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#184 大雨時行(たいうときどきふる)|自律神経をいたわる夏の養生

おはようございます。はりきゅう速水です。

まずは、熊本県で発生した地震で、不安な時間を過ごされた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。大きな被害がないこと、そして一日も早く穏やかな日常が戻ることを願っています。

北海道でも暑い日が続いていますね。日中は気温が高く、急な雨が降ったり、朝晩との気温差があったりと、体にとっては思っている以上に負担のかかる季節です。皆さんはいかがでしょうか。

七十二候では、今は**「大雨時行(たいうときどきふる)」**。

夕立や大雨が時折降り、自然にたっぷりと恵みの雨が降る頃を表しています。自然の変化が大きいこの時期は、私たちの体も影響を受けやすく、自律神経が乱れやすい季節でもあります。

今回は、夏に意識したい「自律神経をいたわる養生」をご紹介します。

●夏は自律神経が疲れやすい季節

最近、このようなことはありませんか?

・なんとなく疲れが取れない

・寝てもスッキリしない

・食欲がわかない

・冷房の効いた室内と屋外の温度差でぐったりする

・急な雨や天気の変化で体調がすぐれない

夏は暑さに対応するため、自律神経が一日中働いています。

さらに、冷房による冷えや屋外との温度差、気圧の変化などが重なることで、体は思っている以上に疲れています。

東洋医学でも、夏は汗とともに「気(き)」や「津液(しんえき)」が消耗しやすい季節と考えられています。

だからこそ、この時期は頑張ることよりも、自律神経をいたわることが大切です。

●今日からできる養生

 ①朝日を浴びる

  朝起きたらカーテンを開けて、朝日を浴びてみましょう。体内時計が整い、自律神経も切り替わりやすくなります。

 ②冷房で体を冷やし過ぎない

  室内外の温度差が大きいと、自律神経は休む暇がありません。羽織るものを一枚用意するなど、冷え対策も心がけましょう。

 ③ぬるめのお風呂に入る

  38〜40℃くらいのお湯にゆっくり浸かることで、心身ともにリラックスしやすくなります。シャワーだけで済ませがちな季節ですが、ときには湯船に浸かる時間も作ってみてください。

●おすすめのつぼ

 ・神門(しんもん)

  手首の小指側、手首のしわの上にあるツボです。気持ちを落ち着かせたいときや、眠りが浅いと感じるとき、自律神経をいたわりたいときによく使われます。心地よい強さで5〜10秒ほど押してみましょう。

●まとめ

 七十二候の「大雨時行」は、自然が大きく変化する季節を表す言葉です。

私たちの体もまた、暑さや湿度、気温差などの影響を受けながら毎日頑張っています。疲れを感じたときは、「まだ頑張れる」と無理をするのではなく、「今日は少し休もう」と体の声に耳を傾けてみてください。季節に合わせた養生を取り入れながら、自律神経をいたわり、この暑い夏を元気に乗り切りましょう。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#183 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)|頑張りすぎない夏の過ごし方

こんにちは。はりきゅう速水です。

毎日暑い日が続いていますね。北海道でも30℃を超える日が珍しくなくなり、場所によっては本州より暑くなることもあります。

実は私もこの暑さに少しやられ気味です。「北海道だから大丈夫」と思っていても、知らず知らずのうちに体には疲れがたまっています。

七十二候では、今日から「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」。桐の花が終わり、小さな実を結び始める頃を表しています。

植物も次の実りに向けて力を蓄えるように、私たちも暑さの中では無理をせず、体をいたわることが大切な時期です。

●夏は「頑張りすぎない」ことも養生

暑さが続くと、

 ・疲れが取れない

 ・食欲が落ちる

 ・寝苦しくて眠りが浅い

 ・なんとなくやる気が出ない

ということがありませんか?

東洋医学では、夏は汗とともに「気(き)」や「津液(しんえき)」が消耗しやすい季節と考えます。

「いつもどおり頑張ろう」と無理をすると、夏バテや体調不良につながることがあります。だからこそ、この季節は頑張りすぎないことも立派な養生です。

●今日からできる養生

 ①休憩を意識してとる

  作業や家事の途中でも、こまめに休憩をいれるといいです。無理を重ねるよりも、少し休むことが結果的に体を守ることにつながります

 ②水分・塩分をこまめに補給する

  のどが乾く前に水分をとることが大切です。汗をたくさんかいた日は、塩分も適度に補給しましょう。

 ③冷房を我慢しすぎない

  「冷えが心配」と無理に暑さを我慢する必要はありません。室温を適切に調整し、快適に過ごすことも夏の養生です。

 ④睡眠を大切に

  睡眠は、一日の疲れを回復する大切な時間です。寝室の温度や湿度を整え、できるだけ質の良い睡眠を心がけましょう。

●おすすめのつぼ

 労宮(ろうきゅう)

  手を軽く握ったときに、中指の先が手のひらにあたるツボです。暑さによるほてりやイライラ、心身の疲れを和らげるときによく使われます。

 内関(ないかん)

  手首の内側、手首のしわから指3本分ほどひじ側にあるツボです。自律神経のバランスを整え、暑さによる疲れや胃の不快感にもおすすめです。

●まとめ

七十二候の「桐始結花」は、自然が次の実りへ向かう節目の季節です。

私たちも毎日全力で頑張り続けるのではなく、休む時間を大切にしながら、暑い夏を乗り切りましょう。

「今日は少し疲れたな」と感じたら、それは体からのサインかもしれません。

無理をせず、自分の体をいたわる時間をつくることも、立派な養生です。

今年の夏も、自分のペースで元気に過ごしていきましょう。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#182 新しい名刺を作成しました

こんばんは、はりきゅう速水です。

今日はやや曇り空で、湿度も高くなっていますね。

このような日は、体が重だるく感じたり、なんとなく疲れが抜けなかったりする方も多いかもしれません。

そんな時は、ぬるめのお風呂にゆっくり入ったり、軽く体を動かしたりして、体を整えてみるのもおすすめです。

●新しい名刺を作りました

今回は、イベントに向けて、そして今使っている名刺が少なくなってきたこともあり、新しいデザインの名刺を作成しました。

表面は

裏面は

●今回初めて使ってみた「lit.link」

今回の名刺で新しく取り入れたのが、lit.link(リットリンク)です。

QRコードを読み取ると、

・ホームページ
・LINE
・Instagram
・Threads
・Facebook

などを一つのページから選んで見ることができます。

「ホームページを見たい」
「Instagramを見てみたい」

など、それぞれお好きなものを選べるので、以前よりも分かりやすくなったかなと思っています。(はりきゅう速水 lit.link(リットリンク))

●まとめ

今後のイベントや、ご紹介いただいた際などにも、この名刺をお渡しする機会が増えると思います。

「どんなことをしているのかな?」

と思った時に、気軽にホームページやSNSをご覧いただけるとうれしいです。

名刺は小さな一枚ですが、「はりきゅう速水」を知っていただくための大切なツールだと感じています。今回の新しい名刺を通して、少しでも東洋医学や訪問鍼灸を身近に感じていただけたらうれしいです。

イベントなどでお会いした際は、ぜひお気軽にお声掛けください。

普段の訪問鍼灸でも、新しい名刺をお持ちしています。
「新しい名刺に変わったんですね!」という方や、「一枚ほしい」という方は、お気軽にお声掛けくださいませ。

#181 温風至(あつかぜいたる)|暑さに負けない体づくりのコツ

こんばんは。はりきゅう速水です。

最近は北海道でも暑い日が続き、地域によっては関東より気温が高くなる日もありますね。「北海道なのにこんなに暑いの?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。

七十二候では、今は「温風至(あつかぜいたる)」。

その名のとおり、熱を帯びた風が吹き始め、本格的な夏の訪れを感じる頃です。北海道でも年々暑さが厳しくなっています。これから迎える本格的な夏を元気に過ごすために、今から少しずつ体を整えていきましょう。

●暑さに慣れることも養生

暑くなると

 ・疲れやすい

 ・食欲が落ちる

 ・寝苦しくて眠りが浅い

 ・冷たい飲み物ばかり飲んでしまう

ということが増えると思います

東洋医学では、夏は「心(しん)」と深い関わりがある季節とされています。また、汗をかくことで「津液(しんえき)」という体を潤す水分が消耗しやすくなります。そのため、暑さに負けない体づくりが大切です。

●今日からできる養生

 ①軽く汗をかく

  暑いからといって一日中冷房の効いた部屋で過ごしていると、体は暑さに慣れることができません。朝や夕方の比較的涼しい時間帯に、散歩やストレッチなどで軽く汗をかく習慣をつけましょう。

 ②水分はこまめに補給する

  のどが渇いてからではなく、少量ずつこまめに水分を補給することが大切です。汗をたくさんかいたときは、塩分補給も忘れないようにしましょう。

 ③十分な睡眠をとる

  暑さで睡眠不足になると疲れがたまりやすくなります。エアコンや扇風機を上手に利用し、快適な睡眠環境を整えましょう。

●おすすめのツボ

中脘(ちゅうかん)

みぞおちとおへその中間にあるつぼ。胃腸の働きを整え、疲労回復にもよく使われる代表的なツボです。夏バテ予防にもおすすめです。

労宮(ろうきゅう)

手を軽く握ったとき、中指の先が手のひらに当たるあたりにあるツボです。東洋医学では、暑さによるほてりやイライラ、心身の疲れを和らげるときによく使われます。

●まとめ

七十二候の「温風至」は、本格的な夏の始まりを知らせてくれる季節の言葉です。暑さを避けることも大切ですが、少しずつ体を暑さに慣らしていくことも、夏を元気に過ごすための養生になります。

無理をせず、自分の体調に合わせながら、この夏を元気に乗り切りましょう。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#180 半夏生(はんげしょうず)|本格的な夏に備える体づくり

おはようございます。はりきゅう速水です。

最近は北海道も暑い日が増え、夏らしさを感じるようになってきました。本州ほどの暑さではないかもしれませんが、体は少しずつ夏の環境に適応しようと頑張っています。

今日、7月2日は「半夏生(はんげしょう)」。昔は田植えを終える目安とされ、農作業の節目となる大切な日でした。

七十二候でも「半夏生(はんげしょうず)」といい、生薬としても知られる「半夏(カラスビシャク)」が生え始める頃を表しています。

暑さに体がまだ慣れていないこの時期は、疲れがたまりやすく、体調を崩しやすい時期でもあります。今回は、本格的な夏を元気に迎えるための養生についてご紹介します。

●この時期に起こりやすい不調

この時期になると

 ・疲れが抜けにくい

 ・汗をかきにくい、または汗をかきすぎる

 ・寝苦しくて眠りが浅い

 ・食欲が落ちてきた

 東洋医学では、夏は「心(しん)」と関わりが深い季節です。暑さによって気や津液(しんえき:体を潤す水分)が消耗しやすくなるため、無理をすると夏バテにつながることがあります。

●今からできる養生

 ①軽く汗をかく習慣をつける

 涼しい時間帯に散歩をしたり、軽いストレッチを行ったりして、少し汗ばむ程度に体を動かしましょう。

 ②水分はこまめに補給する

 一度にたくさん飲むのではなく、少量ずつこまめに補給することが大切です。

 ③冷たいものは摂りすぎない

 暑い日は冷たい飲み物がおいしく感じますが、摂りすぎると胃腸に負担がかかります。冷たいものばかりではなく、常温の飲み物も取り入れてみましょう。

 ④十分な睡眠

 寝苦しい季節ですが、室温や寝具を工夫し、質の良い睡眠を心がけましょう。

●おすすめのつぼ

 ・内関(ないかん)

  手首の内側にあるツボです。自律神経のバランスを整え、胃の不快感やストレスを和らげる際にもよく使われます。

 ・足三里(あしさんり)

  胃腸の働きを助け、疲労回復にもよく使われる代表的なツボです。

お灸で温めるのもおすすめです。

●まとめ

 「半夏生」は、昔の人が田植えの節目とし、季節の変化を大切にしてきた日です。

私たちも自然の流れに合わせて生活を整えることで、暑さに負けない体づくりにつながります。本格的な夏を元気に迎えるために、今日からできる養生を少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#179 乃東枯(なつかれくさかるる)|暑さに負けない体づくり

こんにちは、はりきゅう速水です。

今朝は八戸で地震がありましたが、皆さま大丈夫でしたでしょうか。

北海道でも揺れを感じた地域があったようです。大きな被害がないことを願っています。

地震そのものによるケガがなくても、突然の揺れや緊急地震速報の音で、知らず知らずのうちに体や心が緊張していることがあります。

そんな時こそ、少し深呼吸をして、自分の体の状態に目を向けてみてください。

さて、七十二候では今は「乃東枯(なつかれくさかるる)」。

ウツボグサの花穂が枯れたように見える頃を表し、夏至を迎えたこの時期ならではの季節の移ろいを感じさせてくれます。

北海道でも暖かい日が増え、これから本格的な夏へ向かっていきます。

今回は、夏の暑さに負けない体づくりのための養生についてご紹介します。

●暑さに慣れることも養生

 最近、このような状態はありますでしょうか

  ・少し動いただけで疲れる

  ・汗をかきにくい

  ・寝苦しさを感じる

  ・冷たい飲み物が欲しくなる

実は体がまだ暑さに慣れていないことも原因の一つです。

東洋医学では、夏は「心(しん)」と関係が深い季節とされ、気血の巡りや汗のかき方も大切になります。

●今の時期におすすめの養生

 ①軽く汗をかく

  ウォーキングやストレッチなどで、無理のない範囲で体を動かしましょう。汗をかく機能を少しずつ高めることで、夏の暑さに対応しやすくなります。

 ②冷たいものを摂りすぎない

  冷たい飲み物は気持ちよく感じますが、胃腸を冷やしやすくなります。冷たいものばかりではなく、常温や温かい飲み物も取り入れてみましょう。

 ③睡眠を大切にする

  これから暑くなる時期は体力を消耗しやすくなります。しっかり眠ることも大切な養生です。

●おすすめのつぼ

 ・ 足三里(あしさんり)

   胃腸の働きを整え、疲労回復にもよく使われるツボです。

 ・内関(ないかん)

   手首の内側にあり、自律神経のバランスを整える際によく使われます。暑さによる不快感や胃の不調があるときにもおすすめです。

 

●まとめ

 「乃東枯」は、夏至の頃の季節の移り変わりを表す七十二候です。これから本格的な夏を迎える前に、少しずつ暑さに慣れ、体調を整えていきましょう。無理をせず、季節に合わせた養生を取り入れることが、元気に夏を過ごす第一歩になります。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#178 梅子黄(うめのみきばむ)|湿気に負けない胃腸の整え方

こんばんは、はりきゅう速水です。

北海道も日中は暖かい日が増え、夏の気配を感じる季節になってきました。

本州では梅雨の真っただ中ですが、北海道には梅雨がないといわれています。それでも、この時期は湿度が高い日や気温の変化があり、体調を崩しやすい季節です。

七十二候では、今は「梅子黄(うめのみきばむ)」。

梅の実が黄色く色づき始める頃を表しています。昔の人は、自然の移り変わりを感じながら、その季節に合った暮らしや養生を大切にしてきました。

●この時期は胃腸が疲れやすい

訪問鍼灸をしていると患者さんから

「最近なんとなく食欲がない」、「胃の辺りが重たい」、「冷たいものばかり摂って、お腹の調子が悪くなる」といったのを聞きます。

東洋医学では、この時期は「湿(しつ)」の影響を受けやすいと考えられています。

湿気が多いと、胃腸の働きを担う「脾(ひ)」の機能が低下しやすく、消化吸収がうまくいかなくなることがあります。

その結果、

 ・食欲不振

 ・胃もたれ

 ・浮腫(むくみ)

 ・体の重だるさ

 ・軟便や下痢

などの症状につながることがあります。

●今日からできる養生

 ①温かいものを取り入れる

  暑くなると冷たい飲み物やアイスが欲しくなりますが、摂りすぎると胃腸が冷えて働きが低下します。たまには常温や温かいものを選ぶ機会があってもいいと思います。

 ②よく噛んで腹八分目

  胃腸を休ませることも養生の一つ。ゆっくりよく噛んで食べることで、消化の負担を減らします。

 ③軽く汗をかく

  軽い散歩やストレッチなど、無理のない範囲で運動をすることで、体の巡りが良くなり、余分な湿をため込みにくくなります。

●おすすめのつぼ

 足三里(あしさんり)

  膝のお皿の下から指4本分ほど下、すねの外側にあります。胃腸の働きを整え、疲れやだるさにもよく使われる代表的なツボです。やさしく5〜10秒ほど押したり、お灸で温めたりするのもおすすめです。

●おわりに

 自然の変化に合わせて体を整えることは、昔から受け継がれてきた知恵です。

「梅子黄」のこの時期は、胃腸をいたわることで、これから迎える本格的な夏を元気に過ごす準備にもつながります。

食事や生活習慣を少し意識しながら、季節に合った養生を取り入れてみてください。

気になる不調が続く場合は、一人で我慢せず、お気軽にご相談ください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#177 寝つけない、途中で目が覚めてしまう方へ

おはようございます。はりきゅう速水です。

北海道は少し前まで暖かい日が続いていましたが、ここ数日は朝晩を中心にひんやりとした日が増えてきましたね。

気温差が大きい時期は、体がその変化についていこうとして思った以上にエネルギーを使います。

そのため、

・なんとなくだるい
・疲れが抜けない
・寝つきが悪い
・夜中に目が覚める

といった不調が出やすくなります。

訪問鍼灸でも、最近は「寝つけない」「途中で目が覚めてしまう」といった睡眠についてのご相談をいただくことがあります。

今日は、そんな“眠り”についてのお話です。

●東洋医学で考える「寝つけない」、「途中で目が覚めてしまう」は?

眠りは「心(しん)」や「血(けつ)」が関係します。普段は、日中は「陽の気」が働いて活動し、夜になると「陰の気」が体を落ち着かせ、自然と眠くなりますが・・・

 ・考え事が多い

 ・ストレスが続く

 ・疲れがたまっている

 ・気温差が大きい

といった状態が続くと、「心」と「血」が不安定となり、眠りに影響が出ます。

●寝つけない場合

布団に入っても頭の中で考え事が続いたり、気持ちが高ぶっていたりする状態があると寝つけなくなります。例えば

 ・イライラする

 ・気を使いすぎる

 ・緊張しやすい

といった方にみられることがあります。

対処法としては、体が「休むモード」に切り替わるようにすることです

 ・寝る一時間前はスマホやパソコンを控える

 ・ぬるめのお風呂に入る

 ・軽く深呼吸をする

 ・首やお腹を冷やさない

また、寝よう寝ようと意識するとかえって、眠れなくなることもあるので、その時はつぼを押しながら深呼吸をすると体の力みを減らしましょう。

 ・百会(ひゃくえ)

  →頭のてっぺんにあるつぼ。

 ・神門(しんもん)

  →手首の小指側にあるつぼ。

●途中で目が覚める場合

途中で目が覚める場合は、体力の低下や疲労の蓄積、加齢による変化などが関係していることがあります。夜中に目が覚めても、時計も何度も見たり、「また起きてしまった」と気にしすぎたりすると、さらに眠れなくなることがあります。

まずは、

 ・昼寝を長くしない

 ・適度に体を動かす

 ・夕方以降のカフェインを控える

 ・体を冷やさない

などを意識するといいと思います

 つぼとしては

 ・失眠(しつみん)

 →かかとの中央付近にあるつぼ

 ・三陰交(さんいんこう)

 →内くるぶしから指四本分上にあるつぼ

●まとめ

 睡眠障害の原因はひとつではありません。「寝つけない」のか、「途中で目が覚める」のかによっても、体の状態は異なります。

まずはご自身の睡眠のパターンを知り、それに合わせた養生を行うことが大切です。鍼灸でも、その方の状態に合わせて体を整えていくことがあります。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#176 「北海道を歩こう」に参加してきました

こんばんは、はりきゅう速水です。

昨日、「北海道を歩こう」というイベントに参加してきました。参加人数は約1000人。最年少は小学4年生、最高齢は94歳とのことで、幅広い年代の方が参加されていました。

●コースは3種類

今回のコースは、

 ・6キロ(札幌芸術の森)

 ・10キロ(真駒内カントリークラブ)

 ・33キロ(支笏湖ポロピナイ)

の3種類。私は去年、まず6キロコースに参加してみて、「これならいけるかもしれない」と思い、今年は33キロに挑戦しました。

●33キロは、想像以上

結果としては、完走できました!

 ・タイム:7時間47分04秒(休憩含む)

 ・歩数 :約51437歩

ただ思っていた以上に大変でして。まずは雨。14時過ぎにはかなり強めの雨。ちょうどその頃のコースは下り坂が続いており、ふくらはぎへの負担も強く、かなり足にきました。歩いているので汗はかくものの、雨で体が冷え、後半は足がつりそうになる場面もありました。途中で芍薬甘草湯を飲みながら、なんとか最後まで歩き切ることができて、本当にほっとしております。

●支えられて歩けたようなもの

今回、スタート前は「本当にゴールできるだろうか」という不安もありました。そんな中、奥さんから「無理してゴールしなくてもいいんだよ」と言ってもらえたことで、逆に気持ちが楽になり、変に力まず参加することができました。

また、運営スタッフの皆さんの何気ない声かけにも本当に勇気をもらいました。何度も車で往復しながら見回っているスタッフさん。ゴール後、シャトルバスで送迎してくださるスタッフさん。多くの方に支えられて、このイベントが成り立っているのだと感じました。

●実際に歩いてみて感じたこと

33キロ歩いてみると、体の使い方や疲れ方、冷えによる影響など、普段施術でお話していることを自分自身の体で実感する場面がたくさんありました。

特に後半は、

 ・冷え

 ・筋肉疲労

 ・水分バランス

 ・体の使い方

など、東洋医学的にも興味深い変化を感じることができました。「体は正直だな」と改めて感じる1日でもありました。大変ではありましたが、無事に完歩でき、とても学びの多いイベントでした。

年齢に関係なく、それぞれのペースで挑戦している参加者の姿にもたくさん刺激をもらいました。また来年どうするかは…少し足と相談しながら考えたいと思います。

#175 夕方になると脚がむくんでいた患者さんのお話

こんばんは、はりきゅう速水です。

暖かくなる時期は、水分代謝の変化や気温差の影響もあり、「夕方になると脚がむくむ」
というご相談が増えてきます。

訪問鍼灸でも、足の重だるさやむくみを気にされる方は少なくありません。

今日は、そんな“むくみ(浮腫)”についてのお話です。

●周りから言われて気づいた変化

ある患者さんも、夕方になると脚がむくみやすく、

 ・足が重たい

 ・靴がきつい

といった状態が続いていました。

訪問鍼灸の施術を受けながら、少しずつ体を整えていきましたが、最初の頃はご本人としても、あまり大きな実感はなかったそうです。ただ、毎日少しずつの変化なので、自分では気づきにくいこともあります。

そんな中、知り合いの方から「最近、脚がすっきりしたね」と言われたとのこと。

そこで初めて、
「あ、変わっていたんだ」
と実感されたそうです。

●東洋医学でみる”むくみ(浮腫)”

東洋医学では、むくみを「浮腫(ふしゅ)」として考え、「水」の巡りがうまくいっていない状態として考えます。今回のケースでは、脈の状態や全体の様子から、「水滞(水毒)」の傾向がみられました。

 ・夕方に浮腫が増す

 ・重だるさがある

 ・水分代謝が落ちている

といった特徴がありました。また、東洋医学では、足の浮腫だけでなく、

 顔、手、体全体の重だるさなども、基本的には「水の巡り」と関係していると考えます。(西洋医学では、場所や浮腫の特徴で原因が異なる場合があります)

●実際に行っていた施術

施術では、体全体の巡りや水分代謝を整えることを意識しながら、鍼やお灸を行っていきました。月に2回ほどの施術を続け、2カ月ほど経った頃から、少しずつ変化がみられるようになってきました。

●変化を実感してから

さらにうれしいことに、変化を実感してからは、患者さん自身もセルフケアを積極的に行うようになりました。

 ・足の指を動かす

 ・足首を回す

 ・ふくらはぎを足首から上へ向かってほぐす

 ・太ももを軽くマッサージ

などを続けていただいたことで、さらに足が軽くなってきたそうです。ご本人も「最近いい感じです」とにっこり。こちらも嬉しくなりました。

●むくみやすい方への養生

むくみが気になる時は、上記の運動の他に

 ・冷たい飲み物をとりすぎない

 ・軽く歩く

 ・座りっぱなしを避ける

 ・足首を冷やさない

などがあります。

●まとめ

むくみは、単に「水分の問題」だけではなく、
体全体の巡りや疲れのサインとして出ていることもあります。

毎日の小さな変化は、自分では気づきにくいこともありますが、
周りからの一言で実感できることもあります。

気になる浮腫みや重だるさが続く場合は、早めに体を整えておくのもひとつの方法です。

日々のセルフケアに加えて、鍼灸施術を通して少しずつ巡りを整えていきましょう。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社