#57 目病諸候 その18 目珠子脱出候

おはようございます、鍼灸師の速水です

たまには朝からブログです(・∀・)

 

さて、今日は『目珠子脱出候』です

目の珠子が脱出とは?です。珠子がわかると内容が入ってきそうですね

 

<原文>

目是藏府陰陽之精華、宗脈之所聚、上液之道、肝之外候、凡人風熱痰飲漬於藏府、陰陽不和、肝氣蘊積生熱、熱衝於目、使目睛疼痛、熱氣衝擊其珠子、故令脱出

 

<書下し文、自分でやっているので間違いがあります>

目、是れ藏府陰陽の精華と、宗と脈の聚まる所、液の上がる道、肝の外候、おおよそ人、風熱、痰飲が藏府を漬けば、陰陽和せぜば、肝氣蘊積し、熱生ず、熱目を衝けば、目睛疼痛せしむ、熱氣衝擊すれば其の珠子は脱出する

 

<通訳>

目は臓腑の陰陽の精華と諸経脈の集まるところであるし、津液が上行する道であり、また肝の外候である。もし風熱の邪や痰飲の邪気が臓腑を侵して陰陽の調和がとれなくなると、肝気は鬱結して熱を生じ、その熱が目に上衝すると眼が疼痛し、甚だしい場合は目珠(眼球)が脱出(突出)する

 

<考察>

眼球の突出は多くは眼窩内に位置する病変によって起こりますが、一部は内分泌(甲状腺)異常や眼窩内の組織の炎症によっても起こりえます。そして、眼球の疼痛を伴います。炎症性の突出することが考えられますが、もし単眼に起こったものであれば眼窩内あるいは副鼻腔の炎症などによって起こるものであり、治療においてはその臓腑の熱邪を寫すべきで、清熱解熱法を使用するそうですが、肝熱を寫すことを主にします

 

 

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

講釈 諸病源候論 巣 元方 著  牟田 光一郎 訳

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