『陰陽論』という考えがあります。

陰陽って言われても、なんのこっちゃ?って思いますよね。簡単にいうと

:冷たい、内向的なもの、暗いもの、-(マイナス)、ゆるめる食べ物

:温かい、外交的なもの、明るいもの、+(プラス)、締める食べ物

といった、対局になる性質を指します。

 

 

 

先ほど、上で説明した「①ある症状がある」の時に、どちら?をわかっていないと対応が正反対になります。

 

例えば、下痢

下痢にも状態が様々ありまして、

「冷たい物を食べたり飲みすぎたりして下痢になった」

これは、の症状(冷たい物が陰性の働きをし、お腹全体萎縮する)

なので、「②手当て法」は、お腹、下肢を温めて、ご飯を一時的に減らす

 

 

他の下痢の種類としては

「肉や刺激物を食べたり、大食いをして下痢になった」

これは、の症状(肉、刺激物が陽性の働きをし、大食も重なりお腹がぱんぱんになる)

なので、「②手当て法」は、まずは便を出しきる。そして、疲労した胃の手当(お茶、絶食など)をする

 

 

 

陰陽論は、名前で考えるとよくわからいという感想が多いかもしれませんが、これをわかると手当てはできます。まずは、症状の性質を見極めることです。

陰陽を知るということは経験も大事です。いきなり、大病になって手当てする際に陰陽がわからないまま手当てをして、間違うと悪化しますので、まずは日ごろの体調や普段食べている物の陰陽を知るところから始めるといいと思います。

不明なところは、どんどん聞いてください

 

 

 

 

「参考文献」

家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法  東城百合子 著

一慧の穀菜食 手当て法 大森一慧 著  大森英櫻 監修

からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版  大森一慧 著

#93 今日は、はりきゅうの日

こんばんは、はりきゅう速水です

いつも朝一に車に乗ると、カーナビから『今日は○○の日です』と教えてくれるんですが、今日もふいにエンジンかけて『今日は、はりきゅうの日です』と教えてくれた時、その日のテンションは最高でした😘😙🤗

ついつい、患者さんにそのことを伝えながら張りきって仕事してました😂😆

はり

きゅう

——————————————————————————-

では、はりきゅうの文字や歴史について記載します

私は、いつもわかり易く『はりきゅう』って言ってますが、本来よく使われるのが、『鍼灸』です。ただ、この『鍼』は常用漢字ではなくて、かつ、もともと中国の古典、日本の古典に記載されているのは『針』が多いので『針灸』が正確だと思います。(針灸の歴史より)

針灸の歴史は古く、中国では紀元前256年(およそ2200年前)の馬王堆漢墓医書というのが発見されております。そこから張家山漢墓医書の発見、そして、うちら鍼灸師としてはバイブルになっている「黄帝内経」が発見され(紀元前202年)、そこで鍼灸体系が確立されたそうです

そこから日本に伝来したのは、562年(およそ1500年前)新撰姓氏緑、有名なものは984年の「医心方」ですかね

——————————————————————————-

中国は2200年、日本は1500年の針灸の歴史があるのは、これ以上にないほどの経験を、本に集約されているということです。

古典の通りにいくか、それともまた違った結果になってそれを後世に残せるかと研鑽するのは現在の鍼灸師の役目です

私は鍼灸師となってまだ5年ですが、『古典のこ』も知らず、まずは騙されたと思って、古典の通りに実践してましたが、ほぼ古典の通りというのが私の感想🤗🤗🤗

本当に感謝です、壁にぶつかっても古典で調べてみると、その問題点について書いてくれていたり、解決策も載っていたりします。

柳谷素霊先生(在校してた東洋鍼灸専門学校をつくった先生)はよく『古典に還れ』と言ってくれたそうです。在校中はこの意味がよくわかりませんでしたが、今となってはこの台詞はとても響きます🤩😍

1人で鍼灸師としてやっているからこそ、治療方針がぶれないために古典があると思うと心強いです。

はりきゅうは、とても奥深いので、こんな暑い時期でも元気になれるようになれますので、ご相談ください😀😀😀

——————————————————————————-

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

針灸の歴史 悠久の東洋医術 小曽戸洋 著

柳谷素霊のあゆみ 移動の日本社

#91 目病諸候 その35 目内有丁候

こんにちは、はりきゅう速水です。

8月になりましたね~。しかし、暑いですね。8月入っても暑いのが続くみたいなので体調管理には気をつけましょうね。おすすめは「暑い日でも熱い灸」

さて、今日は諸病源候論の目病諸候をのせます。

目内有丁候 です。毎度言葉だけでは……まずは読みましょう

<原文>

目肝之外候也、藏府熱盛、熱乘於府、氣衝於目、熱氣結聚、而目内變生状如丁也

< 書下し文、自分でやっているので間違いがあります >

目は肝の外候なり、臓腑熱盛んじて、熱腑に乗ぜれば、気目に衝き、熱気結聚して、目内に変じて状、丁の如ざるを生ずなり

<訳>

目は肝の外候である。臓腑の熱気が盛んとなり、熱が肝に乗じ、目に上衝して、熱気が目に結集して気血が凝滞することによって、黒睛上に釘状の陰翳を生じる。

<備考・考察>

目内有丁候 → 目の内に丁有るの候 となります。つまり、「丁」がどういうことか?がわからないと内容が入ってきませんね

訳を読むと、丁 → 釘状の陰影 のことを指します。 

現代の病に当てはめるとしたら、飛蚊症にあたるのかもしれませんね

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

講釈 諸病源候論 巣 元方 著  牟田 光一郎 訳

#88 目病諸候 その34 目封塞候

こんにちは、はりきゅう速水です。

本日も諸病源候論の目病諸候をのせます。目の症状としてはあと四つです。

目封塞候 です。文字だけだと何かの原因で目が塞がる状態になるみたいですね。

<原文>

目肝之外候也、肝氣通於目、風邪毒氣客於瞼膚之間、結聚成腫、腫而瞼合不開、故謂之封塞、然外爲風毒結腫、内則蘊積生熱、若腫不即消、熱勢留滯、則變生膚、翳息肉白鄣也

< 書下し文、自分でやっているので間違いがあります >

目は肝の外候なり、肝気は目に通ず。風邪の毒気、瞼膚の間に客して、結聚して腫を成す。腫して瞼合開かざる。故にこれを封塞(ふうさい)という。しかるに、外風毒のために結腫し、内は則ち蘊積(うんせき)して熱を生じ、腫れのごとき、即ち消ぜず。熱留滞して、則ち変して膚翳(ふえい)息肉(にくそく)白鄣(はくしょう)を生ずなり。

<訳>

目は肝の外候であり、肝気は目に通じている。もしも風邪や毒気が眼瞼部に侵襲して邪気が結集すると眼瞼がくっついて閉じてしまって開かなくなるが、これを目封塞と称する。この場合、目の外は風毒に侵されて腫れていて、内は蘊積して熱を生じているものであるが、もし腫れがいつまでも消えず、熱勢が留滞するようになると目睛上に膚翳、息肉、白障などの病変が生じるようになる。

<備考・考察>

膚翳(ふえい)=目に薄い模様の翳(えい、かげ、さえぎり隠れること)があること。

息肉(そくにく)=腫物?

白鄣(はくしょう)=白内障?

目が開かない病気としては、

  •  眼瞼下垂
  •  眼瞼痙攣
  •  角膜びらん、再発性角膜びらん
  •  角膜潰瘍
  •  点状表層角膜症

などがありますね。上記の病気であれば、まずは眼科へ、

  • 眼精疲労
  • ストレス
  • 自律神経失調症
  • 眼瞼下垂、眼瞼痙攣

であれば鍼灸でも対応できます。陽きょう脈、陰きょう脈や対応経絡に鍼したりするとパチッと目が開くことが多々あります

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

講釈 諸病源候論 巣 元方 著  牟田 光一郎 訳

#87 目病諸候 その33 目皰瘡候&目膿漏候

おはようございます。はりきゅう速水です。諸病源候論の目病諸候も再開したいと思います。

目皰瘡候 から 書き下ししていきます。ただ、この項目は意味が省略されていますので、書き下しのみ記載します。

目皰瘡 → 目疱瘡(めほうそう) のことです

<原文>

目肝之候也、五藏六府之精華、上榮於目、府藏有熱、氣乘於肝、衝發於目、熱氣結聚、故睛上生皰瘡也

< 書下し文、自分でやっているので間違いがあります >

目は肝の候なり、五臓六腑の精華の上、目を栄す、腑臓熱気有りて、肝を乗じ、目に衝発す、熱気の結聚なる、故に睛上に疱瘡を生ずなり

 

—— ここまで ——

  

 

目膿漏候

<原文>

目是肝之外候、上液之道、風熱客於瞼眥之間、熱搏於血液、令眥内結聚、津液乘之不止、故成膿汁不盡、謂之膿漏

< 書下し文、自分でやっているので間違いがあります >

目はこれ肝の外候、上液の道なり、風熱、瞼眥の間に客して、熱血液ひろがりて、眥内結聚して、津液これに乗じて止らざらしむ、故に膿汁成る、尽くさざる、これを膿漏という

<通訳>

目は肝の外候でありし、涙液の通り道である。もしも風熱の邪が瞼眦の間に客れば、熱邪と血液があいうち、気血が瘀滞して眦内に結聚し、津液がこれに乗じて流れやまなくなり、変じて膿汁となり、いつまでも尽きないものを膿漏と呼ぶ。

<考察>

この候は、涙腺炎(涙嚢炎)に相当し、急性は治りやすく、慢性のものは治りにくいらしいですね

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

講釈 諸病源候論 巣 元方 著  牟田 光一郎 訳

#85 目病諸候 その32 目肥候

こんばんは、はりきゅう速水です。今日は夜の仕事がないので気力が続く限り、目病諸候を進めようと思います。

さて、今回は「目肥候」です。目肥の読み方が載ってなかったので、一つずつ音読みでしました。今回は 目肥 (もくひ)と読みます。もし、読み方がわかる方がいらっしゃいましたらご教授願います

<原文>

肥目者、白睛上生點柱、或如浮萍、或如榆莢、有如胡粉色者、有作青黑色者、似羹上脂、致令目暗、世呼爲肥目、五藏六府之精華、皆上注於目、爲肝之外候、宗脈所聚、上液之道、此由府藏氣虚、津液病邪所搏、變化而生也

< 書下し文、自分でやっているので間違いがあります >

肥目(ひもく)は、 白睛(しろめ)の上に 點柱(てんちゅう)を生じ、あるいは 浮萍(ふへい)のごとく、あるいは 榆莢 (ゆきょう) のごとし、 胡粉(こふん)の色の如くなる者の有り、青黒色をなす者の有り、羹上(かんじょう)の脂に似て、目をして暗み(くらやみ)にいたせしむ、世呼びて 「 肥目(ひもく)」と為す、五臓六腑の精華は、皆上りて目に注ぐ、肝の外候なり、宗脈の集まるところ、上液の満なり、これ腑臓の気虚によりて、津液邪の為す搏つ所、変化して生なり

<通訳>

肥目(ひもく) とは、 白睛(しろめ)の上 に点状の色素斑が生じたもので、それは 浮萍(ふへい、うきくさ) のようなものであったり、 榆莢 (ゆきょう、にれのさや?、 榆莢のワードで調べると漢王朝のお金とでてきます)のようであったりで、その色は 胡粉色(白い色の顔料)や青黒色であり、あたかも 羹(あつもの、熱いもの)の上の脂油みたいな感じのものである。このために目は物をみることができなくなるものを俗に「 肥目 」と称されている。このような眼疾は臓腑の気虚で、津液が邪気のうつところとなって起こったものである。

<考察>

この証候は結膜疱疹や色素斑、或いは結膜乾燥症に出現する結膜乾燥斑などに相当するものである。

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

講釈 諸病源候論 巣 元方 著  牟田 光一郎 訳

#84 目病諸候 その31 目蜡候

こんばんは、はりきゅう速水です。やっとこさ、北海道もプラス気温になってきましたね( ノ゚∀゚)ノ、雪も解けだしてきて路面も見えてきました。春もまもなくです。

さて、今回は「目蜡候」です。これも読めないですね(笑)よく、漢字変換ででてくるなとびっくりしております

<原文>

蜡目者、是蠅蛆目眥成瘡、故謂之蜡目

< 書下し文、自分でやっているので間違いがあります >

蜡目(しょもく)とは、これ 蠅蛆(ようそしょう)なり、目眥(もくし)に 瘡(そう)をなす、故にこれを 「 蜡目(しょもく) 」という

<通訳>

省略(なので、書き下しを読んだ通りです)

<考察>

現代でも、蠅蛆(ようそしょう)症というのがありまして、 ハエの幼虫(蛆)が生きた哺乳類の体内に侵入したことによって発生する感染症(寄生虫性疾患)、今回の 蜡目(しょもく)の 「蜡」は「蛆」と同じことを指すので、ハエが眼に接触して眼の組織内に繁殖して炎症反応を引き起こすということになります。

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

講釈 諸病源候論 巣 元方 著  牟田 光一郎 訳