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#199 秋の養生に蓮根はいかがでしょう?喉をいたわる食養生

おはようございます。、はりきゅう速水です。

北海道では朝晩の冷え込みを感じる日が増えてきましたね。この時期は空気が乾燥しやすく、喉がイガイガしたり、乾燥による違和感が気になったりすることはありませんか?そんな秋の食養生に、今回おすすめしたい食材が 蓮根(れんこん) です。

●秋の養生に「蓮根」がおすすめ

蓮根は、煮物や炒め物、汁物など、さまざまな料理に使える身近な食材です。東洋医学の食養生では、蓮根は喉の乾燥が気になる時期に取り入れたい食材の一つとされています。ただし、蓮根を食べれば喉の痛みが治るというわけではありません。食事や水分補給を通して、日頃から体をいたわることが大切です。

●東洋医学で考える「秋」と「白い食べ物」

東洋医学の五行論では、季節・五臓・色などを関連づけて考えます。

秋は「肺」と関係が深く、色では「白」に対応します。ここでいう「肺」は、現代医学でいう肺そのものだけでなく、呼吸や皮膚などに関わる東洋医学独自の考え方です。また、秋は「燥(そう)」、つまり乾燥に注意したい季節とされています。そのため、東洋医学の食養生では、蓮根や梨、大根などの白い食材を取り入れながら、乾燥から体をいたわることを大切にします。

もちろん、白い食材だけを食べればよいということではありません。いろいろな食材をバランスよく取り入れましょう。

●蓮根をおいしく食べるには?

蓮根は、煮物や炒め物、汁物など、さまざまな料理に使える食材です。実は、私は料理が苦手なので、簡単に作れるレシピを参考にしています。

蓮根を使った料理を探している方は、こちらのレシピサイトも参考にしてみてください。

▶ キッコーマン「れんこんの簡単レシピ」

温かい汁物などに取り入れながら、秋の食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

●まとめ

秋は、気温の変化だけでなく、空気の乾燥にも気をつけたい季節です。東洋医学の考え方を日々の食事に取り入れ、蓮根などの身近な食材から養生を始めてみてはいかがでしょうか。喉の痛みが強い場合や、症状が長引く場合は、食養生だけで済ませず、医療機関へ相談しましょう。

はりきゅう速水では、鍼灸施術だけでなく、日々の養生についてもお話ししています。季節の変わり目に体調が気になる方は、無理をせず、ご自身の体をいたわってお過ごしください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#198 菊花開(きくのはなひらく)|秋の深まりに合わせた冷えと乾燥の養生

こんにちは。はりきゅう速水です。

10月も半ばになり、秋が少しずつ深まってきました。

今回の七十二候は「菊花開(きくのはなひらく)」です。菊の花が咲き始める頃を表す言葉で、秋の景色を楽しめる季節になってきました。北海道では、朝晩の冷え込みが気になり始める時期でもあります。今回は、これからの季節に意識したい養生をご紹介します。

●冷えと乾燥に気をつけましょう

気温が下がってくると、手足の冷えや、喉・肌の乾燥が気になることがあります。まずは、次のようなことを意識してみましょう。

 ・首やお腹、足元を冷やさない

 ・温かい食事を取り入れる

 ・こまめに水分を摂る

 ・軽く体を動かす

頑張りすぎず、毎日の生活の中でできることから始めてみてください。

●食べ物で秋の養生

 この時期は、れんこん、大根、にんじんなどの根菜類を、汁物や煮物にして取り入れるのもおすすめです。温かい料理は、冷えが気になる季節の食事にもぴったりです。旬の食材を楽しみながら、食事のリズムも整えていきましょう。

●使えるツボ

① 湧泉(ゆうせん)

足の裏にあるツボです。足の指を曲げたときに、足裏の前方にできるくぼみのあたりにあります。手の親指で、気持ちよいと感じる程度にゆっくり押してみましょう。

② 列缺(れっけつ)

手首の親指側にあるツボです。手首のしわから少し肘側に位置します。反対の手の指で、強く押しすぎないようにやさしく刺激してみましょう。

ツボを刺激するときは、痛みが出ない程度に行ってください。

●まとめ

今回の七十二候は「菊花開」。

秋が深まるこの時期は、冷えや乾燥に気をつけながら、食事・睡眠・適度な運動を意識して過ごしましょう。季節の変化に合わせて、無理なく体を整えていけるとよいですね。体調の変化が続く場合や、症状が気になる場合は、医療機関への相談もご検討ください。

札幌市厚別区を中心に、札幌市内・江別市・北広島市で訪問鍼灸を行っている「はりきゅう速水」では、ご自宅で受けられる鍼灸施術を行っています。通院が難しい方や、訪問鍼灸について気になることがありましたら、ホームページからお問い合わせください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#197 秋の養生で体をいたわり、連休を楽しみましょう!

おはようございます。はりきゅう速水です。

今日から連休という方もいらっしゃるのではないでしょうか。旅行やお出かけを楽しんだり、家でゆっくり過ごしたり、普段なかなかできないことに取り組んだり。せっかくのお休みですから、思い思いの時間を楽しみたいですね。そこで今回は、連休を元気に楽しむために、秋の養生について簡単にご紹介します。

●秋は体をいたわる季節

東洋医学では、秋は「肺」と関係が深い季節と考えられています。肺は呼吸に関わるだけでなく、東洋医学では皮膚や鼻などとも関係が深いとされています。秋が深まるにつれて空気が乾燥し、朝晩の冷え込みも気になってきます。そんな季節には、乾燥や冷えに気をつけながら、体をいたわることが大切です。

●今日からできる簡単な養生

難しいことをする必要はありません。普段の生活の中で、次のようなことを意識してみましょう。

 ・乾燥対策をする → こまめに水分をとり、室内の乾燥にも気を配る

 ・体を冷やさない → 朝晩は上着などで調節し、首元や足元を冷やし過ぎない

 ・休息をとる   → 疲れを感じたら無理をせず、しっかり休む

連休中は、普段と生活リズムが変わることもあります。予定を詰め込みすぎず、休む時間も確保しておきたいですね。

●秋の養生におすすめの白い食べ物

東洋医学の五行では、秋に対応する「肺」には「白」という色が配当されています。そのため、秋の食養生では、白い食べものを取り入れる考え方もあります。

例えば、

 ・梨   : 水分が多く、みずみずしい秋の果物

 ・蓮根  : 煮物や汁物などに使いやすい食材

 ・大根  : みそ汁や煮物など、温かい料理にもおすすめ

 ・山芋  : とろろや汁物など、様々な食べ方ができる食材

冷えが気になるときには、梨などを無理に冷やして食べる必要はありません。大根やれんこんを温かい料理にするなど、季節や体調に合わせて取り入れてみてください。白い食べものだけを食べればよいというわけではなく、いろいろな食材をバランスよく食べることも大切です。

●体をいたわるおすすめのつぼ

太淵(たいえん)

手首の親指側にある、脈を触れるあたりのくぼみに位置するツボです。東洋医学では肺と関係の深い経絡に属し、呼吸器に関わる症状などに用いられてきました。親指の腹で、気持ちよいと感じる程度にやさしく押してみましょう。

合谷(ごうこく)

手の甲側で、親指と人差し指の骨が交わるあたりから、やや人差し指寄りにあるツボです。肩や首のこわばりなどに用いられる代表的なツボの一つです。反対側の親指で、痛くならない程度にゆっくり押してみてください。

※ツボ押しは無理のない範囲で行い、強い痛みや皮膚の異常がある場合は避けてください。

●体のメンテナンスも忘れずに

連休中は、いつもより長く歩いたり、車で長時間移動したりすることもあると思います。楽しい時間を過ごしたあとに、肩や腰の疲れ、体の重だるさなどを感じることもあるかもしれません。そんなときは、軽く体を動かしたり、ゆっくりお風呂に入ったり、早めに休んだりして、体をいたわってあげましょう。普段から気になっている不調がある方は、連休をきっかけに、ご自身の体の状態を見直してみるのもよいですね。セルフケアだけでは気になる不調が続く場合には、医療機関への相談や、鍼灸などによる体のメンテナンスも選択肢の一つです。

●ぜひ連休を楽しみましょう!

養生というと、何か特別なことをしなければいけないように感じるかもしれません。でも、しっかり食べること、体を冷やさないこと、疲れたら休むこと。そんな日々の小さな積み重ねも、体をいたわる大切な養生です。

そして、好きなことを楽しんだり、家族や友人と過ごしたり、ゆっくり自分の時間をつくったりすることも、連休の楽しみの一つだと思います。体のことも少し気にかけながら、ぜひ楽しい連休をお過ごしください。連休明けに、また元気に日常生活へ戻れるよう、無理せず自分のペースで過ごしていきましょう。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#196 鴻雁来(こうがんきたる)|秋の冷えに備える体づくり

こんばんは。はりきゅう速水です。

10月に入り、秋も少しずつ深まってきました。日中は過ごしやすくても、朝晩は冷えを感じる日が増えてきます。季節の変化に合わせて、服装や生活習慣も少しずつ見直していきたいですね。

今回の七十二候は「鴻雁来(こうがんきたる)」。

雁などの渡り鳥が北から渡ってくる頃を表しています。自然の中でも、季節の変化に合わせて生き物たちが移動を始める時期。私たちも、これからの冷え込みに備えて体を整えていきましょう。

●朝晩の冷えに気をつけましょう

この時期は、日中の暖かさに合わせた服装のままでいると、朝晩に体が冷えてしまうことがあります。特に気をつけたいのは、首元やお腹、足元です。

 ・外出時は羽織るものを用意する
 ・お腹や足元を冷やしすぎない
 ・汗をかいたら、そのままにしない
 ・入浴で体をゆっくり温める

こうした小さな工夫から始めてみましょう。暑い日には無理に厚着をする必要はありません。その日の気温や体調に合わせて調整することが大切です。

●生活のリズムを整える

秋が深まるにつれて、朝晩の気温や日照時間も変化していきます。この時期は、睡眠や食事のリズムを整えることも意識してみましょう。夜更かしが続いている方は、少し早めに休む時間をつくる。食事では、温かい汁物や煮物などを取り入れる。体調に合わせて散歩などの軽い運動を行う。

特別なことを始めるよりも、毎日の生活を少しずつ整えていくことが養生につながります。

●秋の冷えにおすすめのツボ

今回は、足元の冷えや体調管理のために、次の2つのツボを紹介します。

【三陰交(さんいんこう)】

内くるぶしの一番高いところから、指4本分ほど上にあるツボです。東洋医学では、血や水分の巡りなどと関係が深いツボとして知られています。強く押さず、手で温めるようにやさしく触れてみましょう。

【太谿(たいけい)】

内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみのあたりにあるツボです。東洋医学では「腎」と関係の深いツボで、冷えが気になるときなどに鍼灸でよく使われます。こちらも、強く刺激する必要はありません。足元を温めながら、やさしく触れてみてください。

●まとめ

「鴻雁来」は、渡り鳥がやってくる頃を表す七十二候です。

季節が少しずつ進むこの時期は、朝晩の冷えに気をつけながら、服装や食事、睡眠を整えていきましょう。これからさらに寒くなる北海道。今のうちから無理なく体を整えて、秋を気持ちよく過ごしたいですね。季節の変わり目に体の不調が気になる方は、訪問鍼灸を行う「はりきゅう速水」でも、お一人おひとりの体調に合わせた施術を行っています。気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#195 水始涸(みずはじめてかるる)|夏の疲れを整え、秋を迎える養生

こんばんは。はりきゅう速水です。

先日の秋分の日、地元では秋祭りがありました。権現舞や神楽舞を見に来てくださった皆さま、ありがとうございました。地元の子どもたちをはじめ、遠くから足を運んでくださった方まで、たくさんの方に見ていただくことができ、とてもありがたく思っています。

こうした地域の行事に参加すると、季節がまた一つ進んだことを実感します。暑かった夏も終わり、朝晩は涼しくなってきました。まだ日中は暑さを感じることもありますが、少しずつ秋らしい気候へと変わっています。

今回の七十二候は「水始涸(みずはじめてかるる)」。

田んぼの水を落とし、稲刈りに向けて田を乾かし始める頃を表しています。実りの時期を迎えた田んぼが、少しずつ次の段階へ進んでいく。そんな季節です。私たちの体も、夏の暑さに合わせた生活から、秋の過ごし方へ少しずつ切り替えていきたい時期です。

●夏の疲れ、残っていませんか?

今年の夏も暑い日が続きました。暑さで睡眠が浅くなったり、食欲が落ちたり、冷たい飲み物や食べ物をとる機会が増えたり。夏の間はそれほど気にならなかったことでも、暑さが落ち着いてくると、

「なんとなく体が重い」
「朝から疲れている」
「食欲がいまひとつ」
「眠ってもすっきりしない」

など、夏の疲れを感じることがあります。もちろん、こうした不調がすべて「夏の疲れ」というわけではありません。ただ、季節が変わるこの時期は、一度自分の生活を振り返ってみるよいタイミングです。

●秋の生活へ、少しずつ

東洋医学では、季節の変化に合わせて生活を整えていく「養生」という考え方があります。夏は暑さに対応するため、どうしても生活が乱れやすくなります。夜更かしが増えたり、冷たいものを多くとったり、暑さを避けて運動する機会が減ったりします。そこで、秋になったからといって急に生活を変えるのではなく、少しずつ元のリズムに戻していきましょう。

例えば、

・睡眠時間を確保する
・食事の時間を整える
・冷たいものをとりすぎない
・朝晩は体を冷やさない
・無理のない範囲で体を動かす

といった、基本的なことから。

特に朝晩は涼しくなってきています。

「昼間はまだ暑いから」と夏と同じ服装で過ごすのではなく、朝晩の気温に合わせて調整することも大切です。

●食事も「夏」から「秋」へ

食欲が戻ってきた方もいるかもしれません。秋はおいしいものが増える季節ですが、夏の間に胃腸が疲れている場合は、急に食べる量を増やさないようにしましょう。

温かい汁物や煮物などを取り入れ、よく噛んで食べる。そして、食べすぎない。

こうした基本的な食事を意識するだけでも十分です。秋の旬の食材を楽しみながら、少しずつ食事も秋へ切り替えていきましょう。

●夏の疲れを整えるツボ

今回は、夏の疲れや胃腸の調子が気になるときに使われるツボを2つ紹介します。

【足三里(あしさんり)】

膝のお皿の下から指4本分ほど下、すねの外側にあるツボです。胃腸の調子を整えたり、疲れがあるときなどに、鍼灸でよく使われる代表的なツボです。指で強く押し込むのではなく、気持ちよい程度にゆっくり刺激してみましょう。

【中脘(ちゅうかん)】

おへそとみぞおちの中間あたりにあるツボです。胃の調子を整えるツボとして、鍼灸ではよく使われます。食べすぎたときや、胃が重いと感じるときには、手のひらでやさしく温めるように触れてみるのもよいでしょう。

●まとめ

「水始涸」は、田んぼの水を落とし、稲刈りへ向けて準備を始める頃。私たちも、夏の疲れを少しずつ整えながら、秋の気候に体を慣らしていきたい時期です。まずは睡眠や食事、体を冷やしすぎないことなど、できることから。

季節の変化とともに、体の変化も気になってきたら、鍼灸という選択肢もあります。「はりきゅう速水」では、お一人おひとりの体調に合わせた施術を行っています。気になる不調がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#194 治療院に行くのが難しい方へ|訪問鍼灸という選択肢

こんばんは、はりきゅう速水です。

今回は、あらためて「訪問鍼灸」についてのお話です。

鍼灸に興味はあるけれど、

「治療院まで行くのがちょっと大変」

「なかなか時間が合わない」

「外出すること自体が負担になってきた」

そんなことはありませんか?

鍼灸というと、治療院へ行って施術を受けるイメージがあるかもしれません。でも、鍼灸にはご自宅へ伺って施術を行う「訪問鍼灸」という方法もあります。

●こんな方に訪問鍼灸という選択肢

 例えば、

・治療院まで行くことが難しい方
・歩行が不安定で、外出が負担になっている方
・車いすを利用されている方
・寝たきりなどで外出が難しい方
・仕事や家庭の都合で、治療院へ行く時間がなかなか取れない方

このような場合、ご自宅で施術を受けることで、通院にかかる負担を減らせることがあります。「鍼灸を受けてみたいけれど、治療院まで行くのが難しい」という方にとって、訪問鍼灸も一つの選択肢になるかもしれません。

●保険を利用できる場合もあります。(※条件によります)

訪問鍼灸では、健康保険を利用して施術を受けられる場合があります。ただし、誰でも利用できるわけではなく、対象となる疾病や医師の同意など、一定の条件があります。また、保険で訪問施術を行う場合には、歩行が難しいなど、通院が困難であることについても確認が必要です。

「自分の場合は保険を利用できるのかな?」という方も、まずはお問い合わせください。

●ご自宅で受けられるということ

訪問鍼灸の大きな特徴は、治療院へ移動する必要がないことです。普段過ごしているご自宅で、できるだけ負担の少ない形で施術を受けていただけます。

また、施術が終わったあとも、外出先から帰る必要はありません。そのままご自宅で、ゆっくりと身体を休めることができます。

ご本人にとってだけではなく、「治療院まで連れて行くのが大変」というご家族にとっても、移動の負担を減らせることがあります。通院の負担を少しでも減らし、施術後もいつもの生活の中で過ごせること。それも、訪問鍼灸のメリットの一つだと思います。

●まずはお気軽にお問い合わせください。

訪問鍼灸に興味はあるけれど、

「空いている日程はあるのかな?」

「どんな施術をするんだろう?」

「保険を利用する場合、自分は対象になるのかな?」

「料金はどれくらいだろう?」

など、分からないこともあると思います。そんなときは、まずお気軽にお問い合わせください。現在の状態やご希望を伺いながら、施術内容や料金、保険を利用できる場合の条件などについてご説明いたします。

「鍼灸を受けてみたいけれど、治療院へ行くのが難しい」

そんな方に、「ご自宅で受ける」という方法もあります。ということを、今回のブログを通して知っていただけたらと思います。

#193 鶺鴒鳴(せきれいなく)|朝晩の冷えに負けない体づくり

こんばんは。はりきゅう速水です。

今朝、しゃっくり(吃逆)で目が覚めました。お腹が冷えたのか、ほかに原因があったのかはわかりませんが、なかなか止まらず、朝から大変でした。

最近は日中まだ暑さを感じる日もありますが、朝晩は少しずつ涼しくなってきています。こうした季節の変化の中では、服装や寝具などは夏のままなのに、体は少しずつ秋の気候へ対応しようとしているのかもしれません。

今回の七十二候は「鶺鴒鳴(せきれいなく)」。セキレイが鳴き始める頃、という意味です。

自然の中で秋が深まっていくように、私たちの体も少しずつ変化しています。今回は、そんな時期に気をつけたい「朝晩の冷え」と、体を冷やしすぎないための養生についてお話しします。

●朝晩の冷えにご注意を

この時期に気をつけたいのが、「朝晩の気温差」です。

日中の暑さが残っているため、まだ夏と同じ服装や過ごし方をしている方も多いかもしれません。しかし、朝晩は思った以上に体が冷えていることがあります。

特に、

・朝起きたときに体が重い
・足腰が冷える
・肩や首がこわばる
・お腹が冷えているように感じる
・寝ている間に冷えてしまう

といった変化が気になる場合は、少しずつ秋の気候に合わせていくことが大切です。東洋医学では、冷えは体の働きに影響を与えるものとして考えられています。季節の変わり目には、外からの冷えや気温差に対応するため、体に負担がかかりやすくなります。無理に暑さを我慢する必要はありませんが、冷やしすぎないことを意識してみましょう。

●秋の冷えに備える養生

まずは、服装を少しずつ調整していきましょう。朝晩に外へ出るときは、薄手の上着を一枚用意しておくと安心です。また、冷たい飲み物や食べ物を続けてとっていた方は、その日の気温や体調に合わせて、温かいものも取り入れてみてください。特に意識したいのは、お腹や足元を冷やしすぎないことです。お風呂では湯船につかり、体をゆっくり温める時間をつくるのもよいでしょう。ただし、熱いお風呂に長時間入る必要はありません。気持ちよく温まる程度で十分です。

そのほかにも、

・睡眠時間を確保する
・疲れを感じたら早めに休む
・朝晩の気温に合わせて服装を変える
・軽く体を動かして血流を促す

など、無理なく続けられることから始めてみましょう。

●食事でも体を冷やし過ぎない

秋は、夏の間に疲れた体を整えていく時期でもあります。食事では、温かい汁物や煮物などを取り入れると、体を冷やしすぎずに済みます。

根菜類やきのこ類など、秋に旬を迎える食材を楽しむのもよいですね。もちろん、冷たいものを完全に避ける必要はありません。大切なのは、その日の気温や体調に合わせて、食べ方を調整することです。「暑いから冷たいもの」だけではなく、「少し涼しくなってきたから温かいものも取り入れてみよう」と考えてみてください。

●おすすめのツボ

今回は、冷えや体のこわばりが気になるときに使われるツボを紹介します。

【三陰交(さんいんこう)】

内くるぶしの一番高いところから、指4本分ほど上にあるツボです。東洋医学では、冷えや女性の体調管理などと関係が深いツボとして知られています。足元が冷えるときは、強く押しすぎず、手で温めるようにゆっくり触れてみるのもよいでしょう。

【関元(かんげん)】

おへそから指4本分ほど下にあるツボです。体を温めることや、元気を補うことと関係が深いツボとして、鍼灸ではよく使われます。お腹を冷やさないことを意識しながら、手のひらでやさしく温めてみてください。

※妊娠中の方や、体調に不安がある方は、ツボ押しを行う前に専門家へご相談ください。

●まとめ

セキレイの鳴き声が聞こえ始める頃、自然の中では少しずつ秋が深まっています。

私たちの体も、夏の暑さに合わせた生活から、秋の涼しさに合わせた生活へと切り替えていく時期です。まだ日中は暑いからといって、朝晩まで夏のまま過ごす必要はありません。その日の気温や体調を見ながら、服装や食事、睡眠のとり方を少しずつ調整してみましょう。季節の変化に合わせて、自分の体にも目を向ける。それも、無理なく続けられる養生のひとつです。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#192 草露白(くさのつゆしろし)|喉や肌の乾燥が気になる季節の養生

こんばんは。はりきゅう速水です。

9月に入り、朝晩は少しずつ涼しくなってきました。日中はまだ暑さを感じる日もありますが、朝の空気や風に、夏とは違う秋らしさを感じることも増えてきたのではないでしょうか。

今回の七十二候は「草露白(くさのつゆしろし)」。草に降りた露が白く見える頃、という意味です。朝晩の気温が下がり、草木に露がつく。

そんな自然の変化からも、秋が少しずつ深まっていることが感じられます。

●秋は「乾燥」が気になる季節

秋になってくると、

「喉がイガイガする」
「肌が乾燥する」
「唇が乾く」
「鼻がムズムズする」

など、乾燥に関係する不調が気になる方もいるかもしれません。夏は湿気や汗が気になることが多い一方、秋になると空気が乾いてきます。

東洋医学では、秋は「燥」と関係が深い季節と考えます。そして、五臓では「肺」と関係が深い季節です。ここでいう「肺」は、現代医学でいう肺そのものだけではなく、呼吸器や鼻、喉、皮膚など、体の外側と関係する働きも含めて考えます。そのため秋は、喉や鼻、肌などの乾燥に目を向けておきたい季節です。

●乾燥から体を守るために

乾燥が気になるからといって、特別なことをする必要はありません。まずは、普段の生活の中で「潤いを失いすぎないこと」を意識してみましょう。

・こまめに水分をとる
・喉が乾燥しているときは無理をしない
・部屋が乾燥しているときは加湿する
・お風呂上がりなどに肌を保湿する
・汗をかいたまま冷やさない

そして、夏の間に続けていた冷たい飲み物や食べ物も、少しずつ見直してみましょう。暑いときには必要だったものも、気温が下がってくれば体にとっては負担になることがあります。「まだ夏だから」と思い続けるのではなく、その日の気温や体調に合わせて調整していくことも養生です。

●秋の食事で「潤い」を意識する

食事では、秋に旬を迎えるものを取り入れるのもよいでしょう。

「梨、れんこん、大根、白ごま」など、みずみずしさのあるものや、秋においしくなる食材を食卓に取り入れてみてください。ただし、「この食材を食べれば乾燥が治る」というものではありません。普段の食事を基本にしながら、季節のものを楽しむくらいで十分です。

●おすすめのつぼ

乾燥が気になる季節に、今回は「尺沢」と「太淵」を紹介します。

【尺沢(しゃくたく)】

肘を曲げたときにできるシワの上で、親指側とは反対側にあるツボです。東洋医学では肺と関係の深いツボとして知られています。喉や呼吸器の不調が気になるときなどに、鍼灸でよく使われます。セルフケアでは、強く押し込まず、指で軽く触れる程度から試してみましょう。

【太淵(たいえん)】

手首の親指側、脈を触れるあたりにあるツボです。こちらも肺と関係の深いツボで、秋の養生では覚えておきたいツボの一つです。手首を軽く温めたり、ゆっくり触れてみるのもよいでしょう。

●まとめ

「草露白」という名前の通り、自然の中では朝露が見られるようになる頃。季節が変われば、体の感じ方も少しずつ変わってきます。夏の暑さが落ち着いてきたと思ったら、今度は乾燥や朝晩の冷えが気になる。そんな季節の変化に合わせて、生活も少しずつ変えていきましょう。

喉や肌の乾燥が気になるときは、

「水分をとる」
「乾燥した環境を避ける」
「冷やしすぎない」
「しっかり休む」

まずは、できることから。秋の季節を気持ちよく過ごすために、体の変化にも少し目を向けてみてください。

なお、喉の痛みや咳、息苦しさなどが強い場合、長く続く場合、発熱などを伴う場合は、乾燥だけが原因とは限りません。そのようなときは、無理に養生だけで様子をみず、医療機関へご相談ください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#191 「やろう」と思う気持ちは、どこから生まれる?|東洋医学から考えてみる

こんばんは、はりきゅう速水です。

「今年は○○をやってみよう」
「もっと運動してみよう」
「これを勉強してみよう」

そんなふうに、「やってみたい」と思うことはありませんか?

目標を立てることは、行動のきっかけになります。でも、目標を立てたことで少し満足してしまい、なかなか実行に移せないこともありますよね。

では、

「やろう」と思う気持ちは、どこから生まれるのでしょうか?今回は、東洋医学の「五神(ごしん)」という考え方から、少し考えてみたいと思います。

●「やろう」と思ってから、実際に動くまで

東洋医学では、精神活動を「神・魂・魄・意・志」という五つの働きから捉える考え方があります。

今回はこの五神を、「何かをやってみたい」と思ってから、実際に行動するまでという流れに当てはめて考えてみます。

腎の「志」

「こうなりたい」
「こうしたい」

という思い。これは腎に宿る「志」と関係していると考えられます。

たとえば、

「健康のために運動したい」
「今年は資格の勉強をしてみたい」
「趣味をもう一度始めてみたい」など。

まず「こうしたい」という思いが生まれることが、最初の一歩になります。

肝の「魂」

「こうしたい」と思ったら、次は、

「じゃあ、どうしてみよう?」と考えます。

「毎朝10分歩いてみよう」
「まずは参考書を買ってみよう」
「昔やっていた趣味を、もう一度やってみよう」など、

目標に向かう方向を考えていく。ここには、肝に宿る「魂」の働きを重ねて考えることができます。

心の「神」

方向性が決まったら、

「よし、やってみよう」と気持ちを向ける。

心に宿る「神」は、精神活動を統括するものと考えられています。「やってみよう」と意識を向けることも、行動へ進むための大切な部分なのかもしれません。

脾の「意」

「具体的には、何をすればいいだろう?」と考えます。

「朝起きたら10分歩こう」
「今日は参考書を1ページ読んでみよう」

というように、思い描いていることを具体的な行動へ落とし込んでいく。ここでは、脾に宿る「意」の働きを考えることができます。

肺の「魄」

そして最後は、

実際に身体を動かすこと。

立ち上がって歩く。

机に向かって勉強する。

道具を手に取って、やってみる。

頭の中で考えているだけではなく、実際の身体の動きにつなげていくところには、肺に宿る「魄」の働きも関係していると考えることができます。

●人によって、止まりやすいところが違う

こうして並べてみると、

腎・志
「こうなりたい」「こうしたい」

     ↓

肝・魂
「じゃあ、こうしてみよう」

     ↓

心・神
「よし、やってみよう」

     ↓

脾・意
「具体的には、こうしよう」

     ↓

肺・魄
「実際に身体を動かす」

という流れになります。

もちろん、人の心や身体が実際にこの順番で動くわけではありません。これは、五神の働きを「行動」というテーマから考えてみるための、一つの見方です。

そして、ここから考えてみると面白いことがあります。人によって、途中でつまずきやすいところが違うのではないでしょうか。

たとえば、

「こうしたいなぁ」と思っているけれど、どうすればいいのか分からない。

そんなときは、志はあるけれど、その先の方向を決めるところで止まっている

と考えてみることができます。

「こうしたい」
   ↓
「こうしてみよう」

ここまでは決まった。

でも、

「よし、やってみよう!」

となかなか気持ちが向かないこともあります。そんなときは、志から魂へは進んだけれど、その先で立ち止まっているのかもしれません。

また、

「やってみよう」とは思っている。

でも、

「何から始めればいいんだろう?」
「もっと準備してからのほうがいいかな?」

と考えているうちに、時間だけが過ぎてしまうこともあります。これは、具体的な行動に落とし込むところで立ち止まっている、と考えることもできます。

そして、

「何をすればいいかも分かっている」
「やろうという気持ちもある」

それでも、なかなか身体が動かない。

そんなこともあります。このように考えると、

「やる気がある・ない」だけではなく、
「自分はどこで止まりやすいんだろう?」

と、自分自身を少し違った角度から見ることができます。

●大きな目標より、小さな一歩

目標を立てることは、とても大切です。

「こうなりたい」
「こうしてみたい」

という思いがあるからこそ、次の行動につながっていきます。でも、大きな目標を立てたままでは、なかなか動き出せないこともあります。

そんなときは、

「今日できることは何だろう?」

と、少しだけ小さくしてみる。

「毎日運動する」ではなく、「今日は5分だけ歩いてみる」

「資格を取る」ではなく、「今日は参考書を1ページだけ読んでみる」

それくらいでもいいのかもしれません。

「こうなりたい」という思いを、今日できる小さな行動に変えてみる。その積み重ねが、いつか大きな変化につながっていくのではないでしょうか。

●「やってみよう」と思うのは、どんなとき?

今回は、「やろう」と思う気持ち(やる気)を、東洋医学の五神から考えてみました。

志「こうなりたい」

  ↓

魂「こうしてみよう」

  ↓

神「よし、やってみよう」

  ↓

意「具体的には、こうしよう」

  ↓

魄「実際に身体を動かす」

もちろん、これは五神の働きを分かりやすく考えるための一つの見方です。

でも、もし今、「やってみたいけれど、なかなか始められない」

ということがあるなら、自分はどこで止まりやすいんだろう?

と考えてみるのも面白いかもしれません。

 ・「こうしたい」という思いがまだ見つからないのか。

 ・方向性が決まらないのか。

 ・「よし、やろう」という気持ちになれないのか。

 ・具体的な方法が分からないのか。

 ・分かっているけれど身体が動かないのか。

人によって、きっと違います。そして、もし止まっているところが見つかったら、

「そこから一歩進むために、今日できることは何だろう?」と考えてみてはいかがでしょうか?

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#190 禾乃登(こくものすなわちみのる)|食欲の秋に向けて胃腸を整える養生

こんにちは、はりきゅう速水です。

9月に入り、北海道も少しずつ秋の気配を感じるようになってきました。日中はまだ暑さが残る日もありますが、朝晩は涼しくなり、季節が夏から秋へと変わってきているのを感じます。そんな今の時期、七十二候では「禾乃登(こくものすなわちみのる)」。

稲などの穀物が実り、収穫を迎える頃を表しています。自然界では、夏に育ったものが実を結ぶ時期。私たちの体も、夏の過ごし方から少しずつ秋の過ごし方へ切り替えていく時期です。

●食欲の秋だからこそ、胃腸をいたわる

「食欲の秋」という言葉があるように、暑さが落ち着いてくると、少しずつ食欲が戻ってくる方も多いのではないでしょうか。

一方で、夏の間に冷たい飲み物や食べ物をとる機会が増えたり、暑さで食欲が落ちたりして、胃腸が疲れていることもあります。そこへ、涼しくなったからといって急に食事量が増えると、

 ・胃がもたれる
 ・お腹が張る
 ・食後に眠くなる
 ・便通が乱れる

など、胃腸の不調につながることもあります。東洋医学では、飲食物から体に必要なものをつくり、全身へ運ぶ働きを「脾胃」が担うと考えます。夏の暑さで疲れた胃腸を少し休ませながら、これからの秋を迎えていきたいところです。

●秋に向けてできる養生

まず意識したいのは、「食欲が戻ったからといって、急に食べすぎないこと」。おいしいものが増える季節ですが、最初は腹八分目くらいを意識してみましょう。

また、夏の間に冷たいものを多くとっていた方は、少しずつ温かい食事へ戻していくのもおすすめです。特別なことをする必要はありません。

 ・よく噛んで食べる
 ・食事の時間をなるべく乱さない
 ・冷たいものをとりすぎない
 ・お腹いっぱいになるまで食べない

こうした小さなことでも、胃腸をいたわることにつながります。そして、朝晩が涼しくなってきたら、服装にも少し注意してみてください。夏と同じような薄着のままで過ごしていると、思った以上に体が冷えていることがあります。特にお腹や足元は冷やしすぎないようにして、秋の気候に合わせて少しずつ調整していきましょう。

●胃腸をいたわるツボ

今回は、食欲の秋に向けて「中脘」と「足三里」を紹介します。

【中脘(ちゅうかん)】 おへそとみぞおちの中間あたりにあるツボです。

 胃の調子を整えるツボとして、鍼灸ではよく使われます。食べすぎたときや、胃が重いと感じるときなどに、やさしく温めたり、軽く触れてみるのもよいでしょう。

【足三里(あしさんり)】 膝のお皿の下から指4本分ほど下、すねの外側にあるツボです。

 胃腸の調子を整えるほか、疲れがあるときにもよく使われる代表的なツボです。強く押す必要はありません。「痛気持ちいい」程度を目安に、ゆっくり刺激してみてください。

●まとめ

自然界では、夏に育ったものが実りを迎えています。私たちの体も、夏の暑さから少しずつ離れ、秋へと切り替わっていきます。

これからは、おいしいものが増えてくる季節。だからこそ、食べることを我慢するのではなく、まずは胃腸を整えて、秋の味覚を楽しめる体をつくっていきたいですね。

季節の変化を感じながら、無理なく少しずつ。これも秋の養生のひとつです。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社