#46 目病諸候 その8 目涙出不止候

こんにちは、鍼灸師の速水です

今朝の札幌は4°、さむいですね。雪降ってくれた方がなぜか寒く感じないのってありますねヽ(´ー`)ノ

さて、今日は『目涙出不止候』です

涙がでて止まらないとは?です(´゚∀゚`)

 

<原文>

夫五藏六府皆有津液、通於目者、爲涙、若藏氣不足、則不能收制其液、故目自然涙出、亦不因風而出不止、本無赤痛

 

<書下し文、自分でやっているので間違いがあります>

それ、五臓六腑みな津液あり、目を通ずるものは涙、もし蔵気不足すれば、すなわちその液(涙)収ることあたわず、故に目より自然に涙が出て、風(邪)によらず止めることあたわず、目は赤く痛く無し

 

<通訳>

五臓六腑にはすべての津液(すいぶん)がある。肝は目に通じていて、その津液は涙である。もしも臓気が虚弱で肝がその津液を制約することができなくなれば目から自然に涙が流れ出るようになる。これは風邪によるものではなく、その人が虚弱であるために涙が流れ出るものであるので、目は発赤疼痛が起こらない

 

 

<考察>

「#45 目病諸候 その7 目風涙出候」では、風邪で肝をきずつけると涙がでるとなっていますが、

ここでは、臓気不足していると涙が自然とながれ、止まらないとなります。ここでの涙がでる原因は肝腎両虚となっているので、区別がべつになると思います

 

整理すると

臓気 : 元気  風邪 : あり   目 : 不明  痛み : 不明 ⇒ 目風涙出候

 

臓気 : 弱い  風邪 : なし   目 : 普通  痛み : なし ⇒ 目涙出不止候

 

 

 

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

講釈 諸病源候論 巣 元方 著  牟田 光一郎 訳

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