#178 梅子黄(うめのみきばむ)|湿気に負けない胃腸の整え方

こんばんは、はりきゅう速水です。

北海道も日中は暖かい日が増え、夏の気配を感じる季節になってきました。

本州では梅雨の真っただ中ですが、北海道には梅雨がないといわれています。それでも、この時期は湿度が高い日や気温の変化があり、体調を崩しやすい季節です。

七十二候では、今は「梅子黄(うめのみきばむ)」。

梅の実が黄色く色づき始める頃を表しています。昔の人は、自然の移り変わりを感じながら、その季節に合った暮らしや養生を大切にしてきました。

●この時期は胃腸が疲れやすい

訪問鍼灸をしていると患者さんから

「最近なんとなく食欲がない」、「胃の辺りが重たい」、「冷たいものばかり摂って、お腹の調子が悪くなる」といったのを聞きます。

東洋医学では、この時期は「湿(しつ)」の影響を受けやすいと考えられています。

湿気が多いと、胃腸の働きを担う「脾(ひ)」の機能が低下しやすく、消化吸収がうまくいかなくなることがあります。

その結果、

 ・食欲不振

 ・胃もたれ

 ・浮腫(むくみ)

 ・体の重だるさ

 ・軟便や下痢

などの症状につながることがあります。

●今日からできる養生

 ①温かいものを取り入れる

  暑くなると冷たい飲み物やアイスが欲しくなりますが、摂りすぎると胃腸が冷えて働きが低下します。たまには常温や温かいものを選ぶ機会があってもいいと思います。

 ②よく噛んで腹八分目

  胃腸を休ませることも養生の一つ。ゆっくりよく噛んで食べることで、消化の負担を減らします。

 ③軽く汗をかく

  軽い散歩やストレッチなど、無理のない範囲で運動をすることで、体の巡りが良くなり、余分な湿をため込みにくくなります。

●おすすめのつぼ

 足三里(あしさんり)

  膝のお皿の下から指4本分ほど下、すねの外側にあります。胃腸の働きを整え、疲れやだるさにもよく使われる代表的なツボです。やさしく5〜10秒ほど押したり、お灸で温めたりするのもおすすめです。

●おわりに

 自然の変化に合わせて体を整えることは、昔から受け継がれてきた知恵です。

「梅子黄」のこの時期は、胃腸をいたわることで、これから迎える本格的な夏を元気に過ごす準備にもつながります。

食事や生活習慣を少し意識しながら、季節に合った養生を取り入れてみてください。

気になる不調が続く場合は、一人で我慢せず、お気軽にご相談ください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

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