#53 目病諸候 その14 目青盲有翳候

こんにちは、鍼灸師の速水です

さて、今日は『目青盲有翳候』です

目の青盲は視神経萎縮などの症状ですが、さらに翳(えい、まくがかかったうような感じ)とは?です

「#52 目病諸候 その13 目青盲候」のさらに発展型ですね

 

<原文>

白黑二睛無有損傷、瞳子分明、但不見物、名爲青盲、更加以風熱乘之、氣不外泄、蘊積於睛間、而生翳似蠅翅者、覆瞳子上、故謂青盲翳也

 

<書下し文、自分でやっているので間違いがあります>

白黒睛の二つ損傷なし、瞳子分明し、ただし物見れず、その名を青盲、更に風熱これに乗じて加わると、気外に泄せれず、睛間に蘊積し、蠅の翅(はね)に似た翳(えい)を生む者、瞳子上に覆う、ゆえに青盲翳というなり

 

<通訳>

目の白い部分も黒い部分にもなんらの損傷がなく、瞳孔もはっきりしているのに物が見えないものを青盲という。青盲になっていて、更に風熱の外邪がこれに加わって、邪気が外に泄せられずに目内に蘊積して蠅の翅のような薄い膜状の翳を生じ、それが瞳孔の上を覆うようになったものを青盲翳(せいもうえい)という

 

<考察>

青盲 + 風熱 = 青盲翳 という感じですね

 

 

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

講釈 諸病源候論 巣 元方 著  牟田 光一郎 訳

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