#47 目病諸候 その9 目膚翳候

こんにちは、鍼灸師の速水です

まだ、このへんは雪が降らないですね

さて、今日は『目膚翳候』です

膚翳(ふえい)、これが今回のキーワードになりますね

 

<原文>

陰陽之氣、皆上注於目、若風邪痰氣乘於府藏府、藏之氣、虚實不調、故氣衝於目、久不散、變生膚翳、膚翳者、明眼睛上有物如蠅翅者即是

 

<書下し文、自分でやっているので間違いがあります>

陰陽の気、皆目の上に注ぐ、もし風邪、痰氣臓腑に乗ずれば、臓の気、虚実不調、故に気目を衝き、久しく散らざれば、膚翳の者、眼睛の上、蠅の翅(はね)のごとく物がある

 

<通訳>

五臓六腑の陰陽の気は皆目に上注する。もし風邪や痰気が臓腑に乗ずれば臓腑の気は虚実不調となり、邪気が目に上衝して、長く散らないと膚翳(ふえい)を変生するようになる。膚翳(ふえい)とは目の結膜上にまるで蠅の翅(はね)のような薄い膜が覆うものである

 

<考察>

膚翳(ふえい)=目に薄い模様の翳(えい、かげ、さえぎり隠れること)があること。その翳が薄くて皮膚のようであるところから膚翳(ふえい)という。蠅の翅(はね)のごとしと形容しているのも同じ意味だそうです。

西洋の目の病気に例えたら何になるんでしょうね?むむむ((( ゚д゚ ;)))

分かる方お待ちしております

 

 

 

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

講釈 諸病源候論 巣 元方 著  牟田 光一郎 訳

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です