こんにちは、はりきゅう速水です。
この時期は、受験シーズンだったり、就職などで面接をおこなってたりしていると思われます。そしていつも「緊張」がついてきます。
私もかなり緊張しやすいタイプでして、いつもドキドキしながら神楽を舞ったり、人前で鍼灸を解説したりしています。
そもそも緊張とは何なの?なのか、そして、なぜ緊張が起こるのか?
東洋医学的に解説できる限り書いてみます(補足や訂正していただけると助かります)
緊張すると体は、心臓がドキドキして、呼吸が早くなりこと血流量をあげています。また、筋肉が硬くなることで自分自身を守るなどが起きます。それは適度な緊張感の場合になります。
過度の緊張(過緊張)とは、先ほど記載した状態が過剰に起こっている状態を指します。緊張状態の頻度が多い、長引く、ミスが許されない状況など状況による緊張により、過緊張がおこります。このような交感神経が優位な状況が必要以上に長く続くことが原因となります。交感神経が優位になり過ぎることで、興奮状態が続き、自律神経失調症、高血圧症、不安神経症、不眠症、うつ病、パニック障害などが起こります。
東洋医学で考えると、五臓の「肝」が「緊張」と関係しております。肝は身体機能の調節、情緒を安定させる臓腑で、筋肉や関節の運動を調節することもします。そして、「肝」の他に、意識や精神活動を主る「心」の機能が乱れて過緊張が起こります。
・肝気鬱滞(かんきうったい) の過緊張 ⇒ もともとイライラしやすくて、刺激が敏感になりやすい傾向で、緊張が高まりやすい ⇒ 太衝穴(たいしょう)の刺激、適度の運動
・肝火 の過緊張 ⇒ 肝気鬱滞よりさらに熱が帯びた状態。顔面紅潮、不眠やヒステリーなども起こります ⇒ 太衝穴の刺激、四逆散などの服用、汗をかける運動
・肝血虚 の過緊張 ⇒ ふらふら眩暈がする方。循環血流量や栄養障害により、自律神経系が失調し、緊張するまでの閾値が低い。 ⇒ 期門穴(きもん)、血海穴の刺激。柴胡加竜骨牡蛎湯などの服用。
・肝陽上亢 の過緊張 ⇒ 肝血虚に熱がプラスされた状態。のぼせ、頭痛、怒りっぽいの症状が出やすい。 ⇒ 六味地黄丸、杞菊地黄丸の服用
・肝陽化風 の過緊張 ⇒ 肝陽上亢がさらに筋肉まで影響してい、震え、引きつり、めまい、ふらつきなどの症状が出やすい。 ⇒ 抑肝散などの服用
・心火 の過緊張 ⇒ 心が過度の刺激を受けて、熱を帯びた状態。焦りを感じやすく、不安で落ち着きがない。不眠などの症状が出やすい。 ⇒ 神門穴の刺激。黄連解毒湯などの服用
・心腎不交 の過緊張 ⇒ 心火にさらに腎の陰液が傷耗している状態。過労、不節制、緊張する場面が継続する場合はこの症状になります。 ⇒ 知柏地黄丸などの服用
・心血虚 の過緊張 ⇒ 過度の心労や、思い悩み過ぎ、過労が続くことで心に負担がかかり、心血が傷耗して不安になり易くなります。 ⇒ 内関穴の刺激、甘麦大棗湯などの服用。
など、緊張する場面や頻度、普段の生活リズムによって、上記の証が変わります。漢方の場合は漢方医に証を診ていただけるとその人にあった漢方を処方されると思われます。私の場合は鍼灸師なので、その人にあったツボをつかったり、養生方をお伝えします。
セルフケアとして、普段から呼吸をゆっくりしてみる、たまに脱力してみる、姿勢を気にしてみるなどがあります。手首内側から肘側にむかって、指三本分の上にある「内関(ないかん」のつぼを押しながら深呼吸してみてください