おはようございます。鍼灸師の速水です。
11月突入ですね。諸病源候論は、目病諸候に突入しますヽ(*゚∀゚*)ノ
目の病については、38個も項目ありますね(;゚∀゚)
『目赤痛候』です
<原文>
凡人肝氣通於目、言肝氣有熱、熱衝於目、故令赤痛
<書下し文、自分でやっているので間違いがあります>
およそ人の肝気は目に通ず、肝気熱有りと言えば、熱目を衝(つ)く、故に赤く痛くなる
<通訳>
人体の肝経の気は目に通ずる、もし、肝気が有余で熱を生ずれば、その熱気は目に上衝して、目が赤くなり疼痛を生ぜしめる。
<考察>
言=『外台秘要 21巻 目赤痛方』では、「若」→もし
目が充血して疼痛するのは多くの眼病に共通して見られる症状であり、その原因はひとつだけでなく、外感の風熱によって起こるものがあるし、臓腑の気熱が上衝して起こるものもあるので、臨床に於いては具体的に病状と結合させて分析したほうが良いとこの翻訳の注釈に記載されています
たしかに、足の厥陰肝経の経絡図を見ると目を通っていますね。東洋医学では、肝気が余ると上衝して目にきます
西洋医学では、結膜炎が代表的ですかね。白目(しろめ)とまぶたの裏側を覆っている半透明な膜(結膜)が、赤く充血して炎症を起す病気です。感染で起こる細菌性結膜炎、ウィルス性結膜炎、アレルギーで起こるアレルギー性結膜炎などさまざまな種類があります。現代だと、コンタクトレンズによる傷が充血させてしまう外傷的なものもありますね
「参考文献」
東洋医学概論 公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著
講釈 諸病源候論 巣 元方 著 牟田 光一郎 訳