#127 元気のない人、すぐ風邪をひく人におすすめの食材

こんばんは、はりきゅう速水です。最近インフルエンザが流行しているそうですね。厚生労働省が発表したデータによると、全国25の都道府県で定点医療機関あたりの患者報告数レベルの基準値である「10人」を超え、今後4週間以内に大規模な流行が発生する可能性が高まっています。

インフルエンザは、東洋医学では「傷寒」として分類されており、寒気を訴える感染症とされています。これは、寒さによって体が傷つけられた状態を指します。傷寒論という名の古典があるほど、伝染性の病気に対する治療法が昔からありました。

インフルエンザの治療では、患者さんの病態にもよりますが、麻黄湯で発汗作用を促し、葛根湯で筋肉のこわばりを和らげ、ひきはじめの風邪で体力が落ちている場合は桂枝湯を処方されると思われます。

ここでは、元気のない人、すぐ風邪をひく人におすすめの食材を紹介します。ただし、風邪を既にひいている場合はあまり食べすぎると回復が遅くなりますので、お気を付けください

・元気がなく冷え性の場合の食材(玉ねぎ、にんにく、やまいも、南瓜など土の中で育つ根菜類)

・元気を出す食材(黒豆、黒きくらげ、疥瘡、黒砂糖、棗、竜眼、クコ)

・胃腸の働きに必要な必須アミノ酸が豊富な食材(豚肉、牛肉、鶏肉、羊肉、カツオ、牡蠣)

「参考文献」

心も体もととのう 漢方の暮らし365日  川手鮎子 著

厚生労働省 インフルエンザに関する報道発表資料 2025/2026シーズン(インフルエンザに関する報道発表資料 |厚生労働省)

#126 正気と邪気

こんばんは、はりきゅう速水です。昨日、猫のしおんが去勢手術から帰ってきまして、看病してたら睡眠不足です。回復してきて何よりです

さて、今日は「東洋医学からみた『病気』は『正気』と『邪気』との交争」を解説します。

聞いたことある言葉としては「邪気(じゃき)」ですね。邪気とは、自然界の天候(高温、低温、乾燥、湿気)、衛生環境(病原菌、ウィルスなど)をいいます。

そして「正気(せいき)」です。「正気(しょうき)」とは意味が異なります。「正気(せいき)」は、身体の中に備わっている抵抗力、自然治癒力などのことを指します。

病気は、正気と邪気の争いと考えられていて、

 正気>邪気 → 病気に勝ち

 正気<邪気 → 病気が治らない

ということです(邪正相争)

邪気の種類では、例えば寒邪は一般的な風邪、湿邪はリウマチ、暑邪は熱中症、熱邪はアトピー性皮膚炎などがあります。それぞれ対症療法に加えて、正気を強くすることが根本(原因)療法になります。正気を強くするには五臓六腑の働きが正常に働かせることになります。五臓六腑に活力を与えているのが、「気・血・水」という基本物質になります。

気 → エネルギーと捉えますし、呼吸と捉えるとわかりやすいです

血 → 血流

水 → 血流以外の水分

ツボの特性を使って、気・血・水の力をあげたり、養生(食べ物や生活の改善、運動)によって気・血・水をあげることで五臓六腑の調子を上げることが可能となります。

#125 乾燥の季節には

おはようございます。はりきゅう速水です。

朝活ではないのですが、少し時間がとれたので久しぶりにこちらも更新します。『はりきゅう速水のInstagram(@harikyuhayamiwk)』もHPよりは更新頻度が高く掲載しております。こちらもご覧になっていただけると体調のケアなどを知ることができます。

さて、現在10月の下旬。北海道はぼちぼち初雪の話がでております。3℃~20℃ぐらいの日々になり寒くなってきましたね。合わせて感じるのは『乾燥』です。

乾燥が起こると、体の中ではどのように変化していくのか東洋医学の目線から解説したいと思います。東洋医学の考えでは、体の構成は「気(き)」・「血(けつ)」・「水(すい)」の三つになっております。乾燥が多いと人体の潤いも同様に乾燥し、「水」が不足し、体自体も乾燥するようになります。「水」は、ざっくりいうと「水分」です。体液、汗、唾液、胃液、腸液、尿などの分泌液や排泄液などの血液以外の体の水分の総称を指します。ゆえに、乾燥すると「水不足」または「陰虚」と言います。

乾燥が進むと、症状としては

・浮腫(ふしゅ、むくみ)    →  不要な水分が流れなくなり浮腫が起きます

・のどが渇く         →  乾燥により熱がこもり、喉が乾きやすくなります

・咳が出る          →  口渇が進むと、気管支まで乾燥し、少しの刺激で咳が出やすくなります

・皮膚が乾燥してカサカサする →  粘膜だけでなく、皮膚も乾燥して痒みがでます

・便が硬くなったり、尿が少なくなる → 大腸の粘膜も乾燥し、便が硬くなったり、陰虚のために体内の水分が少ないため尿として排出されにくくなるためです

乾燥から守る生活習慣としては

・水分補給

・豆腐、キュウリ、梨、白ごま、はちみつ

・睡眠前、起床後のコップ一杯の水分補給

・加湿器など、湿度調整

・合谷(ごうこく)、尺沢(しゃくたく)、豊隆(ほうりゅう)、太陰(たいいん)などのツボの刺激(押す、さする、灸をするなど)

・知柏地黄丸(ちばくじおうがん)、麦門冬湯(ばくもんとうとう)などの漢方

陰虚を引き起こす原因としては、

体内の水分不足が主ですが、その他には長期間のストレスや食生活の乱れもあげられます。水分補給で潤いを保ちつつ、リラックスの時間をつくるなど取り入れてみると改善すると思われます。

#125 施術の前後比較(手が開きにくい(主に親指))

今回は施術前後を比較してみました

施術時間は約60分

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愁訴

手が開きにくい(主に親指)

施術内容

手足(主に前腕)に鍼灸、首、肩、背中~腰に鍼

原因(今回の患者さんの場合)

手の使いすぎ

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手が開きにくいには、

①手の使いすぎ

②CM関節炎

③関節リウマチ/ばね指

④手根管症候群

⑤撓骨/尺骨神経麻痺

⑥その他

と様々ありますが、主に①、①から派生して関節炎になると思います。

今回の場合は、親指の関節まわり母指対立筋が硬いが故に手が開きにくくなっていると思われます

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親指付け根のこりのつぼ

:魚際(ぎょさい) 

ツボの場所

親指の付け根と手首の真ん中、良くわからない時はGoogleで検索してくださいませ 

効果:喉痛、喉の乾燥、腱鞘炎

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手が開きにくい

  ↓

手に力が入らない    or    手が痺れる

  ↓               ↓ 

麻痺の可能性、神経の圧迫    血行不良、関節の問題

一例ですが派生してくるので、手に力が入らない、手が痺れるの場合は病院で検査するのが良いです

使いすぎは、母指対立筋のストレッチ、手の関節をゆるくする運動などがオススメです

p.s 今回の投稿に協力していただいた患者さんに感謝しております😊 

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#124 東洋医学の解説(症状別の解説とケア『慢性的な疲労』)

東洋医学の解説 症状別の解説とケア 慢性的な疲労

症状を東洋医学からみた解説とケア方法を書いていきます今回は「慢性的な疲労」

・慢性的な疲労の原因

・原因から対応できること

を挙げております

気虚 → 補中益気湯、人参湯気滞

気滞 → 半夏厚朴湯、逍遥散

瘀血 → 桂枝茯苓丸、桃核承気湯

水毒 → 五苓散、防已黄耆湯

解釈に誤りがある時もありますので、その際はご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします😊

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#123 5月のお休み(2025年)

いつも、はりきゅう速水をご利用していただきありがとうございます🤗

5月といえば『五月病』休み明けのだるさや疲れ、精神的な落ち込みなどを訴える方が増えます。

春の土用は4月下旬〜GW明けぐらいなのでその時期は心身が次の季節に適応するため、多くのエネルギーを消耗します。

土用には『壊して再生させる』という意味があります。なので、春の土用は「春という季節を壊して夏を作る時期」になります。

なので、養生としては

・ボリュームのあるものは控える

・脂が多いのものは控える

・足三里のつぼを押す

などがあります

さて、5月のお休みはこちらです

・5/3(土)〜5/5(月)

・日曜日

※あとは通常通りです(緊急時も要望あれば伺います。その際、別途料金がかかる場合があります)

※交通事情により予定が変わることもありますのでご了承願います

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#122 東洋医学の解説(症状別の解説とケア 『冷え性』)

東洋医学の解説症状別の解説とケア 冷え性

今回から症状を東洋医学からみた解説とケア方法を書いていきます今回は「冷え性」

・冷え性の原因

・各冷え性の原因から対応できること

を挙げております

自分がどのタイプの冷え性なのか?を知るポイントとしては

・各原因のポイントに当てはまるか確認してみる

・鍼灸師に聞く

などがあります

解釈に誤りがある時もありますので、その際はご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします😊

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#121 施術の前後比較(浮腫)

施術の前後比較(浮腫)

今回は施術前後を比較してみました

施術時間は約50分

施術後の写真は3日後に撮った写真になります。まだ、施術再開して日が浅いのでさほど変化はありませんが患者さんの話によると、施術後の翌日に浮腫の改善がみられたそうです

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愁訴   :浮腫

施術内容 :足の甲、足首、大腿に鍼と灸、リンパドレナージ

原因   :(今回の患者さんの場合)心臓への負担、足の筋力不足

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浮腫は、全身性浮腫と局所性浮腫           

①心臓病(心不全に伴う浮腫)

②腎臓病(腎炎、腎不全に伴う浮腫)

③肝臓病(肝硬変に浮腫(腹水))        

④内分泌性浮腫(甲状腺機能低下に伴う浮腫)

⑤栄養障害性浮腫             

⑥薬剤性浮腫               

⑦妊娠に伴う浮腫             

⑧特発性浮腫(原因不明)

東洋医学の浮腫は、

①水腫、②痰飲、③腎の津液の乾燥

①水腫 ・・・ 水腫その本は腎にあり、その末は肺にありといわれ、肺気の虚と腎の陰虚に起こる病気で、皮膚表面に水が多くなる

②痰飲 ・・・ 脾が虚したために胃腸での水の吸収が悪くなったために停滞する水のこと

③腎の津液の乾燥・・・腎の津液の乾燥をすると同時に脾胃に熱が波及し、津液が製造できないばかりか、津液を吸収し過ぎて腎に送れなくなり、脾腎が虚すときは腫脹をなす

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浮腫には :失眠(しつみん)          

ツボの場所:足の裏側、かかとの中央の少し凹んだところ。分かりにくい時はGoogle検索していただけると場所が分かりやすいです        

効果   :不眠、浮腫、下半身の冷え、膝関節痛∆∆∆∆∆∆∆∆∆∆∆∆∆∆∆∆∆∆∆∆

浮腫は体内に余計な水分がある状態で血液やリンパに滞った水分が体内に沁み出ることで起こります。

まず、どこが浮腫んでいるか全身、下半身、顔、腹など場所によって原因も少し変わります冷えや血行不良は浮腫になりやすいので

・血流をよくする(歩く、足の指を動かす、マッサージ)

・体を冷やさない

・睡眠

・過食しない

がセルフケアのポイントです

動けなくても、せめて、足の指→足首→下肢の順に動かすと改善の兆しがみられます 

p.s 今回の投稿に協力していただいた患者さんに感謝しております😊 

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#120 本日の養生(養生訓 五官 1)

本日の養生養生訓 五官 1

養生訓 五官 についてとりあげます

・養生訓 五官 こころはからだの主君

・養生訓 五官 部屋の向きや明るさ

・養生訓 五官 部屋と器

・養生訓 五官 寝る姿勢

※内容が似ている項目は省きます

(補足)

そもそも、五官とは人間のもつ5つの感覚用器官を指します。目、舌、口、鼻、耳になりますその五官を補う養生について、ここでは説かれています

・こころはからだの主君→五官が正しく動くためには、こころの状態が穏やかでリラックスしていることが大切です

・部屋の向きや明るさ→これは五官のうち、目(視覚)について述べています。五官の働きは、過度も過少な状態はよくありません。つまり、明るすぎることも暗すぎることもよくないです

・部屋と器→身の回りのものは、つねに清潔であることが一番大切なのであり、華美である必要はありません。また、風は気を乱し、病気の原因となります。

・寝る姿勢→仰臥位で寝ることによって、気道が塞がれやすくなる人がいます。とくに舌が大きい人や、肥満傾向のある人が仰臥位でねると、気道がふさがれ、いびきや無呼吸症の原因になります。

【参考資料】 ・養生訓 貝原益軒著 #はりきゅう速水#お灸 #棒灸 #台座灸#鍼 #はり #美容鍼 もやっています#訪問鍼灸 #札幌 #北広島#鍼灸師 #古典鍼灸 #東洋医学 #養生法 #本日の養生#養生訓 #貝原益軒#ゆるくいきましょ@harikyuhayamiwk

#119 Instagramの記事もこちらでも載せます

こんにちは、はりきゅう速水です。HPでもInstagramの記事を載せてみます(試験的に)現在は、更新しやすいInstagram(@harikyuhayamiwk)にて運営しております。

・「本日の養生」 → こちらは、江戸時代に書かれた『養生訓』をもとに、養生について解説、補足をしております。

・「施術の前後比較」 → こちらは、比較がしやすいものに限りますが、施術前、施術後を写真比較をしております。また、どうゆう施術内容、主訴の原因、東洋医学解説、セルフケアなど記載しております。

・「東洋医学の解説」 → こちらは、東洋医学について解説しております。

・「お知らせ」    → こちらは、月単位のお休みの日付、その他のお知らせを記載しております。

・「お灸教室」(動画)→ テーマを設けて、「〇〇についての東洋医学解説、そして、つぼの解説」をしております

訪問鍼灸がメインなので、あまり更新頻度は少ないですが、日々の生活に役立てるような情報を共有できたらいいなと思います