こんばんは、はりきゅう速水です。
今日は中秋の名月ですね。そして、本当に満月(毎年満月ではないらしいです)と珍しいですが、北海道はあいにくの曇りです(・д・`)
今回は、今更にかもしれませんが、「手当てするにあたって」知ってほしいことを説明します。
まず、手当てをする手順としては、
①ある症状がある → ②その症状に該当する手当てをする → ③様子(症状が改善されたか)をみる
と思っている方は多いかと思います。
が、これは正解のようにみえて、少しもったいない。場合によっては手当て法が失敗して悪化する可能性があります。
これは、手当てだけでなく東洋医学全般にも言えます。
東洋医学には、『陰陽論』という考えがあります。
陰陽って言われても、なんのこっちゃ?って思いますよね。簡単にいうと
陰:冷たい、内向的なもの、暗いもの、-(マイナス)、ゆるめる食べ物
陽:温かい、外交的なもの、明るいもの、+(プラス)、締める食べ物
といった、対局になる性質を指します。
先ほど、上で説明した「①ある症状がある」の時に、陰陽どちら?をわかっていないと対応が正反対になります。
例えば、下痢
下痢にも状態が様々ありまして、
「冷たい物を食べたり飲みすぎたりして下痢になった」
これは、陰の症状(冷たい物が陰性の働きをし、お腹全体萎縮する)
なので、「②手当て法」は、お腹、下肢を温めて、ご飯を一時的に減らす
他の下痢の種類としては
「肉や刺激物を食べたり、大食いをして下痢になった」
これは、陽の症状(肉、刺激物が陽性の働きをし、大食も重なりお腹がぱんぱんになる)
なので、「②手当て法」は、まずは便を出しきる。そして、疲労した胃の手当(お茶、絶食など)をする
陰陽論は、名前で考えるとよくわからいという感想が多いかもしれませんが、これをわかると手当てはできます。まずは、症状の性質を見極めることです。
陰陽を知るということは経験も大事です。いきなり、大病になって手当てする際に陰陽がわからないまま手当てをして、間違うと悪化しますので、まずは日ごろの体調や普段食べている物の陰陽を知るところから始めるといいと思います。
不明なところは、どんどん聞いてください
「参考文献」
家庭でできる 自然療法 誰でもできる食事と手当法 東城百合子 著
一慧の穀菜食 手当て法 大森一慧 著 大森英櫻 監修
からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版 大森一慧 著