#49 目病諸候 その11 目息肉淫膚候

こんにちは、鍼灸師の速水です

ついに雪が降り、路面がつるつるです(ll゚Д゚ノ)ノ

さて、今日は『目息肉淫膚候』です

息肉(そくにく)が淫した膚とは?です

 

 

<原文>

息肉淫膚者、此由邪熱在藏、氣衝於目、熱氣切於血脈、蘊積不散、結而生息肉、在於白睛膚瞼之間、即謂之息肉淫膚也

 

<書下し文、自分でやっているので間違いがあります>

息肉淫膚なる者、この由(来)は邪熱臓にあり、(邪)気目を衝く、熱気血脈を切して、蘊積(うんせき、たくわえて)散らずと、息肉(そくにく、ポリープ状のはれもの)を生む、白睛(はくせい、眼球結膜)と瞼(まぶた)の間、すなわち息肉淫膚という

 

<通訳>

目の息肉淫膚(そくにくいんぷ)の病候は邪熱が内臓にあって、邪気が目に上衝し、熱気が血脈に流中して、蘊結(うんけつ、つもってとけない)して消散せず、そのために白睛(はくせい、眼球結膜)と眼瞼結膜の間に息肉(そくにく)を生じるもので、これを息肉淫膚(そくにくいんぷ)という

 

<考察>

息肉を調べるとポリープでした

この本の注解には、「息肉」は心肺二経絡(心経と肺経の2つの経絡)の風熱に脾胃の積熱が加わって上に壅滞(ようたい、ふさがり滞る)し、そのため気血が瘀滞(おたい)して起こったものである。また陰虚火旺(いんきょかおう、生活の不摂生や過労で五臓の腎の陰液が消耗し、そのために熱を抑えきれず心火が生じている体質)によって起こることがある。

白睛(はくせい、眼球結膜)と眼瞼結膜の間に息肉(そくにく)と考えたら………結膜炎のもっと悪性な腫物ってことでしょうかね?

むむむ(;゚∀゚)、よくわからない(笑)

 

 

「参考文献」

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

講釈 諸病源候論 巣 元方 著  牟田 光一郎 訳

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