#175 夕方になると脚がむくんでいた患者さんのお話

こんばんは、はりきゅう速水です。

暖かくなる時期は、水分代謝の変化や気温差の影響もあり、「夕方になると脚がむくむ」
というご相談が増えてきます。

訪問鍼灸でも、足の重だるさやむくみを気にされる方は少なくありません。

今日は、そんな“むくみ(浮腫)”についてのお話です。

●周りから言われて気づいた変化

ある患者さんも、夕方になると脚がむくみやすく、

 ・足が重たい

 ・靴がきつい

といった状態が続いていました。

訪問鍼灸の施術を受けながら、少しずつ体を整えていきましたが、最初の頃はご本人としても、あまり大きな実感はなかったそうです。ただ、毎日少しずつの変化なので、自分では気づきにくいこともあります。

そんな中、知り合いの方から「最近、脚がすっきりしたね」と言われたとのこと。

そこで初めて、
「あ、変わっていたんだ」
と実感されたそうです。

●東洋医学でみる”むくみ(浮腫)”

東洋医学では、むくみを「浮腫(ふしゅ)」として考え、「水」の巡りがうまくいっていない状態として考えます。今回のケースでは、脈の状態や全体の様子から、「水滞(水毒)」の傾向がみられました。

 ・夕方に浮腫が増す

 ・重だるさがある

 ・水分代謝が落ちている

といった特徴がありました。また、東洋医学では、足の浮腫だけでなく、

 顔、手、体全体の重だるさなども、基本的には「水の巡り」と関係していると考えます。(西洋医学では、場所や浮腫の特徴で原因が異なる場合があります)

●実際に行っていた施術

施術では、体全体の巡りや水分代謝を整えることを意識しながら、鍼やお灸を行っていきました。月に2回ほどの施術を続け、2カ月ほど経った頃から、少しずつ変化がみられるようになってきました。

●変化を実感してから

さらにうれしいことに、変化を実感してからは、患者さん自身もセルフケアを積極的に行うようになりました。

 ・足の指を動かす

 ・足首を回す

 ・ふくらはぎを足首から上へ向かってほぐす

 ・太ももを軽くマッサージ

などを続けていただいたことで、さらに足が軽くなってきたそうです。ご本人も「最近いい感じです」とにっこり。こちらも嬉しくなりました。

●むくみやすい方への養生

むくみが気になる時は、上記の運動の他に

 ・冷たい飲み物をとりすぎない

 ・軽く歩く

 ・座りっぱなしを避ける

 ・足首を冷やさない

などがあります。

●まとめ

むくみは、単に「水分の問題」だけではなく、
体全体の巡りや疲れのサインとして出ていることもあります。

毎日の小さな変化は、自分では気づきにくいこともありますが、
周りからの一言で実感できることもあります。

気になる浮腫みや重だるさが続く場合は、早めに体を整えておくのもひとつの方法です。

日々のセルフケアに加えて、鍼灸施術を通して少しずつ巡りを整えていきましょう。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

コメントを残す