#157 長引く風邪(体質による違い)

おはようございます。はりきゅう速水です。

訪問鍼灸をしている中で、最近は風邪がなかなか治らない患者さんが増えているように感じています。

風邪が長引いてしまう背景には、単にウイルスの問題だけでなく、「体質」も関係していると東洋医学では考えます。

タイプとしては3つあります。

・気虚タイプ(体力低下)

・陰虚タイプ(乾燥・傷耗)

・脾虚タイプ(胃腸の弱り)

タイプごとの特徴と養生、おすすめの食材、漢方、つぼを紹介します。

気虚タイプ(体力低下)

 特徴

  ・風邪をひきやすい

  ・疲れやすい

  ・声が小さい

体のエネルギーである「気」が不足している状態です。回復する力が弱いため、風邪が長引きやすいです。

 養生

  ・しっかり休む

  ・無理をしない

  ・胃腸に優しい食事(山芋、南瓜、鶏肉、棗)

  ・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、四君子湯(しんくんしとう) など(漢方を選ぶときは漢方医か薬剤師、登録販売の資格を保有している人に相談すると◎)

  ・足三里(胃腸を整えて体力を補う)、気海(気を補う)のつぼを温める、軽くもむ

陰虚タイプ(乾燥・消耗)

 特徴

  ・のどの違和感が続く

  ・咳が長引く

  ・口や喉が乾きやすい

  ・微熱が続く

体の潤いが不足している状態です。風邪のあとに症状が残りやすい傾向があります。

 養生

  ・水分をこまめにとる

  ・睡眠をしっかりととる

  ・刺激物を控える

  ・梨、白きくらげ、蜂蜜、豆腐

  ・麦門冬湯(ばくもんどうとう)、滋陰降火湯(じいんこうかとう) など(漢方を選ぶときは漢方医か薬剤師、登録販売の資格を保有している人に相談すると◎)

  ・太谿(潤いを補う)、照海(のどの乾燥にも)のつぼを温める、軽くもむ

脾虚タイプ(胃腸の弱り)

 特徴

  ・食欲が落ちる

  ・だるさが続く

  ・痰や鼻水が続く

胃腸の働きが弱く、回復の力が落ちている状態です。

 養生

  ・温かく消化の良い食事(おかゆ、ニンジン、生姜)

  ・甘い物、冷たい物を控える

  ・食べすぎない

  ・六君子湯(りっくんしとう)、参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん) など(漢方を選ぶときは漢方医か薬剤師、登録販売の資格を保有している人に相談すると◎)

  ・中脘(胃腸を整える)、脾兪(消化機能を助ける)のつぼを温める、軽くもむ

まとめ

風邪が長引くときは

 ・体力が落ちている(気虚)

 ・潤いが不足している(陰虚)

 ・胃腸が弱っている(脾虚)

 などの体質が関係していることがあります。そのため、ただ症状を見るだけでなく、体の状態に合わせた養生を行うことが大切です。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

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