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#108 目に関する病気の手当て-目が痛む時、とり目、白内障、ものもらい、近視篇

こんばんは、はりきゅう速水です

最近、いろいろやりたいことがあるのですが、できない事情がいろいろありまして。精神的にやや凹んでたりしています( ´ д `ll)。そういう時は「内関穴」というつぼにお灸がおすすめです。気分が落ちているときにお灸や夕陽をながめ、気を落ち着かせましょう





さて、今回は、「目に関する病気に対する手当て法 目が痛む時、とり目、白内障、ものもらい、近視篇」になります

諸病源候論という、いろんな病気についてまとめた古典がありまして、その項目に、「目病諸候」というのをやっておりました(まだ項目のこってますけど( ゚д゚ ; ))。昔からでも目に対しても病気はたくさんあったみたいです

※その前に、「#101手当てするにあたって」を読んでいただくとより分かりやすいです

主に、「 家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法 」から手当法のことを記載しています。ただ、これを必ずやればよいというわけではなくまずは自分でできることを探してみてください。いきなり手当てや食べ物改善しようとしてもハードルが高く、挫折しやすいと思います(私は、この本を読んで、ためになるなぁと思いつつ、達成するのはむずかしいと思っています)

では、ここからです

 

 

① 目が痛む場合(緊急の場合は病院へ)

  ・手当法:目が痛む時は、ビワの葉パスタをつくりこれをガーゼに平らにのせて包んで、痛む目に貼って上に油紙をのせ、眼帯をします。乾いたら裏返して一日3回位新しいのととりかえます。ビワの葉がない場合は、代わりに里芋を厚く皮をむいてすりおろして同様にはります。里芋がない季節ならじゃがいもでもよく、皮膚が里芋でかゆくなる人はじゃがいもでもよいです。

  ・目の視力を回復させるために、一日一回空腹時に、 肝、腎、脾のこんにゃく湿布 をするとよいです

 

 

② とり目の場合

  ・1%の自然塩をいれた番茶をつかって蒸し洗いをするとよいです。蒸し洗いとは、微温湯より少し熱い位の塩番茶を入れ物にいれ、ガーゼに浸し、割りばしでガーゼをすくいとり、目にあてて十分位蒸す方法です。とり目の場合は、蒸し洗いを一日5~6回します。

  ・とり目は、先天性のとり目と後天性のとり目がありまして、先天性の原因は、遺伝子異常や原因不明なこともあるため、何とも言えませんが、後天性の場合は、ビタミンAの不足と言われています。食物は、黒ゴマ、人参やなっぱなど色の濃い野菜をごま油で炒めて食べるのが良いです。ごぼう・れんこんのきんぴら、大根の葉の刻み込んだ鉄火みそなどもいいです。ただし、ビタミンAの過剰摂取は頭痛やめまい、吐き気を引き起こすとともに、妊娠中の人には赤ちゃんに影響を及ぼすことがあるので取り過ぎには注意してください。

 

 

③ 白内障の場合

  ・とり目同様、1%の自然塩をいれた番茶をつかって蒸し洗いをするとよいです。蒸し洗いとは、微温湯より少し熱い位の塩番茶を入れ物にいれ、ガーゼに浸し、割りばしでガーゼをすくいとり、目にあてて十分位蒸す方法です。白内障の場合は、蒸し洗いを一日4~5回します。

  ・半つき米のご飯にすりごまをかけて、よく噛んでたべること。甘いもの、清涼飲料水、酒類、その他ジュース類、肉、油っこい魚など控えるとよいです。

 

 

④ ものもらいの場合

  ・胃腸が弱っている時に、ものもらいになることがあります。梅肉エキスや酵素を飲ませるのもよいです。 ビワの葉パスタ もよいです。

  ・よくものもらいになる人は、落ち着いてゆっくりご飯をたべること。ごまや胚芽を食べてビタミンBやカルシウムを多くとること。

 

 

⓹ 近視の場合

  ・近視は目玉が発育しすぎて眼球の前後の軸が長く成る。目玉の眼底部と黒目との距離が遠くなるため、カメラのように映る物像が眼底の網膜に達しない前で結像するため、見えづらくなります

  ・カルシムの欠乏が一番大きいです。また、白砂糖の食べ過ぎは、カルシウムを消費し、腸の働きを弱めてカルシウムの吸収を阻止し、二重にカルシウムが不足する原因をつくっています。ごま、海藻、根菜類、小魚等のカルシウムを多いものをたべて、甘い物をやめること。どうしても甘い物が欲しい場合は、はちみつ、黒砂糖などなら少しはよい。またビタミンB1の不足もあります。そのビタミン類をとるためにも、なるべく精白しない穀類をとることが大事です。

 

 

 

今回はここまです。目に関するツボなどありますので、マッサージやお灸はなおおすすめです。さて、私も目の疲れをいやすためお灸でもしたいと思います

あくまで、できることを実践してみてください。さわりぐらいしか書いていませんので、詳しく知りたい方が個別に連絡ねがいます。

 

 

 

 

「参考文献」

家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法  東城百合子 著

一慧の穀菜食 手当て法 大森一慧 著  大森英櫻 監修

からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版  大森一慧 著

#107 耳鼻、のどに関する病気の手当て-外耳炎、中耳炎、蓄膿症と鼻炎、鼻づまり、扁桃腺肥大と扁桃腺炎篇

こんばんは、はりきゅう速水です

個人的なことでブログをさぼって、すみませんでした(・д・`)





さて、今回は、「耳鼻、のどに関する病気に対する手当て法 外耳炎、中耳炎、蓄膿症と鼻炎、鼻づまり、扁桃腺肥大・扁桃腺炎篇」になります

※その前に、「#101手当てするにあたって」を読んでいただくとより分かりやすいです

主に、「 家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法 」から手当法のことを記載しています。ただ、これを必ずやればよいというわけではなくまずは自分でできることを探してみてください。いきなり手当てや食べ物改善しようとしてもハードルが高く、挫折しやすいと思います(私は、この本を読んで、ためになるなぁと思いつつ、達成するのはむずかしいと思っています)

では、ここからです

 

 

① 外耳炎の場合

  ・耳の中が腫れて奥の方が見えない様にふさがったりします。耳鳴りがして痛み、これが頭にひびいて夜眠らないことがあります。

  ・耳の後ろを 芋パスタ を貼り冷やします。また、肝、腎、脾のこんにゃく湿布は有効です。

 

 

② 中耳炎の場合

  ・中耳炎は急性と慢性とがあります。急性の中耳炎は高い熱を出て、寝ることが痛みで困難です。

  ・中耳炎で痛みが止まらず熱がある時は、まず、肝臓と足の裏をゆでこんにゃくで十分位温めます。そして、脾臓をひやすと良いです。

  ・急性中耳炎で痛む時は、耳下に十分間位、からしの湿布を貼ります。あまり長くしますとやけどしますので長時間は禁物です。

  ・慢性中耳炎の方で、青汁を飲むのと 、肝、腎、脾のこんにゃく湿布 などを続けているうちに膿がでて治った方もいるそうです。まずは青汁から始めるといいと思います。風邪から中耳炎になった場合は風邪の手当てをするとよい。

 

 

③ 蓄膿症・鼻炎の場合

  ・蓄膿症の人は、大食家、甘党、汁物が好きで何杯もお代わりして食べ、噛まないで流し込むような食べ方をする人が多いです。よく噛んで間食をやめ、水や湯のがぶ飲みを控えてみましょう。必要なだけゆっくりと唾を混ぜるようにして飲むと改善されるそうです。

  ・手当法としては、鼻洗浄が挙げられますが、やり方を間違えると中耳炎になるので、必要な情報がほしい場合は別途連絡願います

  ・飲み物:のどが渇いた時は、番茶をゆっくり飲む。ハトムギ茶、柿の葉のお茶などよく甘いジュースは控えるとよいです。

  ・禁食:肉類、赤みの魚、貝、甲殻類、バター、甘味品、イモ類の過食、うり類、刺激物、銘茶、洋茶、氷菓子、酒類

 

 

④ 鼻づまりの場合

  ・タオルを小さく折って厚くして、ショウガ湯につけてしぼり、これを鼻の穴をふさがないように鼻の根もとに置き温めます。冷めたらとりかえて約15分位すると通ります。一日、2~3回してあげると良いです。

 

 

⓹ 扁桃腺肥大・扁桃腺炎の場合

  ・扁桃腺の弱い人は風邪をひきやすく、その度にのどを腫らしやすくなります。日ごろ甘い物、果物などを好んで食べると、ナトリウムやカルシウムが不足して扁桃腺が弱くなります。

  ・甘いお菓子、甘い飲み物、果物などの多食を避けて、海藻・ごま・小豆・根菜類・葉野菜などや小魚をつとめて食べると良いです。

  ・のどが化膿した時は、塩番茶でうがいを時々して、日ごろから梅肉エキスを飲むと良い。外からは 芋パスタ を貼っておくとよいです。

  ・扁桃腺をはらす人は、日に何回も首筋を摩擦して赤くし、内部の充血を外部に導くようにしてやると、うっ血がとれて血のめぐりがよくなります。

  ・食べ物が通らない時は無理して食べないほうがいいです。空腹時であれば玄米重湯か玄米スープ、うすい葛湯など飲むと良いです。少し通るようになったらネギ入りみそ雑炊、濃い玄米スープなど食べるとよいです。

 

 

 

今回はここまです。北海道は少しずつ気温が下がってきましたので、耳鼻およびのどの症状を訴える患者さんが増えていますので参考程度にどうぞ

あくまで、できることを実践してみてください。さわりぐらいしか書いていませんので、詳しく知りたい方が個別に連絡ねがいます。

 

 

 

 

「参考文献」

家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法  東城百合子 著

一慧の穀菜食 手当て法 大森一慧 著  大森英櫻 監修

からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版  大森一慧 著

#106 お知らせ(ブログ表示変更+α)

おはようございます。はりきゅう速水です。

今日は、早起きできたのでブログ更新してみます。一つ前のブログ「105 歯、口腔に関する病気の手当て-歯の痛み、歯ぐきの腫れ・歯槽膿漏、口内炎篇」の冒頭にて、ブログ表示変更したことを記載しましたが、改めてこのブログにてお知らせいたします。

 

 

ブログにカテゴリーを追加しました

 

 

上の図の通りに、ブログの横に、「v」を追加して、そこをクリックすると、カテゴリーが表示されるように変更しました。最近、いろんなシリーズを書いているので、少しでも読みやすくなればいいなと思います。こういう風にかえてほしい、あんな機能はできないの?とかあれば、お知らせ願います。

 

 

さて、標題に「+α」と書いてある通り、もう一つのお知らせがあります。

googleに、「訪問鍼灸 はりきゅう速水」と検索していただくと、表示されるようになりました( ノ゚∀゚)ノ。。。といってもですね。訪問なので、google mapには、本拠地が表示されませんのでご注意ください(笑)

googleに、検索してみると表示されるようになりました

 

 

ありがたいことに、今までは紹介や口コミで仕事していましたが、検索でも、はりきゅう速水というのがあるよと知っていただけたらなと思いまして設定してみました。

補足として、休みや営業時間はつど臨機応変に変わっていますので、まずは連絡していただいて施術日や訪問できる場所などの相談していただけると助かります。

#105 歯、口腔に関する病気の手当て-歯の痛み、歯ぐきの腫れ・歯槽膿漏、口内炎篇


こんばんは、はりきゅう速水です

はりきゅう速水のHP(ホームページ)にある「ブログ」の横に「ⅴ」をつけました。それをクリックしていただくと、ブログのカテゴリーが表示されるようになりました(o’∀’人)。カテゴリーは適宜更新しますので、以前よりはブログを探しやすくなると思います。





さて、今回は、「歯、口腔に関する病気に対する手当て法 歯の痛み、歯ぐきの腫れ・歯槽膿漏、口内炎篇」になります

※その前に、「#101手当てするにあたって」を読んでいただくとより分かりやすいです

主に、「 家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法 」から手当法のことを記載しています。ただ、これを必ずやればよいというわけではなくまずは自分でできることを探してみてください。いきなり手当てや食べ物改善しようとしてもハードルが高く、挫折しやすいと思います(私は、この本を読んで、ためになるなぁと思いつつ、達成するのはむずかしいと思っています)

では、ここからです

 

 

 

① 歯の痛みの場合

  ・歯の痛みには、梅干を黒焼きにして貼るとよい。(と本には、記載しておりますが梅干しの黒焼きされた商品がありますので、そちらの方が楽だと思います)また、 肝、腎、脾のこんにゃく湿布をまずするとよい。

  ・頬、あごには、 芋パスタ を貼るとよい。こちらも、 肝、腎、脾のこんにゃく湿布をするとよい。

  ・ 歯の弱い人は、甘い物や、甘い飲み物や酸性食品の多い方で、カルシウムのとり方の少ない人かもしれません。まず甘いものを少なくしましょう。どうしても甘いものが欲しい場合、黒砂糖少々またははちみつにて代替してください。

  ・ 黒ごまを炒ってすりつぶしておき、これに自然塩を炒ってうす味にまぜ、食事の時、ふりかけて食べたり、和え物にしたり、時々そのままかじって食べたりして、努めてごまを食べるようにするとよいです。

  ・ 大豆、小豆、黒豆、ピーナッツ等をよく嚙んでお腹がはらない程度に食べるとよいです(良質なタンパク質、ビタミン、カルシウムが多いので)

  ・ 切り干し大根、たくあん等もカルシウムの吸収を助けます。ひじき、わかめや昆布などの海藻を毎日食べるのも大切です。にら、よもぎ、レンコン、ゆり根、ゴボウ、ニンジン、ねぎ、にんにく、玉ねぎなどは歯ぐきを強めるために大切な食品です。

 

 

 

② 歯ぐきの腫れ・歯槽膿漏の場合

  ・ナスのへたの黒焼きをつけるとよい。はみがき用に自然食品店で売っています。(私は、患者さんから教えてもらい、それから毎日使っております。私は歯磨きした後に、「なすの黒焼」という粉を歯ブラシにつけて歯ぐきを中心にブラッシングして、あとは口をすすいで終了です)

  ・中国産のハブ草を濃くしょうゆのような色に煎じて口に含みます。十分間に一回ずつすると効きます。ビワの生葉の青汁でうがいするのもよい。ビワの葉焼酎漬けをカット綿にひたし、歯ぐきにあてておくと痛み、腫れをとる。

 

 

 

③ 口内炎の場合

  ・ハブ茶を濃く煎じたのを数分口に含んでから吐き出すことを2~3回やると効く。ビワの葉の煎じ汁をつけてもよい。

  ・ 口内炎は胃腸が弱っていますから胃を強くすることが大切。刺激の強い飲食物をさけること。

 

 

 

今回はここまです。自然食品店に、黒焼き系の食品がありますので使ってみるといいと思います。

さきほど、記述したブログの変更は、後日ブログにて記載します。ここでもイメージ図をのせます

ブログにカテゴリーを追加しました

 

 

 

 

 

 

「参考文献」

家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法  東城百合子 著

一慧の穀菜食 手当て法 大森一慧 著  大森英櫻 監修

からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版  大森一慧 著

#104 婦人に関する病気の手当て①-産前産後の食養生、つわり、乳腺炎篇

こんばんは、はりきゅう速水です

10月になりましたね。月日の経過があっという間ですね∑(゚∀゚ノ)ノ。とりあえず、非常事態宣言が解消されまして、これからはじまる感じです。今までやれなかったことがこれからできる!と思います。ただ、気持ちだけ先走って体(体調)が追い付いていないこともありえるので、まずは自分の体調、体力を知ることも大事ですヽ(´∀`)ノ

今回は、「婦人に関する病気に対する手当て法① 産前産後の食養生、つわり、乳腺炎篇」になります

※その前に、「#101手当てするにあたって」を読んでいただくとより分かりやすいです

主に、「 家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法 」から手当法のことを記載しています。ただ、これを必ずやればよいというわけではなくまずは自分でできることを探してみてください。いきなり手当てや食べ物改善しようとしてもハードルが高く、挫折しやすいと思います(私は、この本を読んで、ためになるなぁと思いつつ、達成するのはむずかしいと思っています)

では、ここからです

 

 

 

① 産前産後の食養生

  ・楽なのはわかりますが、インスタント的な食物でなく、自然のものを自分で正しく栄養を損なわないように料理して食べるとよいです。妊娠中は滋養物とか栄養物、消化のよいものをとらなければといって酸性直品(肉類、魚類)を多くとりすぎ、運動もせず腹帯もまかないで病人のような生活をすると難産するばかりでなく、赤ちゃんの発育も悪く、アレルギー症、アトピーや神経質の子になりやすい。

  ・よく噛んで完全吸収させるようにするとよい。ことさらに大食する必要はなく自然にまかせるとよいです。穀類(雑穀が◎)、ごま、大豆、小豆、小魚、海藻、野菜をとり、副食を食べすぎないようにするといいです

  ・甘い物、菓子、生卵、肉類、牛乳、清涼飲料水、ジュース類、アイスクリーム、氷水、刺激物、上等な日本茶、洋茶はやめるとよい

  ・弱い(虚弱)人は月が進むにしたがってくしゃみや咳、失禁などありますが、その時は静かにお腹を下から抱くようにして、たびたび放尿するとよい。また、腰湯がよい。

  ・便通には注意して、便秘した時はゆで小豆等、便秘によい食事をとるようにするとよい。

  ・不眠の場合は、かぼちゃの種を炒って食べる。または玉ねぎを食べるとよい。寝る前に足浴して、湯で顔を洗い、前頭部を温めるとよい。

  ・産後の食物(入院されている方が主なので参考程度に):産後三日間は炒り玄米のおかゆがよい。または玄米クリームに梅干し、薄味のみそ汁に玄米もちを入れて食べるのがよい。玄米餅のお雑煮でもよく、その後は普通の健康食にして、バランスのとれた自然食をよく噛んで食べていれば早く出血も止まりやすく、子宮も早く収縮して回復も早く安全です。

 

 

 

② つわりの場合

  ・吐き気の時は、すりごまをたくさんつけた玄米おにぎりをよく噛んで食べるとよく、玄米スープもよい。ごま塩をつけたおにぎりはひどいつわりでも吐かずにおさまります。大根おろしにしょうゆをかけ、または梅干しにしょうゆをかけて食べてもよい。

  ・生つばが出て困るときは塩えんどうか焼き昆布を少し噛んで食べるとよい。またのどがかわく時は玄米スープにうす塩をして飲むか、しょうゆ番茶を飲むとよい。飲み物はがぶ飲みしないこと。できるだけ少ない方がつわりにはよい。

  ・つわりだからといって、寝てばかりいるのはよくない。むしろできるだけ働くことです。病気ではありませんから薬を飲んでもよくなりづらいです。反射的に脳からやってきますからどんな薬を使っても効かないし、また飲まない方がよい。蓮根湯を飲むと胸の悪さをとります。 肝、腎、脾のこんにゃく湿布をする。

 

 

 

③ 乳腺炎の場合

  ・局部を生姜湯でむし、 芋パスタ を貼るのもよい。肉類はよくないです。また油こい赤みの魚、貝、かに、えびなどいけません。野草と海藻をつとめて食べるとよい。便秘のときは便秘によい食事をとること。ことに小豆と昆布を煮て食べるとよい。

  ・乳の口のあく方法:始めてお産をした人は、乳は十分あっても口があかないために、乳が出ないで困ることがよくあります。そんなときは、ごぼうの種を6~7粒を一日数回飲みますと、口があいて飲みやすくなります。

 

 

 

今回はここまです。諸病源候論(病気に関する古典の一つ)でもそうでしたが、この自然療法の本では、婦人に関する病気の内容がたくさんあるので、これからも記載していきたいなと思います。

 

 

 

 

 

 

「参考文献」

家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法  東城百合子 著

一慧の穀菜食 手当て法 大森一慧 著  大森英櫻 監修

からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版  大森一慧 著

#103 神経、及び脳、脊髄系の病気の手当て①-神経痛、うつ病、不眠篇

こんばんは、はりきゅう速水です

秋になると精神的に落ち着いてきたりします、落ち着くぐらいならいいですが、余計へこんだりして不安になりやすくなったりします

今回は、「神経、及び脳、脊髄系の病気に対する手当て法① 神経痛、うつ病、不眠篇」になります

※その前に、「#101手当てするにあたって」を読んでいただくとより分かりやすいです

主に、「 家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法 」から手当法のことを記載しています。ただ、これを必ずやればよいというわけではなく、まずは自分でできることを探してみてください。いきなり手当てや食べ物改善しようとしてもハードルが高く、挫折しやすいと思います(私は、この本を読んで、ためになるなぁと思いつつ、達成するのはむずかしいと思っています)

では、ここからです

 

 

 

① 神経痛の場合

  ・坐骨神経痛、肋間神経痛、顔面神経痛など痛む場所によって名称がちがいますが、みな同じです。これは神経の筋が痛むといいますが、神経そのものは腫れも化膿もない。どうして痛むのか現代医学ではわからない。神経は老化しないので、治しようがない病気の一つです。

  ・神経身体医学の方では、他人を批判する気持ちが強く、好き嫌いの激しい人に神経系統の病気が多いという。信頼したとなると絶対に信じる。しかし、批判力が強いから一度信頼してもまたすぐ信頼できなくなる。こうして心の中で他人を審判し痛めつける。しかし、神経痛の人は頭がいいから常に考え理屈が多い。一つの療法に専心するけれどもすぐ新しいもに変えたがる傾向があると精神医学者は言います。

  ・これから紹介する諸療法の中から、選んで実行し続けてください。神経痛になるような人は頭がいいので常に緊張しています。迂闊なことはしゃべらない、お腹に溜めておくことが多いので便秘がちで自家中毒を起こします。気持ちをゆったりもって少しボヤっとする位がいいです。

  ・食物での大きな原因は、白米偏重や白砂糖、甘い菓子類の食べ過ぎ等でビタミンB1とミネラルの慢性的不足です。お酒の飲みすぎもビタミンB1を消費するので気をつけてください。

  ・食べ物:はと麦粉ともち米粉をまぜた団子をつくり、みそ汁に入れて毎日食べるとよい。はと麦は神経痛の薬です。ごまはカルシウムがたくさん含まれているので神経の過敏性をなくし、炎症をなおしますから努めて食べるとよいです。大根おろしに一度煮た立ててさましたごま油をまぜて、しょうゆをさして食べるとよい。努めて、玄米菜食の自然食をよく嚙んで食事をするとよくなります。動物性は小魚や白身の魚などにして肉食は努めて控えたほうがいいです。お腹を軽くすることが第一です。こんにゃく、おから、ごぼう、海藻などたべ、便通をよくしましょう。

  ・手当法:痛むときは生姜湯の湿布※1をします。神経痛は肝臓、腹、腰が大切です。痛むところと関係ないようですが、重要なポイントです。よく蒸して血行がよくなったら、痛むところに芋パスタ又はビワの葉パスタ※2を貼っておきます。また梅酢か梅干しの果肉を紙又はガーゼにのばしてあるのもよく痛みをとります。これ等は貼った上に油紙のようなものをおき、動かないようにしてしばっておきます。夜休むときなどが一番よい。また、肝、腎、脾のこんにゃく湿布も効果があるので併用するとよい。

↑ ※1 生姜湯の湿布

↑ ※2 ビワの葉パスタ

 

  ・入浴の注意:入浴は避けた方がよい。あとで一層痛むので全浴はいけませんが、腰湯や足浴などの部分浴なら治療になります。一般に弱い人は長湯は禁物です。よく漢方薬などいれて薬湯をしますが、これ等はアルカリ性物質で、体内の酸性物質が湯の中のアルカリ性物質を通してイオン交換作用しますので、酸性物質が体外に排泄されます。若い人たちが入った湯は新湯とちがってミネラル分がはいってやわらかくなっていますから、病弱物はあとに入るのがよい。それも全浴でなく少し熱めの湯に足だけとか、腰まで入れて汗が出るほど入って部分浴をします。

  ・食薬:梅肉エキス、梅干の黒焼き、酵素、エゾウコギエキス、ビワ葉エッセンス

 

 

 

② うつ病の場合

  ・不平・不満が原因で、神経症と同じように内向的な性格の人に多い。野外スポーツができなければ、毎日、雨でも風でも、賑やかな場所を二時間以上歩くことが有効。人の多いところなら自然と身なり態度をキチンとせねばならぬがこれが良いのです。自己の周囲に鏡を多くかけて、常に自分の姿が自分の目に映るようにするとよい。

  ・れんこんとよもぎを煎じて茶がわりに飲ませた。れんこんがゆ、しそ、うどもよい。

 

 

 

③ 不眠の場合

  ・不眠の癖のある方はまず、心の平安のため精神的栄養をとること。例えば心の安定ができる精神修行(座禅など)をするとよい。また、食べないと体力がつかないなどと思って、のべつまくなしつめこむと、胃腸は疲れる。その時は胃腸だけでなく肝、腎、脾も共に疲れています。また、夜遅く食べたりしてお腹につめこんだまま眠ると、夢ばかりみて眠れなくなったり、浅い眠りで朝の目覚めがよくない。ことに胃腸の弱い人は食べてから三時間位してねると、眠りも深くぐっすりねるのですっきりめざめる。食べてばかりいて運動もせずためこむのは、不眠のもとになりやすい。胃腸、痔、盲腸はじめ、内臓の病のもとはこれになる。お腹にたくさん入れると、自律神経は消化のために働くので休めない。体は休んでも頭は働かされるので浅い眠りとなる。夜までに消化して安眠できるような生活をする。

  ・食事法:玄米の自然食をして、よく噛むことをすすめる。玄米の中には、ガンマーオリザノールという成分があって、自律神経の中枢機能を調整する作用があり、精神の安定や内分泌の働きの調整などもしますから、玄米を正しく食べていれ(ゴマをすりつぶしてよく嚙むこと)ば不眠症は解消される。生玉ねぎを毎食少しずつたべる。薄切りして、酢と紅花油をふりかけ、サラダのように食べるとよい。かぼちゃの種を炒って食べるとよい。ネギの白根を切り、みそをつけて食べるのもよい。常にみそ汁の中にねぎと玄米餅を焼いて入れて食べるとよい。

  ・手当法:肝、腎、脾のこんにゃく湿布をする。根気よく一日に1~2回。ビワの葉温灸もよい。寝る前に足浴して、湯で顔を洗い、前頭部を温めるとよい。

 

 

 

今回はここまです。②、③はあっさりしてますが、まずは①の神経痛はよく読んでみるのがおすすめです。ただ、これをしなきゃいけないというわけではないので、焦らないでくださいませ。①~③で共通して言えることは心のゆとりをもつことです。

 

 

 

 

 

 

「参考文献」

家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法  東城百合子 著

一慧の穀菜食 手当て法 大森一慧 著  大森英櫻 監修

からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版  大森一慧 著

#102 手当てするにあたって

こんばんは、はりきゅう速水です。

今日は中秋の名月ですね。そして、本当に満月(毎年満月ではないらしいです)と珍しいですが、北海道はあいにくの曇りです(・д・`)

 

今回は、今更にかもしれませんが、「手当てするにあたって」知ってほしいことを説明します。

 

まず、手当てをする手順としては、

①ある症状がある → ②その症状に該当する手当てをする → ③様子(症状が改善されたか)をみる

 

 

と思っている方は多いかと思います。

 

が、これは正解のようにみえて、少しもったいない。場合によっては手当て法が失敗して悪化する可能性があります。

 

これは、手当てだけでなく東洋医学全般にも言えます。

東洋医学には、『陰陽論』という考えがあります。

陰陽って言われても、なんのこっちゃ?って思いますよね。簡単にいうと

:冷たい、内向的なもの、暗いもの、-(マイナス)、ゆるめる食べ物

:温かい、外交的なもの、明るいもの、+(プラス)、締める食べ物

といった、対局になる性質を指します。

 

 

 

先ほど、上で説明した「①ある症状がある」の時に、どちら?をわかっていないと対応が正反対になります。

 

例えば、下痢

下痢にも状態が様々ありまして、

「冷たい物を食べたり飲みすぎたりして下痢になった」

これは、の症状(冷たい物が陰性の働きをし、お腹全体萎縮する)

なので、「②手当て法」は、お腹、下肢を温めて、ご飯を一時的に減らす

 

 

他の下痢の種類としては

「肉や刺激物を食べたり、大食いをして下痢になった」

これは、の症状(肉、刺激物が陽性の働きをし、大食も重なりお腹がぱんぱんになる)

なので、「②手当て法」は、まずは便を出しきる。そして、疲労した胃の手当(お茶、絶食など)をする

 

 

 

陰陽論は、名前で考えるとよくわからいという感想が多いかもしれませんが、これをわかると手当てはできます。まずは、症状の性質を見極めることです。

陰陽を知るということは経験も大事です。いきなり、大病になって手当てする際に陰陽がわからないまま手当てをして、間違うと悪化しますので、まずは日ごろの体調や普段食べている物の陰陽を知るところから始めるといいと思います。

不明なところは、どんどん聞いてください

 

 

 

 

「参考文献」

家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法  東城百合子 著

一慧の穀菜食 手当て法 大森一慧 著  大森英櫻 監修

からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版  大森一慧 著

#101 泌尿器系の病気の手当て①-むくみ、尿が出にくい、頻尿、夜尿篇

こんにちは、はりきゅう速水です。

今日は敬老の日ですね。最近思うのはご年配の方が元気でパワフルだなとびっくりしてます。私もまだまだですが、頑張りたいと思います(´ ー`)

ありがたいことに、コメントはありませんが、いつもよりブログを拝見されている方(アクセス数)が多いのでややびっくりしています∑(゚Д゚)。

今回は、「泌尿器系の病気に対する手当て法① むくみ、尿がでにくい、頻尿、夜尿篇」になります

※その前に、「#101手当てするにあたって」を読んでいただくとより分かりやすいです

主に、「 家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法 」から手当法のことを記載しています。ただ、これを必ずやればよいというわけではなく、まずは自分でできることを探してみてください。いきなり手当てや食べ物改善しようとしてもハードルが高く、挫折しやすいと思います(私は、この本を読んで、ためになるなぁと思いつつ、達成するのはむずかしいと思っています)

では、ここからです

 

 

① むくみの場合

  ・老廃物がたまった「水毒(すいどく)」のむくみを治すには排尿をよくすることです。これには、薄味のゆで小豆が効果がある。むくみがひどい時は二~三日他のものはいっさい食べないこと。茶も水も飲まず、ゆで小豆の汁を飲むとよく、小豆も食べられるなら食べてよい。肝、腎、脾のこんにゃく湿布もする。

 

 

② 尿が出にくい場合

  ・疲れたり、睡眠不足が続いたりすると尿の出が悪くなる。尿が出にくい時は新陳代謝が弱いことを表す。体調も重くすっきりしません。通じがよいと、残らず回って自然のままに回し流れる。便通が悪い、尿通が悪いのでは自然に通じない。今のうちに治しておきましょう。

  ・飲み物:すぎな茶、すぎなを生でも干したものでも熱湯をさして五~六分置いて飲む。腎臓、肝臓などの機能が弱っている時も、尿の出は悪い。すぎなだけでなく、はと麦や炒り玄米、ドクダミ、ビワ茶など入れたお茶は、香りとコクが出て一層おいしいし、内容も増します。トウモロコシのひげを陰干しにしておいて、煎じてお茶代わりに飲むのもよい。

  ・食べ物:大根を煮て熱いところをみそ味で食べるのもよい。ふろふき大根、大根のみそ煮、大根のみそ炒め、大根の味噌汁などがよい。また切り干し大根(必ず太陽干し)を食べるのもいい。また、大根だけでなく、南瓜(かぼちゃ)をみそ汁に入れたり、みそ味で煮たりして食べても利尿を助ける。コツは甘くしないこと。虚弱な方やすぐ疲れやすい方は小豆がよい。この場合のコツも砂糖など甘くしないこと。必ずゆでこぼさないで、水をさしながらゆっくりと煮ること。土鍋で煮るなら一層成分が安定するので効果も大きい。味は塩味で、お椀一杯位空腹時に食べる。

  ・手当法:ビワの葉温灸、すぎなの腰湯をする。下っ腹にビワの葉エキスをガーゼにひたして湿布する。すぎなの温湿布をする。肝、腎、脾のこんにゃく湿布をする。

 

 

③ 頻尿の場合

  ・トイレに行ってもなかなか尿が出ない。出たあとに残ってすっきりしない。すぐ又トイレに行きたくなる。なかには痛むことや血尿を出したりすることもある。男性なら前立腺が肥大したりしますが、いづれにしても前立腺や膀胱だけでなく、腎臓の働きも悪いこともあります。

  ・手当法:すぎなかよもぎなどの腰湯をするといい。そして、一時間ほどしてから背骨、肝腎にビワの葉温灸をすると楽に通るようになります。

  ・注意すること:間食やお茶の飲みすぎたりすると不健康になりやすい。症状にあわせて量を考えること

  ・食べ物:玄米ご飯なども、歯が悪くて食べられない時は、一度空炒りしてから普通の水加減で炊きますと、外の皮がはじけ軟らかいですから、白米と同じように食べられます。夜寝る前に玄米餅を一片を焼いて味をつけずに食べると朝までゆっくり休める。日ごろから玄米餅を食べるようにするといいし、海藻とゴマ、小豆を食べる工夫をします。野草、ごぼう、人参、れんこん、玉ねぎなどの根の野菜を食べることも忘れない。銀杏を焼いて6~7個食べると腎臓に働きかけるとともに保温効果があり、頻尿を治すのに効果的。ただし食べ過ぎぬこと。食べ過ぎると便秘になる。

 

 

④ 夜尿の場合

  ・食べ物:玄米、半つき米、小豆ご飯などがよく、玄米餅雑煮などもよい。飲み物はできるだけ少なくする。一番大切なことは自然の食べ物をよく噛んで正しい食事に切り替えること。特に過食、過飲をつつしんで腹八分目によく噛んで食べる習慣をつけるとよい。

  ・禁ずるもの:日本茶、コーヒー、紅茶、白砂糖入りの甘いもの、果物、おかずの食べ過ぎ、肉、油っこい魚、牛乳、清涼飲料水、氷菓子、刺激物など

  ・手当法:大根葉又はよもぎを干して、このゆで汁におろし生姜を入れて腰湯してやすむとよい。さし湯しながら入ると汗が出てきます。汗がでるまでよく温まり血行をよくします。ビワの葉温灸療法も効果があります。肝、腎、脾のこんにゃく湿布をするのもよい。

  ・お灸として、両足の親指の付け根のところ、大敦(だいとん)というツボに、米つぶ半位のもぐさを五壮~十壮、一週間すえるとたいてい夜尿症が治るそうです。にんにく灸でもよい。

 

 

今回はここまでです。腎臓、膀胱だけでなく、ここでも過食も関係するみたいですね

 

 

 

「参考文献」

家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法  東城百合子 著

一慧の穀菜食 手当て法 大森一慧 著  大森英櫻 監修

#100 循環器系の病気の手当て①-高血圧、低血圧、貧血篇

こんばんは、はりきゅう速水です。

ついに、ブログ#100まで来ました(ペースは遅いですけどね)。ことこつ頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。

今回は、「循環器系の病気に対する手当て法① 高血圧、低血圧、貧血篇」になります

※その前に、「#101手当てするにあたって」を読んでいただくとより分かりやすいです

主に、「 家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法 」から手当法のことを記載しています。ただ、これを必ずやればよいというわけではなく、まずは自分でできることを探してみてください。いきなり手当てや食べ物改善しようとしてもハードルが高く、挫折しやすいと思います(私は、この本を読んで、ためになるなぁと思いつつ、達成するのはむずかしいと思っています)

では、ここからです

 

 

① 高血圧の場合

  ・現代だと、最高血圧が130以上、最低血圧85以上を高血圧と言いますが、本当にそうか?と言われるとなんとも・・・。昔はもっと高い数値(最高血圧160以上、最低血圧95以上)を高血圧としてました。一般的に精力的で、バリバリ仕事をするタイプが多いようです。また働きもするが精神面でイライラ、不平不満が多くなると神経を圧迫し、細胞の働きも悪く硬化しやすくなり、血圧をあげる要因になっていきます。高血圧の状態が長く続くと、血管障害が起こり、脳卒中、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、腎不全などの合併症を起こすこともあるので要注意です。このタイプは肩こり、めまい、頭痛、耳鳴り、疲労感などが現れる。

  ・食療法は、海藻類、根菜類、玄米が何といっても一番です。玄米菜食の自然食を実行すると早く治ります。

  ・主食:半つき米、玄米ご飯、玄米黒豆ご飯、玄米小豆ご飯、玄米はと麦ご飯、玄米餅、きび、あわ、ひえのどれか。ご飯には必ず、すりごまふりかけ(黒ごまを炒り塩(自然塩)でうす味をつける)をたっぷりかけて食べてこと。

  ・副食:人参、ごぼう、レンコンなどの根菜類、大根、ジャガイモ、らっきょう、玉ねぎ、セロリ、ピーマン、パセリ、かぼちゃなど主体にする。肉食を多くしたい人は果物、トマト、瓜類、生野菜などを多めにとると硬化した細胞を中和することにもなる。

  ・飲み物:ビワ茶、すぎな茶、野草茶(ドクダミ、ゲンノショウコ、ハブ草の実、イチョウの葉など)、ヨモギの青汁を毎日盃一、二杯位ずつ飲む。

  ・禁ずるもの:肉類、油っこい魚、白砂糖、砂糖入りの加工品、アルコール類、刺激物一切、化学酢使用の酢の物(梅酢、自然醸造酢はOK)、食品添加物入りの加工食品、間食

  ・手当法:肝臓と腎臓をこんにゃく湿布または生姜湯の湿布をする。高血圧で頭が痛いときはすぎな、又はビワの葉を生のままあてて湿布する。肝、腎にも同様に湿布する。手当(湿布)してからの入浴は控えること

  ・お灸として、ツボではないが2か所紹介。a.足の親指先爪先から4㎜離れた所、b.土踏まずの中央(両方とも毎日3壮お灸するとよい)

 

 

 

② 低血圧の場合

  ・お腹と腰を生姜湿布する。入浴は全浴でなく、腰湯にするとよい。足浴法で足を温めるのもよい。臍ににんにくの温灸をするのもよい。ビワの葉温灸療法も全身が温まり、血行を促す効果があります。肝、腎、脾のこんにゃく湿布。腹筋を強くして、血行を整える運動をするとよい。足の三里にお灸もよい。

  

  ・ビワ葉エッセンスは非常によい

  ・みそ、しょうゆ、梅干、みそ漬けなどの古いもの程よい。又、納豆もよい。玄米餅のつけ焼きや雑煮、精白しない穀類は大変よい。この穀類をから炒りしてから煮たり焼いたりするのは消化吸収を助け腸の働きを強めるので非常によい。人参、ごぼう、れんこん、にら、みつば、春菊、せり、なずな、よもぎ、ふきのとう、かぼちゃ、じゃがいも、えび、しじみなど特によい。夏の暑い盛りにトマトやキュウリを食べると血行をうながし、血色をよくするが、冬は冷えるので注意。

 

 

 

③ 貧血の場合

  ・ほとんど胃腸障害といってもいい位で、ことに腸が悪い。細胞に酸素が不足するのでストレスに対する抵抗力が弱く神経過敏、胃潰瘍、十二指腸潰瘍になり易く、体内のイオン化も弱いので胆嚢炎、腎臓結石、膀胱結石などになり易く、体力の老化を早めてしまうので生活習慣病、慢性病の大きな原因になります。

  ・臍を中心としたところに胃腸の働きに関係のある自律神経があります。これが失調しているので栄養が吸収されにくく、赤血球のヘモグロビンが減って細胞に酸素を送れず、酸素不足を起こします。

  ・手当法:お腹と腰を生姜湿布、足浴して足を温めるのもよい。腰湯をするのもよい方法です。臍を中心にしたニンニク臍灸などもよい。長湯はだめ、ぬるい湯にさっと入るか腰湯。ビワの葉温灸療法は非常によい。気長にすること。肝、腎、脾のこんにゃく湿布。

  ・食薬:梅肉エキス、エゾウコギエキス、よもぎエキスもよい。梅干しに自然醸造のしょうゆを一~二滴たらし、熱い番茶か健康茶又は熱湯を六分目位注いで飲むとよい。新陳代謝を盛んにして胃腸の働きを助けるので風邪ひきの予防にもよい。

  ・お風呂に入るとだるくなる人、湯づかれする人、冷え性の人などは、入浴前に上記の飲み物を飲むとよく、又、夜寝る前に熱いところを飲んで休むとよい。

  ・みそ、しょうゆ、自然塩で調味。白砂糖をやめる。腸の働きを助けるために発酵食品(たくあん、みそ漬け、梅干、納豆など)を毎日少量ずつ。玄米餅つけ焼き、焼き餅雑煮、未精白穀類を主食。青菜、にら、人参、黒ごま(黒ごま大さじ3杯位毎日食べる)、タンパク質は豆類、麩、木の実など、動物性が多いと逆効果。海藻は毎日少しずつ食べる。

  ・注意すること:身体を冷やすものは害になるので注意。夏の暑い盛りでもナス、トマト、キュウリ、マクワウリ、スイカなど食べすぎないようにする。涼しくなってからは特に甘いもの、果物、瓜類、ナス、生野菜等あまり多くとらぬようにする。よく噛んで腹八分目にしてお腹にゆとりをもって生活すること。

 

 

今回はここまでです。

高血圧の数値設定(最高血圧が130以上、最低血圧85以上)は、個人の意見としては低いかなと思います。この数値で降圧剤を摂取し続けると血流が悪くなり、癌になり易くなります。病気があって、高血圧は処置した方がいいと思いますが、根本治療をしないとずっと対処療法になってしまいますので、原因の見定め、体質改善していった方が近道だと思います。

 もちろん、体質改善って言うのは簡単ですが、実行するととても大変です。(意思の継続など)並大抵の精神力が必要になります。なにせ、すぐに結果が出るわけではないので不安がつのります。そんな中、続けるのは自分だけでなく、まわりの協力者、理解者も必要になります。

 

 手当てはあくまで、その場の対処療法です。基本は根本治療を目指してみてください。

 

 

「参考文献」

家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法  東城百合子 著

一慧の穀菜食 手当て法 大森一慧 著  大森英櫻 監修

#99 消化器系の病気の手当て①-食べすぎ、便秘、下痢篇

こんばんは、はりきゅう速水です。

今回は、「消化器系の病気に対する手当て法① 食べすぎ、便秘、下痢篇」になります

※その前に、「#101手当てするにあたって」を読んでいただくとより分かりやすいです

主に、「 家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法 」から手当法のことを記載しています。ただ、これを必ずやればよいというわけではなく、まずは自分でできることを探してみてください。いきなり手当てや食べ物改善しようとしてもハードルが高く、挫折しやすいと思います(私は、この本を読んで、ためになるなぁと思いつつ、達成するのはむずかしいと思っています)

では、ここからです

 

 

① 食べすぎ(動物性食品過多)の場合

  ・動物性食品の食べすぎの場合、二~三日絶食がよい。または玄米スープを少々飲むか、梅干し少々入れた番茶を飲むとよい。

  ・食欲が出てきたら、玄米ご飯にごまふりかけて一口200回くらいよく噛んで食べること※1

  ・食欲のない時は濃い玄米スープを飲ませる。おかずは大根、里芋、豆腐、みつば、なすなどの味噌汁が良く、きんぴらごぼう、大根おろし、たくあん、梅干しなどごく簡単多な食事でよい※2

  ・飲み物は → ハトムギ茶、ハブ茶とゲンノショウコを煎じたもの。豆乳。※3

  ・禁ずるもの → 肉類、魚類、卵、酒類、清涼飲料水、甘味品、刺激物、不自然な加工食品一切、入浴

 

 

 

 

② 食べすぎ(甘い物過多)の場合

  ・甘い物(ジュース類、おかし、果物、おかずなど)のとりすぎの場合、主食を精白度の少ない穀類にしてよく噛み、おかずを減らしてよく噛むということが大事なポイント。この体質はカルシム分が少ないので神経が細い。これらには、ごま、根菜類を食べるとよい。

  ・半つき米、玄米、小豆飯にすりごまをたくさんかけて(一日大さじ二~三杯位)よく噛んで食べること。ねぎ、にら、にんにく、自然薯、昆布、わかめ、みそ、たくあん、梅干し、根菜類、白身の魚、ごまなどがよい。よもぎ、ふきのとう、たんぽぽなどの野草は特に良い。

  ・禁ずるもの → 肉類、油っこい赤みの魚、酒類、清涼飲料水、甘味品、瓜類、刺激物、不自然な加工品一切、イモ類(かぼちゃ、とろろ芋は良い)、果物の過食、水分のとりすぎ

  ・手当て(食べ方)、飲みものは、※1,※2,※3と同様

 

 

 

③ 便秘の場合

  ・小豆と昆布の煮合せ、ゆで小豆などたべるとよい。塩味がよく、甘味をどうしてもほしい時は黒砂糖かはちみつ少々とする。よく噛んで食べること。きれいな山水にだし昆布を入れふやかして、この水を朝飲むのもよい。玄米食がなによりよい。

  ・学習便秘(座業する人、車ばかりに乗る人、胃腸・肝臓の弱い人、美食家、早めしの人、肉食過多、野菜不足、おかず食い等の人に多い病気)運動が少ない割に、食べる量が多く、胃腸を酷使する人を指す。玄米小豆ご飯にすりごまをたっぷりかけて、ごぼうのきんぴらで食べるのが一番よい。はと麦や小麦胚芽、玄米胚芽もよい。小豆と板昆布を塩味で煮て毎日おわん一杯食べるのもよい。

  ・飲み物 → 番茶、ハトムギ茶、決明子(中国産のハブ草の実)、小豆湯、梅肉エキス、よもぎエキスを飲むとよい

  ・決明子を濃く煎じて飲む、頑固な便秘は決明子を炒って乳鉢か小さなすり鉢で粉末にして、茶さじ一~二杯を湯で飲みます。

  ・枇杷の葉温灸、こんにゃく湿布(こんにゃく湿布は、呼吸器系の病気の手当て①-風邪篇に記載)、腰湯もよい、足浴法(満腹時は効き目が少ないので要注意)、また同じ事ばかりしていると身体が慣れて効かなくなるので、違った方法を一週間ごとにかえてした方が刺激になってよい。

  ・重症な人(ハブ草の実を煎じたお茶を飲んでも効かない人)は、毎朝目が覚めたら寝床の中で両手で揃えた両膝を抱え、胸の方にひきつけるようにしているとよい。うとうとしながらもそのまま10分でも20分でもじっといているとガスが出て便意を催すようになる。

 

 

 

④ 下痢の場合

  ・陰性の下痢 → 氷菓子、甘味品、果物、清涼飲料水、飲酒、瓜類などの過食、または飲みすぎで、これらを普段から習慣的に好んでとる人

  ・陽性の下痢 → 動物性食品のとりすぎ、打撲、衝突の刺激、または常に美食で片寄った食事や不自然な加工品の過食など、緩慢な中毒によtって起こるもの

  ・手当法 → 陰性、陽性ともに同じ手当法。梅肉エキスを熱湯で薄めて飲むのが一番よい。黒炒り玄米のスープを飲むの効果あり。梅干し一個、しょうゆ一~二滴、生姜おろし少々いれて熱い番茶を注いで飲むのも効果的。くず湯を飲む。

  ・半つき米飯、玄米もちの雑煮、玄米もち入り雑炊、にら又はねぎ入りみそ雑炊、半つき米すりごまむすびを一口100回位よく噛んで食べる。

  ・みそ汁(ねぎ、にら、とろろ芋など特に良い)、にらのお浸し、ゴマ豆腐、くず粉を使った料理などは特に良い

  ・白砂糖又は白砂糖入り菓子、ジュース、冷たい飲み物、冷蔵庫で冷やしすぎた冷たい物などよくないので注意すること

  ・腹痛におそわれたら → 番茶又は熱湯に梅干しと生姜おろし汁を少々いれ飲む。ごぼうの皮をむかないで、そのままおろし器(せとものやセラミックのものが良い)でおろし、しぼり汁を一日二、三回飲む。この場合、胃腸をゆでこんにゃく又は生姜湯で温湿布し、血行をよくする。生姜の粉末10gを酒で練り、布にのばしたものを臍(へそ)に貼っておく

 

 

 

⑤ 食欲について

  ・食欲減退 → 七倍の水で煮た玄米スープにうす塩をして飲ませる

  ・食欲異常 → 食べだしたらいくらでも入るというのは病的なので、一口を200回以上よく噛むこと。この種の病人は噛むことが非常に難しいので、よく噛む習慣をつけること。特にごまが薬で細胞に力をつけるので、ごまのふりかけをできるだけたくさんふりかけてよく噛むこと

 

 

 

今回はここまでです。また、他のを載せたいと思います。

 

 

 

 

「参考文献」

家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法  東城百合子 著

一慧の穀菜食 手当て法 大森一慧 著  大森英櫻 監修