#171 GW明けに増える“五月病”を東洋医学で考える

こんにちは、はりきゅう速水です。

GWも終わり、少しずつ日常の生活に戻ってきましたね。
この時期になると

「なんとなくだるい」
「朝起きるのがつらい」
「やる気が出ない」

といった不調を感じる方が増えてきます。

いわゆる「五月病」と呼ばれる状態ですね。

実際、訪問鍼灸でも、GW中後半頃から

「疲れが抜けない」
「気分が重たい」
といった声を聞くことが増えてきます。

●東洋医学でみる五月病

東洋医学では、この時期の不調は、「気の巡りの乱れ」、「肝(かん)の疲れ」が関係していると考えます。春はもともと、気が上にのぼりやすく、変化の多い季節です。

さらに

 ・新生活

 ・環境の変化

 ・気疲れ

 ・寒暖差

などが重なることで、知らないうちに体も心も緊張しやすくなります。

その状態が続くことで、気の巡りが滞り、

 ・だるだ

 ・イライラ

 ・気分の落ち込み

 ・眠気

 ・疲労感

などにつながっていきます。

●胃腸の疲れも関係あるかも

また、GW中の生活リズムの変化や食べすぎによって、胃腸が疲れている方も少なくありません。

東洋医学では、胃腸の働きは「脾(ひ)」と関係すると考えます。

脾が弱ると

 ・疲れやすい

 ・食欲がわかない

 ・頭が重い

 ・体がだるい

といった症状が出やすくなります。

五月病は「心だけ」の問題ではなく、体全体のバランスが崩れている状態ともいえます。

●GW終わってからの養生

率直に、無理に頑張りすぎないこと。体調を整えることを少しずつ行うといいです。

 ・朝日を浴びる

 ・軽く散歩をする

 ・深呼吸をする

 ・胃腸にやさしい食事を意識する

 ・夜更かしをしすぎない

特別なことよりも、少し体をゆるめてあげる意識が大切です。

●おすすめのツボ

  ①百会(ひゃくえ) 頭のてっぺんのツボ

   ・考えすぎ

   ・頭が重い

   ・気分の切り替えがしにくい

  ②合谷(ごうこく)親指と人差し指の間

   ・ストレス

   ・首肩こり

   ・気の巡り改善

  

  ③神門(しんもん)手首の小指側

   ・不安感

   ・緊張

   ・寝つきが悪い

  ④三陰交(さんいんこう)内くるぶしの上、指四本分くらい

   ・疲れ

   ・冷え

   ・自律神経

  ⑤風池(ふうち)首の後ろ、うなじのくぼみ

   ・頭重感

   ・目の疲れ

   ・気圧、自律神経

●まとめ

 五月病は、気持ちの問題だけではなく、環境の変化や疲労の蓄積によって、体全体のバランスが乱れている状態ともいえます。

「なんとなく不調」が続く時は、無理を重ねる前に、少し立ち止まって体を整えてあげることも大切です。

セルフケアに加えて、鍼灸施術で体を整えてみるのもひとつの方法です。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#170 GWを元気に楽しむための養生とツボ

こんばんは、はりきゅう速水です。

ゴールデンウィークに入りましたね。
お出かけされる方も、ゆっくり過ごされる方も、それぞれの過ごし方があるかと思います。

楽しい時間を過ごす一方で、
「気づいたら疲れていた」
ということも起こりやすい時期です。

せっかくの連休を元気に楽しむためにも、
無理のない範囲で体を整えていきましょう。

●GW中に起こりやすい不調

この時期は

 ・歩く時間が増えて脚が疲れる

 ・外食や食べ過ぎで胃腸が疲れる

 ・生活リズムが崩れやすい

といった変化が起こりやすくなります。

普段と違う生活は楽しい反面、体には少し負担がかかりやすい状態でもあります。

●GW中の養生

特別なことをするというよりも、「少し意識する」ことが大切です。

 ・無理をしすぎない

 ・夜更かしをしすぎない

 ・軽く体を動かす

●ツボ押し3選

 ①足三里(あしさんり)

  膝のお皿の下、少し外側にあるツボ。胃腸の働きを整え、疲れにくい体つくりをサポートします

 ②太衝(たいしょう)

  足の親指と人差し指の間を少し上がったところにあります。歩き疲れやストレスケアにおすすめです。

 ③内関(ないかん)

  手首の内側、しわから指三本分肘側にあります。自律神経を整え、リラックスしやすくしてくれます。

●まとめ

GWは楽しい反面、体に負担がかかりやすい時期でもあります。

少しだけ体を気にかけてあげることで、
連休の過ごしやすさが変わってきます。

無理のない範囲で、養生やツボ押しを取り入れてみてください。

こういった連休のタイミングで、体を整えるために鍼灸を受けてみるのもひとつの方法です。なお、GW中も訪問鍼灸は行っておりますので、気になる不調がある方はお気軽にご相談ください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#169 自分に合う鍼灸を探すということ

こんばんは、はりきゅう速水です。

帰りが雨になり、ぐっと冷えてきましたね。
暖かかった日との気温差で、体も少しびっくりしているかもしれません。

寒さを感じると筋肉がこわばりやすくなるので、温めたり、軽くほぐしたりしてあげるのがおすすめです。

先日、患者さんとの会話の中で、うれしいお話を伺いました。

以前、その方のご家族が北海道に来られた際に、鍼灸施術を受けていただく機会がありました。その後、九州に戻られてからも体調がよく、鍼灸を続けたいということで、通えるところを探されていたそうです。

そして今回、久しぶりに北海道に来られた際に、鍼灸の話になったとのこと。

いろいろと探してみたものの、
「なかなか自分に合う施術が見つからない」
というお話をされていたそうです。

その中で、
「速水さんの施術が、自分には合っていた」
と感じていただけていたことを聞き、とてもうれしく思いました。

●合う・合わないがあるのが鍼灸

鍼灸は同じように見えても

 ・考え方(アプローチ方法、施術の組み立て方、局所か全身なのか等)

 ・施術の方法(例:鍼の太さ、刺す本数、刺激の強さ等)

などが施術者によって大きく異なります

また、患者さんの状態や体力もそれぞれ異なります。そのため、

 →しっかり刺激を入れた方が合う方

 →やさしい刺激の方が合う方

といった違いが出てきます。こうした施術の違いが「合う・合わない」と感じる一因になることもあります。

●一方で

「続けたいのに、合うところが見つからない」

という声を聞くと、少し考えさせられるところでもあります。

体に合う施術に出会えるかどうかで、
その後の体調や生活の質も変わってくることがあるからです。

●いつかは

今回のお話の中で、
「もし機会があれば、九州でも施術を受けたいですね」
というようなお声もいただきました。

すぐに実現できるものではありませんが、
いつかそういった形で、遠方の方にも関われる機会があればいいなと感じています。

●まとめ

今回のお話を通して、鍼灸は「どこで受けるか」だけでなく、
「誰から受けるか」も大切な要素のひとつだと、改めて感じました。

体の状態や体力は人それぞれ異なるため、
ご自身に合った施術を見つけることが、体調を整えるうえでも大切なポイントになります。

もし、今のケアにしっくりきていない方や、
「もう少し自分に合う方法があるのでは」と感じている方は、
一度ご相談いただくのもひとつの方法です。

ご相談だけでも大丈夫ですので、気になることがあればお気軽にお声かけください。
これからも一人ひとりの状態に合わせた施術を大切にしながら、丁寧に向き合っていきたいと思います。

#168 暖かくなるこの時期に|“撫でる”ことの大切さ

こんにちは、はりきゅう速水です。

北海道でも気温が上がり、17度前後の日も増えてきました。
過ごしやすい反面、この時期は

 ・なんとなく体がだるい

 ・皮膚がかゆい

 ・疲れが抜けにくい

といった不調を感じる方も増えてきます。

気温の変化に体がついていかず、
知らないうちに緊張が抜けきらない状態になりやすい時期です。

●最近感じたこと

そんな中で、最近ふと感じたことがあります。

うちの猫たちが、やたらと撫でられるのを求めてくるようになりました。
少し触れるだけでも安心したような表情になり、リラックスしているのが伝わってきます。

●“撫でる”という行為

実はこの「撫でる」という行為、
人にとってもとても大切なものだと感じています。

撫でることで

 ・皮膚がゆるむ

 ・筋肉の緊張がやわらぐ

 ・呼吸が深くなる

といった変化が起こりやすくなります。

●東洋医学的にみると

東洋医学では、皮膚は「肺」と深く関係していると考えます。

この時期は

 ・気温の変化

 ・乾燥や汗の影響

によって、皮膚の働きが乱れやすくなります。

その結果、

 ・かゆみ

 ・皮膚のこわばり

といった症状が出ることもあります。

そんな時に「撫でる」ことで

 ・気の巡りがよくなる

 ・皮膚の緊張がゆるむ

 ・こもった熱が外に抜けやすくなる

といった作用が期待できます。

●どこを撫でるといいのか?

基本的には「気持ちいいと感じるところ」で大丈夫です。

おすすめは

 ・首~鎖骨あたり

 ・背中を背骨にそって優しく

 ・足首まわり

●まとめ

気温が上がるこの時期は、
体も皮膚も思っている以上に影響を受けています。

そんな時こそ「少し緩める」こと。その一つの方法として、「撫でる」というシンプルなケアを取り入れてみてください。

日々のちょっとしたケアに加えて、体の緊張をしっかり整えておきたい方は、鍼灸施術も一つの方法です。
気になる方は、はりきゅう速水までお気軽にご相談ください。

#167 噛みしめ・食いしばりが増えている理由

こんばんは、はりきゅう速水です。

最近、訪問鍼灸の現場でも
「顎が疲れる」
「気づくと歯をぐっと合わせている」
といった、“噛みしめ・食いしばり”に関するご相談が増えています。

ご本人は無意識のことも多く、
「言われてみればそうかも…」と気づくケースも少なくありません。

●なぜ噛みしめが増えるのか

噛みしめや食いしばりは、単に癖というだけでなく、
体や心の状態が関係していることが多いです。

特にこの時期は

 ・新生活などの環境の変化

 ・気温差によるストレス

 ・疲労の蓄積

といった要因が重なり易く、体が緊張しやすい状態になっています。

●東洋医学的な見方

東洋医学では、このような状態を、「肝(かん)の働きの乱れ」と「気の巡りの滞り」と捉えます。

ストレスや気の張りが続くと、体は無意識に力が入りやすくなり、

 ・歯を食いしばる

 ・顎やこめかみが硬くなる

といった反応が出やすくなります。

●こんなサインは要注意

 ・朝起きたら顎がいたい

 ・こめかみを押すといたい(押さなくても痛いはもっと注意)

 ・肩や首のこりが強い

 ・歯に違和感がある

こういった症状がある場合、無意識に噛みしめが関係している可能性があります

●すぐできるセルフケア

 ・日中に「上下の歯が軽く離れているか」を意識してみる(本来、安静時は歯と歯は触れていないのが自然)

 ・軽く顎に指をあててほぐす

 ・こめかみもほぐす

 ・深呼吸をする

といったケアもおすすめです

●鍼灸でできること

 鍼灸では、

 ・全身のバランスを整える

 ・リラックスしやすい状態をつくる

 ・顎まわりの筋肉の緊張をゆるめる

などで、噛みしめの軽減を目指します

実際に、施術後に「顎が軽くなった」「力が抜けやすくなった」と感じる方もいらっしゃいます。

●まとめ

噛みしめや食いしばりは、
気づかないうちに体へ負担をかけていることがあります。

セルフケアとあわせて、しっかり体を整えておきたい方は、鍼灸施術も一つの方法です。
気になる方は、はりきゅう速水までお気軽にご相談ください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#166 GW前に整える|連休を元気に過ごすための養生とツボ3選

こんばんは、はりきゅう速水です。

もうすぐゴールデンウィークですね。
連休を楽しみにされている方も多いと思いますが、実はこの時期、体の不調を感じやすいタイミングでもあります。

訪問鍼灸でも、
「なんとなくだるい」
「疲れが抜けない」
といった声が増えてくる時期です。

せっかくの連休を元気に過ごすためにも、
GW前に少し体を整えておくことがとても大切です。

●GW前に起こりやすい不調

この時期は

 ・気温差が大きい

 ・新生活や仕事の疲れがたまる

 ・生活リズムが乱れやすい

といった要因が重なり、体に負担がかかりやすくなります。東洋医学的には、「肝(かん)」の働きが乱れやすく、気の巡りが滞ることで、だるさやイライラ、疲労感につながると考えます。

●GW前にできる養生

まずはシンプルですが、ここがとても大切です。

 ・少し早めに寝る

 ・軽く体を動かす(散歩など)

 ・食べすぎ、飲みすぎに気をつける

特別なことよりも、「整える意識」を持つことがポイントです。

●ツボ押し3選

 ①太衝(たいしょう)

  足の親指と人差し指の間を少し上がったところにあります。

  ストレスやイライラを感じやすい方におすすめです。気の巡りを整える働きがあります。

 ②足三里(あしさんり)

  膝のお皿の下、少し外側にあるツボです。

  胃腸の働きを整え、疲れにくい体づくりをサポートします。

 ③内関(ないかん)

  手首の内側、しわから指3本分ひじ側にあります。

  自律神経のバランスを整え、気持ちを落ち着かせる働きがあります。

●まとめ

GW前は、知らないうちに疲れがたまりやすい時期です。

大きく崩れる前に、少しだけ整えておくこと

それが連休を元気に過ごすコツになります。

ツボ押しや日々の養生を、無理のない範囲で取り入れてみてください。

連休を気持ちよく過ごすためにも、今のうちに体を整えておくのがおすすめです。
気になる方は、はりきゅう速水までお気軽にご相談ください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#165 葭始生(あしはじめてしょうず) | 季節の変わり目に弱りやすい胃腸の整え方

こんにちは、はりきゅう速水です。

今日の北海道は、気温が10℃前後。
本州と比べると、まだ少し肌寒さが残る気候です。同じ日本でも、地域によって季節の進み方は少し違いますね(-_-;)

そんな今の時期、七十二候では
「葭始生(あしはじめてしょうず)」といいます。

水辺の葦(あし)が芽吹き始め、
自然界がぐんぐんと成長していく頃です。

●季節の変わり目と胃腸の関係

春から少しずつ初夏へと移り変わるこの時期。
外の世界は活発になっていきますが、体の内側、とくに「胃腸」は影響を受けやすくなります。

 ・食欲にムラがある。

 ・胃が重たい感じがする

 ・食後に眠たくなる

 ・お腹の調子が安定しない

この時期は、気温の上昇とともに湿気も少しずつ増えてきます。東洋医学では、この「湿」が胃腸の働きに影響すると考えます。

●胃腸を整えるための養生方

 ①冷たいものを控える

  冷たい飲み物や食べ物は、胃腸に負担がかかりやすくなります。なるべく常温~温かいものを意識しましょう。

 ②食べすぎない(腹八分目)

  消化に負担がかかると、胃腸はすぐに疲れてしまいます。

 ③よく噛んで食べる

  噛むことで胃腸の負担が減り、消化がスムーズになります。

 ④食事の時間を整える

  不規則な食事は、胃腸のリズムを乱します。

●自分でできるツボ

 ・中脘(ちゅうかん)みぞおちとおへその中間あたり。胃の働きを整える代表的なツボです。

 ・足三里(あしさんり)膝の下、外側にあるツボ。胃腸の働きを底上げし、全身の調子を整えます

手のひらで優しく温めるもOK、軽く押すだけでもOK、お灸もおすすめです。

●まとめ

「葭始生」は、自然が成長へと向かう時期。

一方で体は、その変化に適応しようとして、とくに胃腸に負担がかかりやすくなります。

なんとなく調子が安定しないときは、まずは胃腸を整えることから始めてみてください。

訪問鍼灸では、こうした季節の変化による不調にも対応しています。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

  

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

心も体もととのう漢方の暮らし365日 川手鮎子著

#164 保護猫と過ごして一年が経ちました

こんにちは、はりきゅう速水です。

今日は少し鍼灸の話から離れて、日常のことを。

昨年、ご縁があって2匹の猫を保護し、家で迎えることになりました。
当初はまだ小さく、体重はそれぞれ350グラムほど。
手のひらに乗るような大きさで、無事に育つのか不安もありながらのスタートでした。

そこから約一年。
今ではすくすくと成長し、体重は約3.6キロに。
元気に走り回る姿を見るたびに、ほっとすると同時に、うれしい気持ちになります。

初めてのことばかりで、試行錯誤の連続でしたが、
まわりの方々にアドバイスをいただきながら、なんとかここまで来ることができました。
改めて、支えてくださった皆さまに感謝です。

小さな命を預かるというのは、思っていた以上に責任のあることですが、
その分、日々の励みにもなり、仕事へのモチベーションにもつながっています。

とはいえ、やんちゃ盛りはまだまだ続いていて、
いまだに肩や背中に飛び乗ってきては、しっかりと爪痕を残していきます。
なかなか痛いのですが、それも含めて愛嬌かなと思いながら過ごしています。

これからも一緒に、ゆっくりと時間を重ねていけたらと思います。

こうした日々の積み重ねが、患者さんと向き合ううえでの気持ちにもつながっていると感じています。これからも一人ひとりに寄り添った施術を大切にしていきたいと思います。

#163 気分の落ち込みと体の状態に向き合った訪問鍼灸の一例

こんばんは、はりきゅう速水です。

暖かい日が増えてきましたが、季節の変わり目は体調だけでなく、気分の面でも変化が出やすい時期です。

今回は、気分の落ち込みが強く、外出が難しかった方への訪問鍼灸の一例をご紹介します。

●相談内容

ご本人は、気分の落ち込みや不安感が続き、家の外に出ることが難しい状態が続いていました。体のだるさや冷えも強く、日常生活の中での活動量も減っている様子でした。

●東洋医学的な見方

東洋医学では、このような状態を「体のエネルギーの低下」や「バランスの乱れ」として捉えることがあります。今回のケースでは、特に「腎」の働きが弱っている状態(腎虚)の傾向が見られました。腎虚になると不安感や気力の低下といった状態につながると考えられています。

●施術方針とセルフケア

今回のケースでは、足の冷えや下腹部に力が入りにくい状態が見られたため、体を内側から温めることを意識し、お灸を中心に施術を行いました。

また、うつ伏せでの施術時には、背中のこりに対して鍼を行い、あわせて仙骨まわりにもお灸を取り入れています。

仙骨周囲はリラックスに関わる反応が出やすい部位でもあるため、無理のない範囲で心身ともにゆるみやすい状態を目指して施術を行いました。

ご本人やご家族でも取り組みえる簡単なセルフケアとしては

 ・足の裏を温める

 ・仙骨まわりを温める

 ・朝起きた際に耳をやさしく揉む

東洋医学では、耳は「腎」と関係が深いと考えられており、やさしく刺激することで体のバランスを整えるとされています。

●変化としては

無理のない範囲で施術を続けていく中で、

 ・少しずつ表情がやわらいできた

 ・会話の量が増えてきた

 ・家の中での動きが少しずつ増えてきた

その後、外にでることができる場面も見られるようになりました。

●まとめ

気分の落ち込みや不安感は、心の問題だけでなく、体の状態とも深く関係している場合があります。

はりきゅう速水では、その方のペースを大切にしながら、体の面からもサポートできるよう心がけています。

「外に出るのがつらい」
「元気が出にくい」

そういったお悩みがある場合の一つの選択肢として、訪問鍼灸も考えていただければと思います。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#162 虹始見(にじはじめてあらわる) | 春から初夏へ、体が重だるくなる理由

こんばんは、はりきゅう速水です。

七十二候では、いまの時期を
「虹始見(にじはじめてあらわる)」といいます。

雨上がりの空に虹が見え始める頃とされていますが、
私はまだ今年は虹を見れていませんが・・・(;ˊᗜˋ)

ただ、こうした言葉を知ると、ふと空を見上げたくなりますね

季節は春から少しずつ初夏へ。
実はこの時期、「なんとなく体が重い」「だるい」と感じる方が増えてきます。

春から初夏にかけて、体が重だるくなる理由

この時期は、気温の上昇とともに湿気も増えてきます。東洋医学では、この“湿(しつ)”が体に影響すると考えます。湿の影響を受けると

 ・体が重い

 ・むくみやすい

 ・頭がぼーっとする

 ・胃腸の働きが落ちる

といった不調が出やすくなります。特に胃腸(脾)の働きが弱ることで、体の中に余分な水分がたまりやすくなるのが特徴です。

この時期の養生方

① 冷たいものを控える
 冷たい飲み物や食べ物は、胃腸の働きを弱めやすくなります。なるべく常温〜温かいものを意識しましょう。

② 軽く汗をかく
 ウォーキングや軽いストレッチで、体の巡りを良くします。「少し汗ばむくらい」が目安です。

③ 食べすぎない
 消化に負担がかかると、さらに体が重だるくなります。腹八分目を意識すると整いやすくなります。

④ 水分のとり方を見直す
 一度に大量に飲むよりも、こまめに少しずつがポイントです。

自分でできるツボケア

・足三里(あしさんり)
膝のお皿の下、外側にあるツボです。
胃腸の働きを整え、体のだるさや疲れに効果的です。

 → 指でゆっくり5秒ほど押して、ゆるめる
 → これを数回繰り返します
 → お灸で温めるのもおすすめです

・陰陵泉(いんりょうせん)
膝の内側、少しくぼんだところにあります。
体の余分な水分をさばく働きがあります。

 → むくみや重だるさがあるときにおすすめです


まとめ

「虹始見」は、自然が変わる節目の時期です。

そして同じように、体も変化に適応しようとしています。

なんとなく不調を感じたときは、
無理をするよりも、少し整えることを意識してみてください。

訪問鍼灸では、こうした季節の不調にも対応しています。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

心も体もととのう漢方の暮らし365日 川手鮎子著