#87 目病諸候 その33 目皰瘡候&目膿漏候

おはようございます。はりきゅう速水です。諸病源候論の目病諸候も再開したいと思います。

目皰瘡候 から 書き下ししていきます。ただ、この項目は意味が省略されていますので、書き下しのみ記載します。

目皰瘡 → 目疱瘡(めほうそう) のことです

<原文>

目肝之候也、五藏六府之精華、上榮於目、府藏有熱、氣乘於肝、衝發於目、熱氣結聚、故睛上生皰瘡也

< 書下し文、自分でやっているので間違いがあります >

目は肝の候なり、五臓六腑の精華の上、目を栄す、腑臓熱気有りて、肝を乗じ、目に衝発す、熱気の結聚なる、故に睛上に疱瘡を生ずなり

 

—— ここまで ——

  

 

目膿漏候

<原文>

目是肝之外候、上液之道、風熱客於瞼眥之間、熱搏於血液、令眥内結聚、津液乘之不止、故成膿汁不盡、謂之膿漏

< 書下し文、自分でやっているので間違いがあります >

目はこれ肝の外候、上液の道なり、風熱、瞼眥の間に客して、熱血液ひろがりて、眥内結聚して、津液これに乗じて止らざらしむ、故に膿汁成る、尽くさざる、これを膿漏という

<通訳>

目は肝の外候でありし、涙液の通り道である。もしも風熱の邪が瞼眦の間に客れば、熱邪と血液があいうち、気血が瘀滞して眦内に結聚し、津液がこれに乗じて流れやまなくなり、変じて膿汁となり、いつまでも尽きないものを膿漏と呼ぶ。

<考察>

この候は、涙腺炎(涙嚢炎)に相当し、急性は治りやすく、慢性のものは治りにくいらしいですね

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

講釈 諸病源候論 巣 元方 著  牟田 光一郎 訳

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