こんばんは。はりきゅう速水です。
今朝、しゃっくり(吃逆)で目が覚めました。お腹が冷えたのか、ほかに原因があったのかはわかりませんが、なかなか止まらず、朝から大変でした。
最近は日中まだ暑さを感じる日もありますが、朝晩は少しずつ涼しくなってきています。こうした季節の変化の中では、服装や寝具などは夏のままなのに、体は少しずつ秋の気候へ対応しようとしているのかもしれません。
今回の七十二候は「鶺鴒鳴(せきれいなく)」。セキレイが鳴き始める頃、という意味です。
自然の中で秋が深まっていくように、私たちの体も少しずつ変化しています。今回は、そんな時期に気をつけたい「朝晩の冷え」と、体を冷やしすぎないための養生についてお話しします。
●朝晩の冷えにご注意を
この時期に気をつけたいのが、「朝晩の気温差」です。
日中の暑さが残っているため、まだ夏と同じ服装や過ごし方をしている方も多いかもしれません。しかし、朝晩は思った以上に体が冷えていることがあります。
特に、
・朝起きたときに体が重い
・足腰が冷える
・肩や首がこわばる
・お腹が冷えているように感じる
・寝ている間に冷えてしまう
といった変化が気になる場合は、少しずつ秋の気候に合わせていくことが大切です。東洋医学では、冷えは体の働きに影響を与えるものとして考えられています。季節の変わり目には、外からの冷えや気温差に対応するため、体に負担がかかりやすくなります。無理に暑さを我慢する必要はありませんが、冷やしすぎないことを意識してみましょう。
●秋の冷えに備える養生
まずは、服装を少しずつ調整していきましょう。朝晩に外へ出るときは、薄手の上着を一枚用意しておくと安心です。また、冷たい飲み物や食べ物を続けてとっていた方は、その日の気温や体調に合わせて、温かいものも取り入れてみてください。特に意識したいのは、お腹や足元を冷やしすぎないことです。お風呂では湯船につかり、体をゆっくり温める時間をつくるのもよいでしょう。ただし、熱いお風呂に長時間入る必要はありません。気持ちよく温まる程度で十分です。
そのほかにも、
・睡眠時間を確保する
・疲れを感じたら早めに休む
・朝晩の気温に合わせて服装を変える
・軽く体を動かして血流を促す
など、無理なく続けられることから始めてみましょう。
●食事でも体を冷やし過ぎない
秋は、夏の間に疲れた体を整えていく時期でもあります。食事では、温かい汁物や煮物などを取り入れると、体を冷やしすぎずに済みます。
根菜類やきのこ類など、秋に旬を迎える食材を楽しむのもよいですね。もちろん、冷たいものを完全に避ける必要はありません。大切なのは、その日の気温や体調に合わせて、食べ方を調整することです。「暑いから冷たいもの」だけではなく、「少し涼しくなってきたから温かいものも取り入れてみよう」と考えてみてください。
●おすすめのツボ
今回は、冷えや体のこわばりが気になるときに使われるツボを紹介します。
【三陰交(さんいんこう)】
内くるぶしの一番高いところから、指4本分ほど上にあるツボです。東洋医学では、冷えや女性の体調管理などと関係が深いツボとして知られています。足元が冷えるときは、強く押しすぎず、手で温めるようにゆっくり触れてみるのもよいでしょう。
【関元(かんげん)】
おへそから指4本分ほど下にあるツボです。体を温めることや、元気を補うことと関係が深いツボとして、鍼灸ではよく使われます。お腹を冷やさないことを意識しながら、手のひらでやさしく温めてみてください。
※妊娠中の方や、体調に不安がある方は、ツボ押しを行う前に専門家へご相談ください。
●まとめ
セキレイの鳴き声が聞こえ始める頃、自然の中では少しずつ秋が深まっています。
私たちの体も、夏の暑さに合わせた生活から、秋の涼しさに合わせた生活へと切り替えていく時期です。まだ日中は暑いからといって、朝晩まで夏のまま過ごす必要はありません。その日の気温や体調を見ながら、服装や食事、睡眠のとり方を少しずつ調整してみましょう。季節の変化に合わせて、自分の体にも目を向ける。それも、無理なく続けられる養生のひとつです。
「参考文献」
東洋医学概論 教科書執筆小委員会 著 医道の日本社



