こんばんは、はりきゅう速水です。
北海道も日中は暖かい日が増え、夏の気配を感じる季節になってきました。
本州では梅雨の真っただ中ですが、北海道には梅雨がないといわれています。それでも、この時期は湿度が高い日や気温の変化があり、体調を崩しやすい季節です。
七十二候では、今は「梅子黄(うめのみきばむ)」。
梅の実が黄色く色づき始める頃を表しています。昔の人は、自然の移り変わりを感じながら、その季節に合った暮らしや養生を大切にしてきました。
●この時期は胃腸が疲れやすい
訪問鍼灸をしていると患者さんから
「最近なんとなく食欲がない」、「胃の辺りが重たい」、「冷たいものばかり摂って、お腹の調子が悪くなる」といったのを聞きます。
東洋医学では、この時期は「湿(しつ)」の影響を受けやすいと考えられています。
湿気が多いと、胃腸の働きを担う「脾(ひ)」の機能が低下しやすく、消化吸収がうまくいかなくなることがあります。
その結果、
・食欲不振
・胃もたれ
・浮腫(むくみ)
・体の重だるさ
・軟便や下痢
などの症状につながることがあります。
●今日からできる養生
①温かいものを取り入れる
暑くなると冷たい飲み物やアイスが欲しくなりますが、摂りすぎると胃腸が冷えて働きが低下します。たまには常温や温かいものを選ぶ機会があってもいいと思います。
②よく噛んで腹八分目
胃腸を休ませることも養生の一つ。ゆっくりよく噛んで食べることで、消化の負担を減らします。
③軽く汗をかく
軽い散歩やストレッチなど、無理のない範囲で運動をすることで、体の巡りが良くなり、余分な湿をため込みにくくなります。
●おすすめのつぼ
足三里(あしさんり)
膝のお皿の下から指4本分ほど下、すねの外側にあります。胃腸の働きを整え、疲れやだるさにもよく使われる代表的なツボです。やさしく5〜10秒ほど押したり、お灸で温めたりするのもおすすめです。
●おわりに
自然の変化に合わせて体を整えることは、昔から受け継がれてきた知恵です。
「梅子黄」のこの時期は、胃腸をいたわることで、これから迎える本格的な夏を元気に過ごす準備にもつながります。
食事や生活習慣を少し意識しながら、季節に合った養生を取り入れてみてください。
気になる不調が続く場合は、一人で我慢せず、お気軽にご相談ください。
「参考文献」
東洋医学概論 教科書執筆小委員会 著 医道の日本社


