#195 水始涸(みずはじめてかるる)|夏の疲れを整え、秋を迎える養生

こんばんは。はりきゅう速水です。

先日の秋分の日、地元では秋祭りがありました。権現舞や神楽舞を見に来てくださった皆さま、ありがとうございました。地元の子どもたちをはじめ、遠くから足を運んでくださった方まで、たくさんの方に見ていただくことができ、とてもありがたく思っています。

こうした地域の行事に参加すると、季節がまた一つ進んだことを実感します。暑かった夏も終わり、朝晩は涼しくなってきました。まだ日中は暑さを感じることもありますが、少しずつ秋らしい気候へと変わっています。

今回の七十二候は「水始涸(みずはじめてかるる)」。

田んぼの水を落とし、稲刈りに向けて田を乾かし始める頃を表しています。実りの時期を迎えた田んぼが、少しずつ次の段階へ進んでいく。そんな季節です。私たちの体も、夏の暑さに合わせた生活から、秋の過ごし方へ少しずつ切り替えていきたい時期です。

●夏の疲れ、残っていませんか?

今年の夏も暑い日が続きました。暑さで睡眠が浅くなったり、食欲が落ちたり、冷たい飲み物や食べ物をとる機会が増えたり。夏の間はそれほど気にならなかったことでも、暑さが落ち着いてくると、

「なんとなく体が重い」
「朝から疲れている」
「食欲がいまひとつ」
「眠ってもすっきりしない」

など、夏の疲れを感じることがあります。もちろん、こうした不調がすべて「夏の疲れ」というわけではありません。ただ、季節が変わるこの時期は、一度自分の生活を振り返ってみるよいタイミングです。

●秋の生活へ、少しずつ

東洋医学では、季節の変化に合わせて生活を整えていく「養生」という考え方があります。夏は暑さに対応するため、どうしても生活が乱れやすくなります。夜更かしが増えたり、冷たいものを多くとったり、暑さを避けて運動する機会が減ったりします。そこで、秋になったからといって急に生活を変えるのではなく、少しずつ元のリズムに戻していきましょう。

例えば、

・睡眠時間を確保する
・食事の時間を整える
・冷たいものをとりすぎない
・朝晩は体を冷やさない
・無理のない範囲で体を動かす

といった、基本的なことから。

特に朝晩は涼しくなってきています。

「昼間はまだ暑いから」と夏と同じ服装で過ごすのではなく、朝晩の気温に合わせて調整することも大切です。

●食事も「夏」から「秋」へ

食欲が戻ってきた方もいるかもしれません。秋はおいしいものが増える季節ですが、夏の間に胃腸が疲れている場合は、急に食べる量を増やさないようにしましょう。

温かい汁物や煮物などを取り入れ、よく噛んで食べる。そして、食べすぎない。

こうした基本的な食事を意識するだけでも十分です。秋の旬の食材を楽しみながら、少しずつ食事も秋へ切り替えていきましょう。

●夏の疲れを整えるツボ

今回は、夏の疲れや胃腸の調子が気になるときに使われるツボを2つ紹介します。

【足三里(あしさんり)】

膝のお皿の下から指4本分ほど下、すねの外側にあるツボです。胃腸の調子を整えたり、疲れがあるときなどに、鍼灸でよく使われる代表的なツボです。指で強く押し込むのではなく、気持ちよい程度にゆっくり刺激してみましょう。

【中脘(ちゅうかん)】

おへそとみぞおちの中間あたりにあるツボです。胃の調子を整えるツボとして、鍼灸ではよく使われます。食べすぎたときや、胃が重いと感じるときには、手のひらでやさしく温めるように触れてみるのもよいでしょう。

●まとめ

「水始涸」は、田んぼの水を落とし、稲刈りへ向けて準備を始める頃。私たちも、夏の疲れを少しずつ整えながら、秋の気候に体を慣らしていきたい時期です。まずは睡眠や食事、体を冷やしすぎないことなど、できることから。

季節の変化とともに、体の変化も気になってきたら、鍼灸という選択肢もあります。「はりきゅう速水」では、お一人おひとりの体調に合わせた施術を行っています。気になる不調がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

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