#24 しゃっくり

お久しぶりです。鍼灸師の速水です。

北海道の地震でいろいろありましたが、皆さん元気を出して頑張りましょう!!

最近、私が悩まされている症状がありまして、今回はそれをテーマにしました。『しゃっくり』です

しゃっくりを東洋医学では、吃逆(きつぎゃく)と言います

 

吃逆には何種類かの原因でおこります

 

①:胃の冷えによる吃逆

冷たいものを食べすぎたり、飲み過ぎたりすることで、寒邪として胃に侵入し、機能が低下します。低い音でゆっくりしたしゃっくりが出ます。みぞおちが冷え、張って苦しいけど、温めると軽くなります

 

②:胃の熱による吃逆

辛いもの、脂っこいもの、味の濃いものを食べすぎたり、常に飲酒していることで、お腹の中で熱が生まれ、熱が強すぎることで熱邪として機能を低下させます。熱邪は水分を消費させ、音が大きく響く激しいしゃっくりが出ます。みぞおちに熱感があり、冷たい水を飲みたくなります。

 

③:ストレス(肝火上炎)による吃逆

ストレスによる疲れ、かなりのイライラが体内で肝の熱が上がります。肝と胃はお隣さんなので胃にも影響し、吃逆がおこります。かなり連続で吃逆をし、精神的なストレスによって誘発されたり、悪化することもあります。

 

④:脾陽虚による吃逆

食事の不摂生やストレスにより肝が滞り、脾に影響し、脾気虚(やる気の低下)が長期化したり、寒邪が脾を冷やすことで脾陽虚として、胃の不調となり、音が低く弱い吃逆がでます。

 

⑤:胃陰虚による吃逆

胃の熱が長引いたりすることで、肝の火が胃にも火がくることで胃の水分が減り、潤いを失い、音の短い吃逆がでます。胃の熱感がでてきます。

 

 

私の場合は、③でした(汗)

ストレスによる体の影響ってかなりあるんですね。

まだ余震や復興で疲れがでてくるかもしれません。体に気をつけて頑張りましょう

 

 

「参考文献」

図解 鍼灸医学入門  蠣崎 要 、池田 政一 著

東洋医学概論  公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著

携帯用 経絡経穴概論 『東臨』の要点と総括 第4版 編 岡田隆

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