#23 気血水(きけつすい)って何?

こんにちは。(*´ω`*)鍼灸師の速水です

もう9月になりましたね。北海道ではトンボが元気に飛び始めました(*´∀`)ノ

 

さて、今回の題目

『気血水(きけつすい)って何?』です

人間が生きていく中で必要な要素が『気・血・水』になります

『気』  → 目には見えませんが、エネルギー源となるもの、カロリーと仰る人もいたような(*´-`)体を動かしてくれます

 

『血』 → 血液のこと、全身に酸素と栄養を運んでくれます。他には使い終わった老廃物や二酸化炭素も運んでくれます

 

『水』 → 体液のこと、涙、汗、尿などのこと。全身に潤いをあたえ、体温調整、関節の動きにも影響を与えます

 

『気血水』が充実しているのが健康、少ないとなにかかしらの病症が表れます

 

気虚であれば

・胃気(食欲)の区別、例えば①胃が悪いとおもったことがない②食欲ありすぎて胃は悪くない③食欲あって胃痛、嘔吐がある④食欲あるけど、すぐ満腹になる⑤考え事すると食欲なくなる

みたいに区別され、その症状でどの五臓が不調なのか考えます

 

・声や音による区別、よく怒鳴る(肝虚)、よく笑いよくしゃべる(心虚、脾虚胃熱)、よく歌う(脾虚胃実)、よく哭(な)く愚痴る(肺虚)、呻(うめ)く(腎虚)

 

他にも、呼吸器症状や睡眠に関する症状もあります

 

 

血虚

気虚から血虚の症を現わします。しかし、血として分類する症候は労倦(ろうけん、働き過ぎによる疲れ)や産後の病気から発したものが主にあります。血虚から血熱、血寒、亡血、瘀血(おけつ)に発展します

・血熱 … 吐血、鼻血、狂乱状態になったりします。肝が実施、脾虚証として治療します

・血寒 … 筋肉のこわばり、ひきつけ、痛みがでます。五十肩、神経痛なども血寒になります。肝虚証として治療します

・亡血 … めまい、動悸、口の渇き、唇の渇き、寒くなったり熱くなったりを行ったり来たり、冷えのぼせの症状があります

・瘀血 … 悪い血がたまることを瘀血といいます。頭痛、慢性の腹痛、月経不順も関係します

 

 

水が少ないのを津液不足と言い、余分な水を水毒or痰飲(たんいん)などと言います。

・汗の区別では、寝汗(血虚、腎虚)、頭の汗(肺虚、胆、三焦の陽虚)、手足の汗(脾虚)などでどの臓に異常があるかわかります

・小便の区別では、色が白いは冷、濃いのは熱、しまりが悪い(肝虚)、頻尿(腎虚or脾虚、冷え)

・大便の区別では、下痢(脾虚、腎虚)、便秘(胃・大腸熱、脾虚or瘀血)、しぶり腹があります

 

 

『気・血・水』の状態が知ることで、どの病症があるかもわかってくるので、是非皆さんも自分の身体の『気・血・水』をみてみてください

 

はな(犬)の気血水も気になる

 

 

「参考文献」

図解 鍼灸医学入門  蠣崎 要 、池田 政一 著

図解 鍼灸医学入門

母校で池田先生とお会いしたことがありまして、とても古典を分かり易く解説してくれたことを今でも覚えています。この本のいいところは図で解説してくれるのでイメージし易い本です

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