#55 目病諸候 その16 雀目候

おはようございます、鍼灸師の速水です

かなり冷えてきましたね。ストーブから離れられないです(笑)

 

さて、今日は『雀目候』です

雀目とは?です。雀目はあとで解説しますが、まずは原文読んでいきましょう

 

<原文>

人有晝而睛明、至暝則不見物、世謂之雀目、言其如鳥雀瞑便無所見也

 

<書下し文、自分でやっているので間違いがあります>

晝(昼)、睛(ひとみ)明らかな人有り、暝(めい、日没)に至りすなわち物を見れず、世はこれを雀目(じゃくもく)という、言其れは鳥雀の如き、瞑(めい、日没)みるところなしなり

 

<通訳>

昼間はよく物が見えるのに日没時になると物が物が見えなくなる人がいるが、世間ではこれを雀目(じゃくもく)といっている。それはまるで鳥類のように目が暮れると物を見ることができないからである。

 

<考察>

暝  = 日没時 を指します

雀目 = じゃくもく、これは『とり目』のことを指します。とり目はビタミンA欠乏による夜盲症である。小児の脾胃虚弱や長期の消化不良症、栄養失調などでよく見られ、また疳疾(かんしつ)では目の早期症状としてよく見られる。そのほか先天性の夜盲症があるが、これは網膜の色素変成によるものであり、遺伝的な要素があり、「高風雀目」と称されています。

私はとり目なので、夜になると少し見えずらいですね。運転時はライトがあるので平気ですが、田舎を歩くときがかなり不安ですね、ほぼやま勘で歩いてます(笑)たしかに、子供のときは虚弱でしたし、ドカ食いをしょっちゅうしてたので消化不良にもなって栄養がちゃんと吸収できてなかったんでしょうね(;゚Д゚艸)

 

 

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

講釈 諸病源候論 巣 元方 著  牟田 光一郎 訳

 

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