おはようございます。鍼灸師の速水です
さて、本日はこちら
今日は『令長髪候』です
「髪が長くなるとは」の説明ですね
<原文>
髮是足少陰之經血所榮也、血氣盛、則髮長美、若血虚少、則髮不長、須以藥治之令長
<書下し文、自分でやっているので間違いがあります>
髪これ足少陰の経、血栄える所なり、血気栄えれば、髪すなわち長く美しい、もし血、虚少していれば、髪すなわち長くならず、薬をもちいて長くせいむよう治す
<通訳>
頭髪は足少陰腎経の血気が滋養している。腎経の血気が充盛であれば頭髪は長くて美しい。もしも血気が衰少すると頭髪は生じにくくなる。薬物を用いて治療して頭髪を生長させるべきである。
<考察>
「#27 毛髪病諸候 その1 白髪候」 でも述べましたが、腎と髪は関連がありますね。腎経の血気によって生えるか生えないか。弱くなれば薬物をって書いてますが、具体的な薬は書いていませんね。「血」「腎」を補う代表的な漢方薬は、牛車腎気丸、八味地黄丸、六味地黄丸です。
牛車腎気丸 - 牛膝 - 車前子 = 八味地黄丸
八味地黄丸 - 桂皮(ケイヒ) - 附子(ブシ) = 六味地黄丸
だったかな。漢方はさほど詳しくは分からないので漢方医に聞くのが一番ですけどね。薬の代わりではないですが、鍼灸でも腎経の血気を補うことは可能です。
だんだんと寒くなってくると血気が衰えやすくなるので、日ごろの養生(軽い運動など)も大事になりますヽ(´∀`)ノ
「参考文献」
東洋医学概論 公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著
講釈 諸病源候論 巣 元方 著 牟田 光一郎 訳