こんにちは、はりきゅう速水です。
本日も諸病源候論の目病諸候をのせます。目の症状としてはあと四つです。
目封塞候 です。文字だけだと何かの原因で目が塞がる状態になるみたいですね。
<原文>
目肝之外候也、肝氣通於目、風邪毒氣客於瞼膚之間、結聚成腫、腫而瞼合不開、故謂之封塞、然外爲風毒結腫、内則蘊積生熱、若腫不即消、熱勢留滯、則變生膚、翳息肉白鄣也
< 書下し文、自分でやっているので間違いがあります >
目は肝の外候なり、肝気は目に通ず。風邪の毒気、瞼膚の間に客して、結聚して腫を成す。腫して瞼合開かざる。故にこれを封塞(ふうさい)という。しかるに、外風毒のために結腫し、内は則ち蘊積(うんせき)して熱を生じ、腫れのごとき、即ち消ぜず。熱留滞して、則ち変して膚翳(ふえい)息肉(にくそく)白鄣(はくしょう)を生ずなり。
<訳>
目は肝の外候であり、肝気は目に通じている。もしも風邪や毒気が眼瞼部に侵襲して邪気が結集すると眼瞼がくっついて閉じてしまって開かなくなるが、これを目封塞と称する。この場合、目の外は風毒に侵されて腫れていて、内は蘊積して熱を生じているものであるが、もし腫れがいつまでも消えず、熱勢が留滞するようになると目睛上に膚翳、息肉、白障などの病変が生じるようになる。
<備考・考察>
膚翳(ふえい)=目に薄い模様の翳(えい、かげ、さえぎり隠れること)があること。
息肉(そくにく)=腫物?
白鄣(はくしょう)=白内障?
目が開かない病気としては、
- 眼瞼下垂
- 眼瞼痙攣
- 角膜びらん、再発性角膜びらん
- 角膜潰瘍
- 点状表層角膜症
などがありますね。上記の病気であれば、まずは眼科へ、
- 眼精疲労
- ストレス
- 自律神経失調症
- 眼瞼下垂、眼瞼痙攣
であれば鍼灸でも対応できます。陽きょう脈、陰きょう脈や対応経絡に鍼したりするとパチッと目が開くことが多々あります
「参考文献」
東洋医学概論 公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著
講釈 諸病源候論 巣 元方 著 牟田 光一郎 訳