こんにちは、はりきゅう速水です。
最近は、ありがたいことに『妊活目的』で訪問鍼灸を依頼される方も増えてきました。
妊活というと、どうしても女性側の努力に意識が向きがちですが、本来は「夫婦で行うもの」です。東洋医学でも、どちらか一方だけでなく、二人のバランスや状態が大切だと考えます。無理に何かを足すのではなく、本来の力を引き出すこと。
そしてそれを、夫婦で一緒に整えていくことが大切です。
●基本は「気・血・水」
東洋医学では、体は「気(エネルギー)・血(けつ)・水(すい)」のバランスで成り立っています。このバランスは女性だけでなく、男性にとっても同じように重要です。
・気が不足すると → 疲れやすい、活力低下
・血が不足すると → 冷えや巡りの悪さ
・水の巡りが悪いと → むくみ、重だるさ
妊娠しやすい環境は、「二人の体の状態」が整ってこそ生まれます。
●まずは「冷え」を整える
冷えは、妊活において大きなポイントのひとつ。
女性だけでなく、男性も体が冷えていると巡りが悪くなります。
夫婦でできる養生として:
・一緒に温かい食事をとる
・湯舟に浸かる習慣をつける
・冷たい飲み物ばかりではないか振り返る
日常の中で無理なく取り入れることが大切です。
●「巡り」を良くする生活
ストレスや緊張は、「気」の流れを滞らせます。
これはホルモンバランスや体調にも影響すると考えられています。
・運動(散歩、一緒に散歩は◎)
・会話の時間を大切にする。
・お互いに無理をさせない
妊活は「頑張るもの」ではなく、「整えていくもの」です。
●食事のポイント
・気を補う食材(お米、いも類、豆類)
・血を補う食材(なつめ、ほうれん草など)
・体を温める食材(生姜、ねぎ、根菜類など)
・水を整える食材(小豆、白菜、海藻類、大根など
・バランスの良い食事(腹八分、一汁三菜)
どちらか一人だけ頑張るのではなく、二人で同じ方向を向くことが、心の安心にもつながります。
●おわりに
妊活は、結果だけでなく「過程」もとても大切です。
そしてそれは、一人で抱えるものではなく、夫婦で歩んでいくもの。
養生に加えて、鍼灸によるサポートも取り入れることで、体の巡りを整え、より妊娠しやすい状態へと導くことができます。
体と心をやさしく整えながら、二人のペースで進んでいきましょう。
焦らず、比べず、自分たちの形で。
「参考文献」
東洋医学概論 教科書執筆小委員会 著 医道の日本社
心も体もととのう漢方の暮らし365日 川手鮎子著