#2 「古典鍼灸」って何?

こんにちは、鍼灸師の速水です

ホームページにちらっと書いた「古典鍼灸」について説明したいと思います。

紀元前200年頃(前漢時代)から紀元前220年頃(後漢時代)の中国に、お墓から出土した医学書をまとめられ、鍼灸の治療術を記載した「黄帝内経絡(こうていだいけい)」や「難経(なんぎょう)」をもとに診断法、施術方針の施術することです。

各古典によって内容は異なりますが、例えば「黄帝内経」では「素問」、「霊枢」、「太素」、「明堂」の四つの書が伝えられていて、「素問」は生理、衛生、病理、陰陽五行説に則った医学理論の解説されている書であり、「霊枢」は診断、治療法、鍼灸手技などが解説されている書であり、「太素」は「素問」、「霊枢」の文章を類別、再編し、注釈をつけた書であり、「明堂」は経脈、経穴に関するの最古の専門書で、鍼灸各論の基本典籍とされています。「難経」は脈、経絡、臓腑、病理、経穴、刺鍼法など、鍼術の理論と臨床が簡潔に述べられています。

今から2300年も前から鍼灸について解説され、当時から使われていたということはそれだけ有効なものだと思います。古典をこれからも勉強して今後の施術に使えるよう頑張ります!

 

「参考文献」

[あじあブックス] 針灸の歴史 悠久の東洋医術  著者 小曽戸 洋  天野 陽介

という鍼灸についての歴史が分かりやすくまとめていただいている本です。小曽戸先生に以前お会いした時、とても気さくで情熱が高い方でした。

針灸の歴史

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です