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#144 あれから15年

こんにちは、はりきゅう速水です。

本日は3/11、15年前に東日本大震災が起きた日です。あの日から年月は経ちましたが、震災の記憶や体験は、今でも覚えています。

当時、私はSE(システムエンジニア)としてお台場で働いており、地震後の火災などに巻き込まれて、生きていて運がよかったなと思っています。あの時があったから、人のためにできることはないかという思いが芽生え、鍼灸師として頑張ろうと決意した要因の一つになりました。

強い出来事やストレスは、時間が経ってから体の不調として現れます。例えば

・寝付けない、眠りが浅い

・頭痛

・不安感、動悸

・体の緊張

などの症状が現れ、これは「心」の影響から「身」に影響していることを指しています。

鍼灸は、「身」にアプローチして、「心」にも影響を与えます。

●つぼとしては

神門穴(しんもんけつ)・・・手のひら側の手首の横じわの上で、小指側の少しくぼみがあるところです。

内関穴(ないかんけつ)・・・手のひら側の手首のシワから指3本分ヒジ側に移動した位置にあります。

気海穴(きかいけつ)・・・・気海はおへそから指2本分下の位置にあります。

●セルフケアとしては

・深呼吸しながら、上記のツボを押す

・温かいお茶を飲む

・肩や首をかるく回す

●最後に

過去を思い出す日であると同時に、心と身(体)の健康について考える日であるかもしれません。日々頑張っている体を、少しだけ労わる時間を作ってみてはいかがでしょうか。鍼灸も、心身のケアの一つとしてお役に立てればと思います。

#143 お茶と鍼灸

おはようございます。はりきゅう速水です。

3月になると少しずつ暖かくなり、春の気配を感じるようになります。
一方でこの時期は、寒暖差や環境の変化が多く、体調を崩しやすい季節でもあります。

東洋医学では、春は「肝」の働きが関係する季節と考えられており、
自律神経のバランスが乱れやすくなります。

そのため

・なんとなくイライラする
・眠りが浅い
・目が疲れる
・体がだるい

といった症状が出る方も少なくありません。

そんな春の養生として、日常で取り入れやすいのが 「お茶」 です。

●春におすすめのお茶

春は体の「気」を巡らせることが大切です。
香りのよいお茶は、気分を落ち着けたりリラックスする効果が期待できます。

例えば

緑茶
気分をリフレッシュさせたい時におすすめです。

ほうじ茶
刺激が少なく、体をやさしく温めます。

ハーブティー(カモミールなど)
リラックスしたい時や就寝前に向いています。

忙しい毎日の中でも、
一杯のお茶をゆっくり飲む時間を作るだけで、心と体は少し落ち着きます。


●鍼灸とお茶の共通点

鍼灸もお茶も、どちらも 体をゆっくり整えていくケア です。

体の巡りを整えたり、
自律神経のバランスを整えたりすることで、
不調が出にくい体づくりにつながります。

特に季節の変わり目は

・不眠
・肩こり
・食欲低下
・だるさ

などの相談が増える時期でもあります。

鍼灸では、このような体調の変化をやさしく整えるサポートをしています。


●介護の現場でも

ケアマネジャーさんやヘルパーさんの現場でも、
春は利用者さんの体調が変わりやすい季節です。

例えば

・眠りが浅くなる
・食欲が落ちる
・イライラや不安が増える

といった変化が見られることがあります。

そんな時、
温かいお茶をゆっくり飲む時間を作るだけでも、
気持ちが落ち着くことがあります。

小さなケアの積み重ねが、体調の安定につながることも少なくありません。


●最後に

季節の変わり目は、無理をせず、
体をやさしく整えることが大切です。

温かいお茶でひと息つく時間を作りながら、
春を少しずつ過ごしていきましょう。

体調の変化や気になる症状がありましたら、
鍼灸でのケアについてもお気軽にご相談ください。

#142 3月に増える不調と、お家でできる簡単養生

おはようございます。はりきゅう速水です。

3月は暖かくなる一方で、寒暖差や環境の変化が大きく、特に高齢の方の体調が不安定になりやすい時季です。出やすい症状としては、

・気が上にのぼりやすい(のぼせ)

・自律神経が乱れやすい(不眠、寝つきが悪い)

・イライラ、頭痛

・食欲が落ちる

・ふらつき

東洋医学では春は「肝」の季節とされ、
自律神経の乱れが出やすいと考えられています。

そこで、家でできる簡単養生を紹介します。

①首、足首、手首を冷やさない。

 ⇒春は朝晩の冷えがまだ残りやすいです。首が付くところは特に冷えやすいので、服装の調整で冷やさないようにするだけでも体調が安定します

②睡眠の変化に注意

 ⇒夜間に途中覚醒、日中の眠気、昼夜逆転などが見られたら環境の変化やストレスが影響している可能性があります。朝起きたら5分外の光を浴びることで、自律神経がリセットしやすくなります。また、「肝」は目と関係が深いので、蒸しタオルで目を温めると「肝」が回復して自律神経がより整い睡眠の質もよくなります

③ふらつき、転倒リスク

 ⇒春は血圧変動や自律神経の影響で転倒が増えたりします。急な立ち上がり、入浴前後には注意が必要です。

この時季は依頼される患者さんの症状としては、自律神経の調整、不眠、不安、食欲低下など季節の変わり目に関連した症状が多いです。在宅の方の体調管理の一つとしてご相談していただくことも増えています。

小さい変化が気づくことが、大きな体調悪化の予防につながります。

気になる方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

#141 なぜ緊張するのか

こんにちは、はりきゅう速水です。

この時期は、受験シーズンだったり、就職などで面接をおこなってたりしていると思われます。そしていつも「緊張」がついてきます。

私もかなり緊張しやすいタイプでして、いつもドキドキしながら神楽を舞ったり、人前で鍼灸を解説したりしています。

そもそも緊張とは何なの?なのか、そして、なぜ緊張が起こるのか?

東洋医学的に解説できる限り書いてみます(補足や訂正していただけると助かります)

緊張すると体は、心臓がドキドキして、呼吸が早くなりこと血流量をあげています。また、筋肉が硬くなることで自分自身を守るなどが起きます。それは適度な緊張感の場合になります。

過度の緊張(過緊張)とは、先ほど記載した状態が過剰に起こっている状態を指します。緊張状態の頻度が多い、長引く、ミスが許されない状況など状況による緊張により、過緊張がおこります。このような交感神経が優位な状況が必要以上に長く続くことが原因となります。交感神経が優位になり過ぎることで、興奮状態が続き、自律神経失調症、高血圧症、不安神経症、不眠症、うつ病、パニック障害などが起こります。

東洋医学で考えると、五臓の「肝」が「緊張」と関係しております。肝は身体機能の調節、情緒を安定させる臓腑で、筋肉や関節の運動を調節することもします。そして、「肝」の他に、意識や精神活動を主る「心」の機能が乱れて過緊張が起こります。

・肝気鬱滞(かんきうったい) の過緊張 ⇒ もともとイライラしやすくて、刺激が敏感になりやすい傾向で、緊張が高まりやすい ⇒ 太衝穴(たいしょう)の刺激、適度の運動

・肝火 の過緊張 ⇒ 肝気鬱滞よりさらに熱が帯びた状態。顔面紅潮、不眠やヒステリーなども起こります ⇒ 太衝穴の刺激、四逆散などの服用、汗をかける運動

・肝血虚 の過緊張 ⇒ ふらふら眩暈がする方。循環血流量や栄養障害により、自律神経系が失調し、緊張するまでの閾値が低い。 ⇒ 期門穴(きもん)、血海穴の刺激。柴胡加竜骨牡蛎湯などの服用。

・肝陽上亢 の過緊張 ⇒ 肝血虚に熱がプラスされた状態。のぼせ、頭痛、怒りっぽいの症状が出やすい。 ⇒ 六味地黄丸、杞菊地黄丸の服用

・肝陽化風 の過緊張 ⇒ 肝陽上亢がさらに筋肉まで影響してい、震え、引きつり、めまい、ふらつきなどの症状が出やすい。 ⇒ 抑肝散などの服用

・心火 の過緊張 ⇒ 心が過度の刺激を受けて、熱を帯びた状態。焦りを感じやすく、不安で落ち着きがない。不眠などの症状が出やすい。 ⇒ 神門穴の刺激。黄連解毒湯などの服用

・心腎不交 の過緊張 ⇒ 心火にさらに腎の陰液が傷耗している状態。過労、不節制、緊張する場面が継続する場合はこの症状になります。 ⇒ 知柏地黄丸などの服用

・心血虚 の過緊張 ⇒ 過度の心労や、思い悩み過ぎ、過労が続くことで心に負担がかかり、心血が傷耗して不安になり易くなります。 ⇒ 内関穴の刺激、甘麦大棗湯などの服用。

など、緊張する場面や頻度、普段の生活リズムによって、上記の証が変わります。漢方の場合は漢方医に証を診ていただけるとその人にあった漢方を処方されると思われます。私の場合は鍼灸師なので、その人にあったツボをつかったり、養生方をお伝えします。

セルフケアとして、普段から呼吸をゆっくりしてみる、たまに脱力してみる、姿勢を気にしてみるなどがあります。手首内側から肘側にむかって、指三本分の上にある「内関(ないかん」のつぼを押しながら深呼吸してみてください

#140 健康維持に

こんにちは、はりきゅう速水です。

最近、「健康維持や向上するために何をしたらいいのですか?」という質問を受け、自分なりの考えをお伝えしましたが、よくよく考えて、何をもって健康と為すか?と深く悩み、ここで整理したいなと思います。

そもそも、「健康とは?」を調べると、中国の古典『易経』の「健体康心」といわれています。「健体康心」は書き下しで掻くと「体が健(すこ)やかで、心が康(やす)らか」になります。

「健やか」→ からだが上部で元気な様。

「康らか」→ 落ち着ける様。心配事もなく、心の穏やかな様。

となっております。

私がお伝えしたのが、体のみアプローチした方法だけだったので、心が落ち着けるようになるようなアドバイスができたらよかったんだなと反省

●体を健やかにする方法

 ①散歩  ②スクワットやプランク  ③疲れたら寝る

●心を落ち着かせる方法

 ①心を安定させる食材(棗、ゆり根、黒豆)   ②香り(陳皮や柑橘系、桂皮(シナモン)、ラベンダー)  ③深呼吸

また、Tarzanさんの特別編集で、「実は、カラダに悪いこと[増補版]」を購入して読んで、「え?本当にこれもNGなの?」みたいな項目がたくさんありました。みなさんも健康について考えてみてはいかがでしょうか?

「参考文献」

・実は、カラダに悪いこと[増補版] マガジンハウス著

#139 立春

こんばんは、はりきゅう速水です。

今日(2/4)あたりが立春になります。立春は冬から春に変わる日と謂われています。冬に眠っていた動物は冬眠から覚めて、草花は地面から顔を出し始める頃です。

旧暦だと立春が一年の始まりとされています。前日の節分は、旧暦の新しい年に鬼が来ないように豆まきをして、年の数だけ豆をつかんで食べると一年中健康になるという言い伝えがあります。

他にも、立春朝搾り(日本酒)や、立春大吉のお札などありますが、どれも邪気を防ぎ、一年の平穏を願う意味があります。

簡単にできる「立春に行うと良いこと」はこちらです

 ●新しいことをはじめる(立春は運気の切り替えとされるため、目標設定や新しい挑戦を始めるには適しています)

 ●掃除、整理整頓(立春で新しい運気を迎えるために、家の中も整えると◎)

 ●神社・仏閣へ参拝

 ●足三里、三陰交、太衝、肝兪へ灸かマッサージ

北海道は雪ばっかりなので、まだ春らしさは見えませんが、体は春に向かって変わっていくので心身ともにケアは大事になります

「参考文献」

・心も体もととのう漢方の暮らし365日 川手鮎子著

#138 筋肉痛

こんばんは、はりきゅう速水です。

今朝、再びの大雪で移動が大変でしたね~。何とか訪問鍼灸ができて良かったです。

雪かきする際、スコップの持ち方で腰の負担を減らすことができます。

通常は、利き手が取っ手、反対の手が柄を順手で持っている事が多いと思います。腰の負担を減らす持ち方は、「柄を持っている順手を逆手にするだけ」です。順手×2で雪を持ち上げるより、順手×逆手の方が雪を持ち上げやすく投げやすいです(逆手にすることて、逆手から引く動作が強いため)

表題にある筋肉痛は、雪かきによるものでなく、腕立て伏せを一日でどこまでできるんだろ?でやってみた結果150回。そして全身筋肉痛。これはやりすぎの部類です。

●筋肉のサイズアップ の場合は、(ややゆっくり)10~15回を1セットを、3セット程度

●持久力アップ    の場合は、20回以上を1セットを、できるなら毎日

●ガチでやる(難しい) の場合は、15回を全速力で、5回をゆっくりを1セット

腕立て伏せは、自重トレーニングの基本です。胸、腕、肩、体幹の複数筋肉を同時に鍛えられます。筋肉が増えると、白血球やリンパ球などの免疫細胞が増え、成長ホルモン分泌され、その成長ホルモンが認知機能や免疫機能を促進も。そしてセロトニン、ドーパミン、テストステロンの分泌が増えるため。抗不安、集中力向上の効果があります。

ただ鍛えれば良いわけではなく、筋肉痛のケアが必須になります。

・筋トレ後は水分補給

・熱感や腫れた場合は冷やす

・炎症が落ちついて、筋肉痛が発生したら温める

・ストレッチ、陽陵泉(ようりょうせん)のつぼを刺激

・タンパク質(むね肉、納豆、豆腐)、ビタミンB群の食材を摂取

・よく寝る(程よい筋トレの疲労感で睡眠導入しやすいです)

「参考文献」

・筋トレはメリットだらけ!筋トレの効果と知っておくべき原理

・腕立て伏せだけで鍛えた体は作れるか

#137 正坐と書

こんにちは、はりきゅう速水です。

大雪が続き、交通網が麻痺しております。皆さま移動の際には十分に気をつけてくださいませ。はりきゅう速水の訪問鍼灸は、本日(1/26)は午後から開始致します。

さて、先日(1/24(土))に『正坐と書でととのう新年』に参加してきました。

正坐といっても、一般的な足をまげてかかとを離してお尻を乗っけるとは違い、順序だって仙骨・尾骨を意識しながら坐る(正しい坐り方は、是非、<ととのう正坐>のワークにご参加くださいませ)とでは、坐った時の状態が明らかに異なります。

また、後半戦は、書についてワークでして、文字の成り立ちと意味、言葉の成り立ちと意味、そして、それを書として形にするといった形式ですすめてくださり、いろいろな知見がたまったような気がします。普段何気なく使っている日本語や漢字を、意識すると奥深い繋がりがあったりするんだなと気づかされます。

東洋医学にも通ずる話もあって、雑談しつつ、新年の予祝を書にしてました

また、機会があれば、患者さんと一緒に参加してみたいと思います。

高橋先生、齋藤先生、まことにありがとうございました。

#136 大雪ですね

こんにちは、はりきゅう速水です。すごい量の雪が積もりましたね。何回も雪かきしてもすぐ積りますし、腰がかなり痛いです。

私もややぎっくり腰みたいになっております。私の場合は、自分で鍼を刺していますが、セルフケアを紹介したいと思います。

・腰ストレッチ① → 胡坐をかいて足の隙間に腕を通して前屈する

・腰ストレッチ② → 寝ながら膝を抱えるで横にゴロゴロする

・腰にカイロを貼る

・お風呂に入る

・足の裏、足首、足趾を温めつつ、マッサージ

大雪に負けず寒波をのりきりましょう!

#135 寒邪とは

こんにちは、はりきゅう速水です。

昨晩は、猛吹雪になりましたね。前が見えなくて移動が怖かったです。そして寒い。冷えだけでなく風があたるというのが、体の芯まで冷えていくんですよね。

寒邪とは、特に冬や冷房環境で体に侵入しやすく、痛みや冷え、凝りを引き起こすことがあります。「寒邪客肺」という四字熟語があります。

『寒邪が肺に客(やど)る』という意味でして、肺の機能が低下して、くしゃみ、鼻水、薄い痰、寒気などの症状がでます。

体の調子が良く、免疫力が強くなると寒邪が逃げ出して症状が治ります。

漢方でよく聞くのは葛根湯、風邪の初期、寒邪がまだ体の表面に侵入してきたときに有効になります。寒邪が奥の方まで侵入した場合は、症状としては、風邪症状の他に、倦怠感や胃腸の不調も出現します。その場合は小柴胡湯の漢方がおすすめです。

漢方がない場合は、体をいかに温めるか、維持できるかがポイントになります。

・適度な運動(自発的に熱を発生できる体づくり)

・湿気を避ける

・体を温める食材(生姜など)

冷えは万病のもとといいますので、寒邪にも気をつけましょう