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#167 噛みしめ・食いしばりが増えている理由

こんばんは、はりきゅう速水です。

最近、訪問鍼灸の現場でも
「顎が疲れる」
「気づくと歯をぐっと合わせている」
といった、“噛みしめ・食いしばり”に関するご相談が増えています。

ご本人は無意識のことも多く、
「言われてみればそうかも…」と気づくケースも少なくありません。

●なぜ噛みしめが増えるのか

噛みしめや食いしばりは、単に癖というだけでなく、
体や心の状態が関係していることが多いです。

特にこの時期は

 ・新生活などの環境の変化

 ・気温差によるストレス

 ・疲労の蓄積

といった要因が重なり易く、体が緊張しやすい状態になっています。

●東洋医学的な見方

東洋医学では、このような状態を、「肝(かん)の働きの乱れ」と「気の巡りの滞り」と捉えます。

ストレスや気の張りが続くと、体は無意識に力が入りやすくなり、

 ・歯を食いしばる

 ・顎やこめかみが硬くなる

といった反応が出やすくなります。

●こんなサインは要注意

 ・朝起きたら顎がいたい

 ・こめかみを押すといたい(押さなくても痛いはもっと注意)

 ・肩や首のこりが強い

 ・歯に違和感がある

こういった症状がある場合、無意識に噛みしめが関係している可能性があります

●すぐできるセルフケア

 ・日中に「上下の歯が軽く離れているか」を意識してみる(本来、安静時は歯と歯は触れていないのが自然)

 ・軽く顎に指をあててほぐす

 ・こめかみもほぐす

 ・深呼吸をする

といったケアもおすすめです

●鍼灸でできること

 鍼灸では、

 ・全身のバランスを整える

 ・リラックスしやすい状態をつくる

 ・顎まわりの筋肉の緊張をゆるめる

などで、噛みしめの軽減を目指します

実際に、施術後に「顎が軽くなった」「力が抜けやすくなった」と感じる方もいらっしゃいます。

●まとめ

噛みしめや食いしばりは、
気づかないうちに体へ負担をかけていることがあります。

セルフケアとあわせて、しっかり体を整えておきたい方は、鍼灸施術も一つの方法です。
気になる方は、はりきゅう速水までお気軽にご相談ください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#166 GW前に整える|連休を元気に過ごすための養生とツボ3選

こんばんは、はりきゅう速水です。

もうすぐゴールデンウィークですね。
連休を楽しみにされている方も多いと思いますが、実はこの時期、体の不調を感じやすいタイミングでもあります。

訪問鍼灸でも、
「なんとなくだるい」
「疲れが抜けない」
といった声が増えてくる時期です。

せっかくの連休を元気に過ごすためにも、
GW前に少し体を整えておくことがとても大切です。

●GW前に起こりやすい不調

この時期は

 ・気温差が大きい

 ・新生活や仕事の疲れがたまる

 ・生活リズムが乱れやすい

といった要因が重なり、体に負担がかかりやすくなります。東洋医学的には、「肝(かん)」の働きが乱れやすく、気の巡りが滞ることで、だるさやイライラ、疲労感につながると考えます。

●GW前にできる養生

まずはシンプルですが、ここがとても大切です。

 ・少し早めに寝る

 ・軽く体を動かす(散歩など)

 ・食べすぎ、飲みすぎに気をつける

特別なことよりも、「整える意識」を持つことがポイントです。

●ツボ押し3選

 ①太衝(たいしょう)

  足の親指と人差し指の間を少し上がったところにあります。

  ストレスやイライラを感じやすい方におすすめです。気の巡りを整える働きがあります。

 ②足三里(あしさんり)

  膝のお皿の下、少し外側にあるツボです。

  胃腸の働きを整え、疲れにくい体づくりをサポートします。

 ③内関(ないかん)

  手首の内側、しわから指3本分ひじ側にあります。

  自律神経のバランスを整え、気持ちを落ち着かせる働きがあります。

●まとめ

GW前は、知らないうちに疲れがたまりやすい時期です。

大きく崩れる前に、少しだけ整えておくこと

それが連休を元気に過ごすコツになります。

ツボ押しや日々の養生を、無理のない範囲で取り入れてみてください。

連休を気持ちよく過ごすためにも、今のうちに体を整えておくのがおすすめです。
気になる方は、はりきゅう速水までお気軽にご相談ください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#165 葭始生(あしはじめてしょうず) | 季節の変わり目に弱りやすい胃腸の整え方

こんにちは、はりきゅう速水です。

今日の北海道は、気温が10℃前後。
本州と比べると、まだ少し肌寒さが残る気候です。同じ日本でも、地域によって季節の進み方は少し違いますね(-_-;)

そんな今の時期、七十二候では
「葭始生(あしはじめてしょうず)」といいます。

水辺の葦(あし)が芽吹き始め、
自然界がぐんぐんと成長していく頃です。

●季節の変わり目と胃腸の関係

春から少しずつ初夏へと移り変わるこの時期。
外の世界は活発になっていきますが、体の内側、とくに「胃腸」は影響を受けやすくなります。

 ・食欲にムラがある。

 ・胃が重たい感じがする

 ・食後に眠たくなる

 ・お腹の調子が安定しない

この時期は、気温の上昇とともに湿気も少しずつ増えてきます。東洋医学では、この「湿」が胃腸の働きに影響すると考えます。

●胃腸を整えるための養生方

 ①冷たいものを控える

  冷たい飲み物や食べ物は、胃腸に負担がかかりやすくなります。なるべく常温~温かいものを意識しましょう。

 ②食べすぎない(腹八分目)

  消化に負担がかかると、胃腸はすぐに疲れてしまいます。

 ③よく噛んで食べる

  噛むことで胃腸の負担が減り、消化がスムーズになります。

 ④食事の時間を整える

  不規則な食事は、胃腸のリズムを乱します。

●自分でできるツボ

 ・中脘(ちゅうかん)みぞおちとおへその中間あたり。胃の働きを整える代表的なツボです。

 ・足三里(あしさんり)膝の下、外側にあるツボ。胃腸の働きを底上げし、全身の調子を整えます

手のひらで優しく温めるもOK、軽く押すだけでもOK、お灸もおすすめです。

●まとめ

「葭始生」は、自然が成長へと向かう時期。

一方で体は、その変化に適応しようとして、とくに胃腸に負担がかかりやすくなります。

なんとなく調子が安定しないときは、まずは胃腸を整えることから始めてみてください。

訪問鍼灸では、こうした季節の変化による不調にも対応しています。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

  

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

心も体もととのう漢方の暮らし365日 川手鮎子著

#164 保護猫と過ごして一年が経ちました

こんにちは、はりきゅう速水です。

今日は少し鍼灸の話から離れて、日常のことを。

昨年、ご縁があって2匹の猫を保護し、家で迎えることになりました。
当初はまだ小さく、体重はそれぞれ350グラムほど。
手のひらに乗るような大きさで、無事に育つのか不安もありながらのスタートでした。

そこから約一年。
今ではすくすくと成長し、体重は約3.6キロに。
元気に走り回る姿を見るたびに、ほっとすると同時に、うれしい気持ちになります。

初めてのことばかりで、試行錯誤の連続でしたが、
まわりの方々にアドバイスをいただきながら、なんとかここまで来ることができました。
改めて、支えてくださった皆さまに感謝です。

小さな命を預かるというのは、思っていた以上に責任のあることですが、
その分、日々の励みにもなり、仕事へのモチベーションにもつながっています。

とはいえ、やんちゃ盛りはまだまだ続いていて、
いまだに肩や背中に飛び乗ってきては、しっかりと爪痕を残していきます。
なかなか痛いのですが、それも含めて愛嬌かなと思いながら過ごしています。

これからも一緒に、ゆっくりと時間を重ねていけたらと思います。

こうした日々の積み重ねが、患者さんと向き合ううえでの気持ちにもつながっていると感じています。これからも一人ひとりに寄り添った施術を大切にしていきたいと思います。

#163 気分の落ち込みと体の状態に向き合った訪問鍼灸の一例

こんばんは、はりきゅう速水です。

暖かい日が増えてきましたが、季節の変わり目は体調だけでなく、気分の面でも変化が出やすい時期です。

今回は、気分の落ち込みが強く、外出が難しかった方への訪問鍼灸の一例をご紹介します。

●相談内容

ご本人は、気分の落ち込みや不安感が続き、家の外に出ることが難しい状態が続いていました。体のだるさや冷えも強く、日常生活の中での活動量も減っている様子でした。

●東洋医学的な見方

東洋医学では、このような状態を「体のエネルギーの低下」や「バランスの乱れ」として捉えることがあります。今回のケースでは、特に「腎」の働きが弱っている状態(腎虚)の傾向が見られました。腎虚になると不安感や気力の低下といった状態につながると考えられています。

●施術方針とセルフケア

今回のケースでは、足の冷えや下腹部に力が入りにくい状態が見られたため、体を内側から温めることを意識し、お灸を中心に施術を行いました。

また、うつ伏せでの施術時には、背中のこりに対して鍼を行い、あわせて仙骨まわりにもお灸を取り入れています。

仙骨周囲はリラックスに関わる反応が出やすい部位でもあるため、無理のない範囲で心身ともにゆるみやすい状態を目指して施術を行いました。

ご本人やご家族でも取り組みえる簡単なセルフケアとしては

 ・足の裏を温める

 ・仙骨まわりを温める

 ・朝起きた際に耳をやさしく揉む

東洋医学では、耳は「腎」と関係が深いと考えられており、やさしく刺激することで体のバランスを整えるとされています。

●変化としては

無理のない範囲で施術を続けていく中で、

 ・少しずつ表情がやわらいできた

 ・会話の量が増えてきた

 ・家の中での動きが少しずつ増えてきた

その後、外にでることができる場面も見られるようになりました。

●まとめ

気分の落ち込みや不安感は、心の問題だけでなく、体の状態とも深く関係している場合があります。

はりきゅう速水では、その方のペースを大切にしながら、体の面からもサポートできるよう心がけています。

「外に出るのがつらい」
「元気が出にくい」

そういったお悩みがある場合の一つの選択肢として、訪問鍼灸も考えていただければと思います。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#162 虹始見(にじはじめてあらわる) | 春から初夏へ、体が重だるくなる理由

こんばんは、はりきゅう速水です。

七十二候では、いまの時期を
「虹始見(にじはじめてあらわる)」といいます。

雨上がりの空に虹が見え始める頃とされていますが、
私はまだ今年は虹を見れていませんが・・・(;ˊᗜˋ)

ただ、こうした言葉を知ると、ふと空を見上げたくなりますね

季節は春から少しずつ初夏へ。
実はこの時期、「なんとなく体が重い」「だるい」と感じる方が増えてきます。

春から初夏にかけて、体が重だるくなる理由

この時期は、気温の上昇とともに湿気も増えてきます。東洋医学では、この“湿(しつ)”が体に影響すると考えます。湿の影響を受けると

 ・体が重い

 ・むくみやすい

 ・頭がぼーっとする

 ・胃腸の働きが落ちる

といった不調が出やすくなります。特に胃腸(脾)の働きが弱ることで、体の中に余分な水分がたまりやすくなるのが特徴です。

この時期の養生方

① 冷たいものを控える
 冷たい飲み物や食べ物は、胃腸の働きを弱めやすくなります。なるべく常温〜温かいものを意識しましょう。

② 軽く汗をかく
 ウォーキングや軽いストレッチで、体の巡りを良くします。「少し汗ばむくらい」が目安です。

③ 食べすぎない
 消化に負担がかかると、さらに体が重だるくなります。腹八分目を意識すると整いやすくなります。

④ 水分のとり方を見直す
 一度に大量に飲むよりも、こまめに少しずつがポイントです。

自分でできるツボケア

・足三里(あしさんり)
膝のお皿の下、外側にあるツボです。
胃腸の働きを整え、体のだるさや疲れに効果的です。

 → 指でゆっくり5秒ほど押して、ゆるめる
 → これを数回繰り返します
 → お灸で温めるのもおすすめです

・陰陵泉(いんりょうせん)
膝の内側、少しくぼんだところにあります。
体の余分な水分をさばく働きがあります。

 → むくみや重だるさがあるときにおすすめです


まとめ

「虹始見」は、自然が変わる節目の時期です。

そして同じように、体も変化に適応しようとしています。

なんとなく不調を感じたときは、
無理をするよりも、少し整えることを意識してみてください。

訪問鍼灸では、こうした季節の不調にも対応しています。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

心も体もととのう漢方の暮らし365日 川手鮎子著

#161 咬み合わせがしっくりこない方へ|顎のこわばりに対する鍼灸の一例

こんにちは、はりきゅう速水です。

先日、訪問鍼灸で
「なんとなく咬み合わせがしっくりこない」
というご相談をいただきました。

歯そのものというよりも、
顎まわりの違和感や使いづらさが気になるとのことでした。

●状態の見立て

お身体の状態をみていくと

 ・脈診では「肝虚」、脈はやや緊張した状態

 ・問診では、最近やることが多く気忙しい様子

 ・切診では、こめかみ〜顎(特に右側)の筋肉のこわばり

⇒無意識の噛みしめ、ストレスによる筋緊張が関係していると考え施術しました。

●施術内容

全身のバランスを整える鍼(水泉、陰谷など)に加えて

 ・こめかみ

 ・顎まわり(前側、横側、後側)

の硬さが強い部分に、細い鍼でやさしく刺激を行い、その間、棒灸で顔まわりをじんわり温め、筋肉のゆるみを促しました。

●施術後の変化

施術後は、

 ・顎が開きやすくなった

 ・かみ合わせの違和感が軽減した

とのことでした。改善してほっとしております。

●今回のポイント

 ・歯そのものの問題だけではない

 ・筋肉の緊張や日常のストレス

が影響していることがあります。そのため、無意識の噛みしめや気が張っている状態が続くと、顎まわりは硬くなりやすくなります。

「なんとなく気になる」といった段階でも、早めにケアすることで楽になることもあります。

もし同じようなお悩みがある方は、はりきゅう速水までお気軽にご相談ください。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#160 車いすの方への訪問鍼灸で大切にしていること

こんにちは、はりきゅう速水です。

風が強い日が続いていますが、少しずつ暖かさも感じられるようになってきました。
季節の変わり目は、体調の変化が出やすい時期でもあります。

さて、今回は、車いすで生活されている方やケアマネジャーの方やご家族から

「最近むくみが強くなってきた」

「動きが少なくなってきた」

「食欲や元気が落ちてきている」

といったご相談をいただくことが多くあります。

こうした“生活の中の変化”に寄り添うことが、訪問鍼灸の役割だと考えています。

症状に応じた東洋医学的なアプローチ

体の状態に合わせて、以下のようなツボを参考に施術を行っています。

 ・足の浮腫(むくみ)        : 豊隆(ほうりゅう)

 ・足のしびれ           : 太衝(たいしょう)

 ・足にに力が入りにくい、食欲低下 : 足三里(あしさんり)

 ・肩こり、首こり         : 合谷(ごうこく)

これらのツボは、施術だけでなく、ご本人やご家族によるセルフケアとしても活用できます。軽く押したり、温めたりするだけでも、体がゆるみやすくなることがあります。

その日の体調や反応を確認しながら、刺激量も含めて無理のない範囲で調整しています。

訪問だからこその配慮

訪問鍼灸は、ご自宅や施設という生活の場で行うため、環境や体勢に制限がある場合もあります。

そのため施術は無理に進めず、衣服や体の状態を確認しながら、できるだけ負担の少ない方法を選んでいます。また、ご本人の安心感を大切にし、声かけや確認を行いながら施術を進めています。

ケアマネジャー・ご家族の方へ

訪問鍼灸は、病気そのものを治すことだけを目的とするのではなく、
日常生活を少しでも過ごしやすくすることを目的としております。

上に書いた症状以外にも

 ・手の震え(振戦)が減った

 ・以前より言葉が話せる

 ・食欲や睡眠のリズムが整いやすくなる

といった、生活の中での小さな変化を目指しております。

●まとめ

訪問鍼灸の良い点として、まず大きいのは「治療院へ連れて行かなくても、ご自宅や施設で施術を受けられる」という点です。

移動の負担が少ないことで、ご本人だけでなく、ご家族や介助される方の負担軽減にもつながります。

また、普段過ごしている環境の中で施術を行うため、生活の様子を踏まえたより実際的なケアができることも訪問鍼灸の特徴です。

当院では、その方の生活背景を大切にしながら、無理なく取り入れられる形で、少しでも日常が過ごしやすくなるような関わりを大切にしています。ケアマネジャーの方やご家族にとっても、「一度相談してみよう」と思っていただける訪問鍼灸であり続けたいと考えています。

#159 寝たきりの方に鍼灸するとどう変わるのか?

こんばんは、はりきゅう速水です。

ご家族の方や介護に関わる方から、
「寝たきりでも鍼灸って意味ありますか?」
と聞かれることがあります。

正直にお伝えすると、
すぐに劇的な変化が出るものではありません。

また、すべての方に効果が出るとも限りません。

ただ、その中でも
生活の質が少し改善するケースがあるのも事実です。

鍼灸で目指していること

寝たきりの方への鍼灸では、「治す」というよりも

 ・体の緊張を緩める

 ・血流を良くする

 ・意識や反応を少し引き上げる

といった、土台の底上げを目的としています。

実際にあった変化例

 ①言葉の聞き取りが改善したケース

  耳や頭に鍼を週一回ペースで半年間行い、それまで反応が薄かった方が、

  ⇒呼びかけに対して反応しやすくなり

  ⇒言葉は少しずつ聞き取れるようになり、

  ご家族とコミュニケーションがとりやすくなりました。

 ②パーキンソン病の方の変化

  パーキンソン病の方で、意識が落ちている状態が続いていた方に施術したところ

  ⇒施術後に少し意識が稀にはっきりし

  ⇒会話ができる時間が増え

  ⇒わずかに歩行も可能になる場面もありました

なぜこういう変化が起きるのか?

東洋医学の考えとしては、鍼灸を行うことで

 ・気血(呼吸と血流)の巡りが改善する

 ・脳や神経への刺激が入る

 ・身体の反応が引き出される(つぼ刺激による反射など)

と考えます。ただし、これらは個人差があるので、誰しもすぐに改善するとは言えません。

私が大切にしていることは

訪問鍼灸では

①無理に変化を求めすぎない

②小さな変化を大切にする

③ご家族と一緒にみていく

ことを大切にしています。ほんの少しでも、表情がやわらぐ会話ができる反応が増えるといった変化が、ご本人やご家族にとって大きな意味をもつことがあります。少しでもそのお手伝いができたらいいなと思っております。

こういったケアにご興味のある方は、当院までお気軽にご相談ください。

#158 春の流れと雨の日の養生

こんばんは、はりきゅう速水です。
せっかくの土曜日ですが、雨の日で体調があがらない方はいらっしゃるのではないでしょうか?

実はこの時期、「季節の変化」と「天気の影響」が重なり、体調を崩しやすいタイミングでもあります。

前回のブログでご紹介した「玄鳥至(つばめきたる) 」の頃とは異なり、現在は「鴻雁北(こうがんかえる)」の時期に入っています。春の中でも、「流れが大きく変わるタイミング」です。

玄鳥至(つばめきたる):ツバメがやってきて、春が“始まる”頃 ⇒ 気が動き始める(まだ不安定)

鴻雁北(こうがんかえる):雁が北へ帰り、春が“進む”頃 ⇒ 気の動きが大きくなる(偏りやすい)

つまり、東洋医学で、この時期は

 ・気が上へ(頭・目)

 ・気が外へ(体表・筋肉)

と広がりやすくなります。そのため、

 ・イライラ

 ・頭痛、めまい

 ・目の疲れ

 ・首肩のこわばり

といった症状が出やすくなります。

●雨の日に不調が出やすい理由

 さらに今日は雨。

 東洋医学では、雨は「湿(しつ)」を体にためやすいと考えます。なので

 ・体が重だるい

 ・浮腫

 ・胃腸の不調

 ・やる気が出ない

といった「巡り+水分代謝」が落ちるのが特徴です。

養生のポイント

 ①軽く動く : 雨の日でも、少し体を動かす(ストレッチなど) ⇒ 気の巡り改善

 ②温かい物をとる:冷たいものは控えめにする ⇒ 胃腸(脾)を守る

 ③下半身を意識 :足を冷やさない、少し歩く ⇒ 上に偏った気を下げる

雨の日のおすすめのツボ

 ・太衝(たいしょう)    ⇒ 気の巡り、ストレス緩和

 ・陰陵泉(いんりょうせん) ⇒ むくみ、湿対策

 ・足三里(あしさんり)   ⇒ 胃腸、全体のバランス調整

 ※ツボ名で検索していただくと場所がわかります

まとめ

 春は、体の中でも「気」が大きく動く季節。
 そこに雨が重なることで、不調が出やすくなります。

 無理に頑張るよりも、少し巡らせて、少し温める。

 そんな過ごし方が、今の季節にはちょうど良いかもしれません。

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社