#160 車いすの方への訪問鍼灸で大切にしていること

こんにちは、はりきゅう速水です。

風が強い日が続いていますが、少しずつ暖かさも感じられるようになってきました。
季節の変わり目は、体調の変化が出やすい時期でもあります。

さて、今回は、車いすで生活されている方やケアマネジャーの方やご家族から

「最近むくみが強くなってきた」

「動きが少なくなってきた」

「食欲や元気が落ちてきている」

といったご相談をいただくことが多くあります。

こうした“生活の中の変化”に寄り添うことが、訪問鍼灸の役割だと考えています。

症状に応じた東洋医学的なアプローチ

体の状態に合わせて、以下のようなツボを参考に施術を行っています。

 ・足の浮腫(むくみ)        : 豊隆(ほうりゅう)

 ・足のしびれ           : 太衝(たいしょう)

 ・足にに力が入りにくい、食欲低下 : 足三里(あしさんり)

 ・肩こり、首こり         : 合谷(ごうこく)

これらのツボは、施術だけでなく、ご本人やご家族によるセルフケアとしても活用できます。軽く押したり、温めたりするだけでも、体がゆるみやすくなることがあります。

その日の体調や反応を確認しながら、刺激量も含めて無理のない範囲で調整しています。

訪問だからこその配慮

訪問鍼灸は、ご自宅や施設という生活の場で行うため、環境や体勢に制限がある場合もあります。

そのため施術は無理に進めず、衣服や体の状態を確認しながら、できるだけ負担の少ない方法を選んでいます。また、ご本人の安心感を大切にし、声かけや確認を行いながら施術を進めています。

ケアマネジャー・ご家族の方へ

訪問鍼灸は、病気そのものを治すことだけを目的とするのではなく、
日常生活を少しでも過ごしやすくすることを目的としております。

上に書いた症状以外にも

 ・手の震え(振戦)が減った

 ・以前より言葉が話せる

 ・食欲や睡眠のリズムが整いやすくなる

といった、生活の中での小さな変化を目指しております。

●まとめ

訪問鍼灸の良い点として、まず大きいのは「治療院へ連れて行かなくても、ご自宅や施設で施術を受けられる」という点です。

移動の負担が少ないことで、ご本人だけでなく、ご家族や介助される方の負担軽減にもつながります。

また、普段過ごしている環境の中で施術を行うため、生活の様子を踏まえたより実際的なケアができることも訪問鍼灸の特徴です。

当院では、その方の生活背景を大切にしながら、無理なく取り入れられる形で、少しでも日常が過ごしやすくなるような関わりを大切にしています。ケアマネジャーの方やご家族にとっても、「一度相談してみよう」と思っていただける訪問鍼灸であり続けたいと考えています。

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