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#135 寒邪とは

こんにちは、はりきゅう速水です。

昨晩は、猛吹雪になりましたね。前が見えなくて移動が怖かったです。そして寒い。冷えだけでなく風があたるというのが、体の芯まで冷えていくんですよね。

寒邪とは、特に冬や冷房環境で体に侵入しやすく、痛みや冷え、凝りを引き起こすことがあります。「寒邪客肺」という四字熟語があります。

『寒邪が肺に客(やど)る』という意味でして、肺の機能が低下して、くしゃみ、鼻水、薄い痰、寒気などの症状がでます。

体の調子が良く、免疫力が強くなると寒邪が逃げ出して症状が治ります。

漢方でよく聞くのは葛根湯、風邪の初期、寒邪がまだ体の表面に侵入してきたときに有効になります。寒邪が奥の方まで侵入した場合は、症状としては、風邪症状の他に、倦怠感や胃腸の不調も出現します。その場合は小柴胡湯の漢方がおすすめです。

漢方がない場合は、体をいかに温めるか、維持できるかがポイントになります。

・適度な運動(自発的に熱を発生できる体づくり)

・湿気を避ける

・体を温める食材(生姜など)

冷えは万病のもとといいますので、寒邪にも気をつけましょう

#134 もう2026年

おそくなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

いつもと変わらない目標ですが、「知人者智,自知者明。 勝人者有力,自勝者強。 知足者富。 強行者有志。 不失其所者久。 死而不亡者壽。」<老子道徳経 第33章より>を実施できること

孔子のように「四十而不惑」というようにいかず、悩んだり、迷ったりすることが多々ありますが、そこも含めて向き合わないと進まないので凹まず邁進します

今年の正月は、雪が少なく、-7℃前後とやや寒く、体調不良を訴える方が多いなと思います。

冷えは万病のもとと言いますからに、冷えないようにする工夫が必要です。

・首(特に頸の後ろ)、手首、足首をあっためる

・大きい筋肉を動かす(背中、太もも、お尻)

・末端を動かす(手の指、足の指)

・温かい性質の食べものを食べる(生姜など)

#133 2025年の仕事納め

こんばんは、はりきゅう速水です。

ついさきほど帰宅しました。今日は風が強かったですね~。いや~寒い。ストーブの温かみが体にしみこみます。

今年を振り返れると、猫を二匹保護し、一緒に生活する事を決めたこと。無事に育ってくれて安心しております。

鍼灸に関しては、いろんな勉強会に招待していただき知見を深めれたこと。患者さんからのレスポンスをたくさん聞けたこと。とても感謝しております。また、普段は紹介から訪問鍼灸が多いのですが、InstagramやHPから、問い合わせや予約されたことが増えたことはいつもと違うかなと感じております。

関わってくださったすべての皆さまに、心から感謝申し上げます。

これからも、皆様の健やかな日常、何かに熱中できるような生きがいや挑戦したい気持ちを鍼灸を通して支えれる鍼灸師としてありたいと思います。

体が資本

体調が整わってくると、やりたいことが芽吹いてきます。

そんな日々を少しでも応援できるよう尽力してまいります

本年もありがとうございました。来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

【年末年始のお休み】 12/31(水)~1/4(日)

【年明けの訪問鍼灸】 1/5(月)~

#132 鍼はなぜ効くの?

おはようございます。はりきゅう速水です。今日は朝早く起きれたのでブログでやりたかったことを始めようと思います。それは、『鍼灸に関連する蘊蓄をまとめること』です。

最近、蘊蓄(うんちく)を提供しているyoutubeがあって、「鍼灸のうんちく」がまとめてあったら、そのうんちくを元に話ができたり、鍼灸についてのあやしい考えが減り、きちんとした情報を共有できるかなと思いました

今回は、『鍼(はり)のうんちく』で、「鍼はなぜ効くの?」を解説します。

東洋医学の考えでは、皆さんがよく聞くツボは「経穴(けいけつ)」と呼んでおり、それが全身に配置されています。また経穴が点であり、それが点と点がつながる線を「経絡(けいらく)」と呼びます。その経絡には特定の臓気と関連があるとされています。なので、あるつぼに鍼を刺すと、経絡上から刺激が伝わり体が反応するからとされています。

最近では、なぜ刺しただけで体が反応するの?という科学的な研究がされていまして、

①鍼が刺さるとまず、人間には、痛覚あります。Aδ線維で反応する痛覚(一次痛:鍼が刺さったチクッとかんかく)と、C線維で反応する痛覚(二次痛:鈍痛)。痛覚刺激の軸索反射により、血管拡張物質とサブスタンスP(血圧と平滑筋を収縮させる物質)が放出されて、刺された局所が循環が良くなる

②①の刺激を脊髄後角にあるゲートが閉まり、痛みを抑制します(例えば、腰痛がある方に腰に鍼をした場合、腰痛の痛みを、鍼の痛覚刺激で打ち消すようなイメージ)

ざっくり、こんな感じです。説明が足りないと思いますので、補足していただけると非常に助かります。

#131 冷えるし、積るし、滑る

こんばんは、はりきゅう速水です。

今日は雪がかなり積りましたね。そして、寒い。まだ寒さに体が慣れていない感じがします。雪かきをしても体に熱がこもるというよりまだ冷えているなという感じがします。

積って冷えるは百歩譲ってなんとかなりますが、滑るは本当に怖いですね

歩いていても、積った雪の下に氷が隠れていて、つるっと滑りそうになりますし、足の踏ん張りがきかなくて、足元に気がいって、いつもより足腰がつっぱったりします。車移動でもブレーキをしても滑るさまが、とても怖く。いつもより見るところや周りに気をかけけるので肩がこりますね。

雪が積もってきたり、砂が撒かれることになれば、少しは安心できるんでしょうね

それまで、足腰のつっぱり、肩こり、眼の疲労が強くなるので、おすすめのセルフケアを紹介します。

●足腰のつっぱり⇒ フォームローラーで臀部、太もも、ふくらはぎ、足の裏を緩めます

●肩こり    ⇒ 両肩をぐぃっと上に力んで、一気に力を緩めて肩を落とします。その次に両肩を回します。合谷、手三里、曲池などのつぼをもむ

●眼の疲労   ⇒ 両目をあっためる(めぐりズムやレンジ温めるあずき等)、温めた後に眼のまわりのマッサージ、耳のまわりのマッサージ、太衝、照海、申脈のつぼをもむ

冷えると、ぎっくり腰になることもありますので、体のメンテナンスは必要です

#130 猫背、円背、亀背

おはようございます。はりきゅう速水です。

今日は、猫背、円背(えんぱい)、亀背(きはい)を解説します。これは、すべて『背中が丸まって内側へ反り、頭部が前方に出た姿勢』を指します。症状でよく見られるのが猫背、さらに背中がぼこっと出っ張る状態を円背や亀背と呼びます。

西洋医学では、日常的な姿勢不良による「機能的後弯」、病的な理由によって背骨が丸くなる「構築性後弯」(老人性亀背、先天性脊柱後弯症、青年性後弯症、脊椎部の損傷、心経筋原制後弯症)があります。原因にもよりますが、治療法は主に姿勢を意識してストレッチなどの運動療法、装具を装着して矯正する場合があります。

東洋医学では、「脾の機能(運化、昇清、統血)のうち<昇清機能の低下>」を疑います。昇清機能とは、吸収したものを胃から上の肺へ送ることをさす。そこから敷衍(読み:ふえん、意味:おしひろげること、展開すること)して、ひろく気や血を上に昇らせるとか、臓腑・器官が下がらぬようにこれをつなぎとめるということを意味している。昇清がうまく行わないと、内臓下垂や全身倦怠、無力、慢性下痢が起こる。

脾の機能低下を脾虚といいますが、脾虚が改善されると、運化機能(食べものが消化されエネルギーの元に変化させること)も改善され、体を支えている骨や筋肉へのエネルギーを送り込むことも増え、昇清機能も改善されて猫背への改善にもつながります。

西洋医学の治療方法と同様にストレッチの他に、脾と胃を活性化させるつぼに刺激(お灸)、養生法(冷たい食べ物や飲み物はほどほど、腹八分、甘いものを控える、心配事をためこまない)も追加しているのが東洋医学の治療法になります。

脾を元気にする食べものとしては、「黄色い食材」や「自然な甘味を持つ食材」が脾を補います。

・穀類 : 米、もち米

・芋類 : さつまいも、山芋

・豆類 : 小豆、ひよこ豆

・野菜 : 南瓜、ニンジン

・果物 : 栗、棗

セルフケアのつぼとしては

・足三里

・三陰交

・陰陵泉

ストレッチ&筋トレとしては、

・キャットアンドカウ

・コブラストレッチ

・胡坐から首を上にむいたり、下にむいたりする

・プランク

「参考文献」

東洋医学概論  教科書執筆小委員会 著  医道の日本社

#129 寝ても寝ても眠い

こんばんは、はりきゅう速水です。今日はなぜか、寝ても寝ても眠い状態になってまして、休日をいいことに寝ていました

東洋医学で、このような状態(寝ても寝ても眠い)はどういうことなんだろう?と思い、まとめてみました

病因としては・・・

 ・季節との関係(春と梅雨)

 ・脾虚(飲食の不摂生(特に甘いもの、冷たいもの)により脾胃を損傷し、湿邪が体内に発生すると、皮膚に充満して陽気を遮るので、湿邪が長い間、陰に留まって発症する)

 ・気虚(脾胃が虚弱であると、気血が発生源を失って虚し、発症する)

 ・肝鬱(イライラなどにより、気の流れが滞る状態)になり、眠りの質も下がります

 ・腎虚((年齢や過労)により、エネルギーを使い過ぎて腎が弱り、慢性的な疲労感と眠気が出ます)

西洋医学では、睡眠時無呼吸症候群、睡眠障害(概日リズム障害、ナルコレプシー)、甲状腺機能低下症、糖尿病、薬剤の副作用、エストロゲンの減少などがあります

今回、私の場合は、足の冷えや腰痛もあり、自分の脈診では「腎虚」でした。

なので、昼頃から軽い運動(ストレッチや散歩)をし、お風呂を入りたいと思います。

そうすることで、血行がよくなり睡眠改善できたらいいなと思います。

●セルフケアのポイント●

 ・早寝早起き、二度寝はあまりせず、朝日を浴びる(体内時計のリセット)

 ・冷たい食事、甘いものを控える(気虚、脾虚の改善)

 ・軽い運動(気の巡り改善(肝鬱、春の気の巡りの改善)

 ・梅雨は、除湿

「参考文献」

針灸治療大全  東洋学術出版社 著

#128 足が熱くて寝れない

こんにちは、はりきゅう速水です。昨夜の雪が積もり、路面つるつるで運転が大変でした。今はだんだんと日差しのおかげで氷が溶けだして助かりました。皆さんは冬タイヤへの交換は終わりましたでしょうか?

さて、今日は「足が熱くて寝れない」について解説します。

最近、足が熱くて寝れないとの症状を訴える患者さんが増えております。

足が熱くなる症状を、東洋医学では『陰虚(いんきょ)』と言います。「陰」は冷やす性質(水、細胞間液、分泌液)+「虚」はうつろ、不足している=冷やす性質が不足している→熱いという意味になります。

陰虚になると、乾きに関する症状が多くあらわれます。

 ・口渇、舌の乾燥

 ・口唇の乾燥、唇のひび割れ

 ・皮膚の乾燥、皮膚の痒み

 ・尿が濃く少ない

 ・便が固い、便秘

●身体を潤して栄養分を補う食品

 牛乳、鶏肉、豚肉、うずらの卵、あわび、牡蠣、イカ、カニ、えび、など腎の弱りを助ける必須アミノ酸が豊富なたんぱく質。大根、レンコン、山芋、梨、白きくらげ、白ごまなどの白い食材

●身体のいやな熱をとる食品

 セロリ、セリ、キュウリ、ゴボウ、緑豆、冬瓜、牡蠣、シジミ、カニ、昆布

▲陰虚の時に気をつけること

 ・辛いものを控える

 ・適度な水(こまめに少量ずつ水分)、過剰に摂取は逆効果

 ・心の渇きの場合は別途相談(不眠症、不安、いらいら)

「参考文献」

心も体もととのう 漢方の暮らし365日  川手鮎子 著

#127 元気のない人、すぐ風邪をひく人におすすめの食材

こんばんは、はりきゅう速水です。最近インフルエンザが流行しているそうですね。厚生労働省が発表したデータによると、全国25の都道府県で定点医療機関あたりの患者報告数レベルの基準値である「10人」を超え、今後4週間以内に大規模な流行が発生する可能性が高まっています。

インフルエンザは、東洋医学では「傷寒」として分類されており、寒気を訴える感染症とされています。これは、寒さによって体が傷つけられた状態を指します。傷寒論という名の古典があるほど、伝染性の病気に対する治療法が昔からありました。

インフルエンザの治療では、患者さんの病態にもよりますが、麻黄湯で発汗作用を促し、葛根湯で筋肉のこわばりを和らげ、ひきはじめの風邪で体力が落ちている場合は桂枝湯を処方されると思われます。

ここでは、元気のない人、すぐ風邪をひく人におすすめの食材を紹介します。ただし、風邪を既にひいている場合はあまり食べすぎると回復が遅くなりますので、お気を付けください

・元気がなく冷え性の場合の食材(玉ねぎ、にんにく、やまいも、南瓜など土の中で育つ根菜類)

・元気を出す食材(黒豆、黒きくらげ、疥瘡、黒砂糖、棗、竜眼、クコ)

・胃腸の働きに必要な必須アミノ酸が豊富な食材(豚肉、牛肉、鶏肉、羊肉、カツオ、牡蠣)

「参考文献」

心も体もととのう 漢方の暮らし365日  川手鮎子 著

厚生労働省 インフルエンザに関する報道発表資料 2025/2026シーズン(インフルエンザに関する報道発表資料 |厚生労働省)

#126 正気と邪気

こんばんは、はりきゅう速水です。昨日、猫のしおんが去勢手術から帰ってきまして、看病してたら睡眠不足です。回復してきて何よりです

さて、今日は「東洋医学からみた『病気』は『正気』と『邪気』との交争」を解説します。

聞いたことある言葉としては「邪気(じゃき)」ですね。邪気とは、自然界の天候(高温、低温、乾燥、湿気)、衛生環境(病原菌、ウィルスなど)をいいます。

そして「正気(せいき)」です。「正気(しょうき)」とは意味が異なります。「正気(せいき)」は、身体の中に備わっている抵抗力、自然治癒力などのことを指します。

病気は、正気と邪気の争いと考えられていて、

 正気>邪気 → 病気に勝ち

 正気<邪気 → 病気が治らない

ということです(邪正相争)

邪気の種類では、例えば寒邪は一般的な風邪、湿邪はリウマチ、暑邪は熱中症、熱邪はアトピー性皮膚炎などがあります。それぞれ対症療法に加えて、正気を強くすることが根本(原因)療法になります。正気を強くするには五臓六腑の働きが正常に働かせることになります。五臓六腑に活力を与えているのが、「気・血・水」という基本物質になります。

気 → エネルギーと捉えますし、呼吸と捉えるとわかりやすいです

血 → 血流

水 → 血流以外の水分

ツボの特性を使って、気・血・水の力をあげたり、養生(食べ物や生活の改善、運動)によって気・血・水をあげることで五臓六腑の調子を上げることが可能となります。