おはようございます。鍼灸師の速水です。
今日の北海道は14℃、最高気温22℃、最低気温13℃、晴れております(・∀・)
短いですが秋を堪能しております。秋は夏の湿った感じから乾燥するので、体が慣れていないと風邪になりやすいので気を付けてくださいね(n´―`n)
では、今回の諸病源候論はこちら、『目暈候』
ん?眩暈(めまい)とは違うのでしょうか?
<原文>
五藏六府之精華、皆上注於目、目爲肝之外候、肝藏血、血氣不足、則肝虚致受風邪、風邪搏於精氣、故精氣聚生於白睛之上、繞於黑睛之際、精彩昏濁、黑白不明審、謂之目暈
< 書下し文、自分でやっているので間違いがあります >
五藏六府の精華、皆目上に注ぐ、目は肝の外候を為す、肝は血を藏す、血氣不足すれば、すなわち肝虚に致り風邪を受け、風邪が 精氣 に広がれば、故に精氣白睛(白目)の上に 聚 を生ず、黑睛(黒目)の際(きわ)、精彩は昏濁し、黑と白つまびらかに明らかにならず、これを目暈 と 謂 う(言う)
<通訳>
五藏六府の精華は皆目上に注ぎ、目は肝の外候である。肝は血を藏す、もし、血氣不足すれば、肝虚となり風邪を受け易くなる。風邪が目の 精氣 に広がれば、精氣は白睛(白目)の上に結 聚して、 白睛(白目) と黑睛(黒目)の交わるところに、灰白色の環状の混濁し、目睛(ひとみ)の 黑と白がはっきりわからなくなる、これを目暈 と言う
<考察>
眩暈(めまい)とはまた、別の話でしたね(笑)
瞳の黒目と白目がはっきりしない病気はたくさんあります
・ 老人環 … 黒目の周りがリング状に白く濁っている場合、ほとんどは眼病ではなく老化現象 。 コレステロールなどの脂質が角膜内に蓄積することで、透明な部分が白く濁って見えています。角膜の中心部にまで到達することはないので、この場合は何も心配することはありません。ただし、関節リウマチなどの病気をお持ちの方には、蚕蝕性角膜潰瘍(さんしょくせいかくまくかいよう)という自己免疫で生じる黒目の周辺の炎症が知られており注意が必要です。 ただし、30代でこれを発症した場合は老人環ではなく「若年環(じゃくねんかん)」と呼ばれ、高脂血症や心血管異常などの病気のサインである可能性もあります。速やかに内科を受診する必要があります。
・ 角膜感染症 … 「角膜びらん」 、 「細菌性角膜炎」「真菌性角膜炎」「アカントアメーバ角膜炎」「ヘルペス性角膜炎」 などです。 角膜に傷や欠損があると、クリアなガラスではなくすりガラスのような状態になるため、黒目の部分が白く濁って見えるようになります。 角膜の病気は、ただ単に白く濁って見えるだけでなく、強い痛みや視力の低下を引き起こすものです。必ず眼科での治療が必要になります。
・ フリクテン性結膜炎 … 黒目と白目の境目に、水泡状の白い点が現れる 。 フリクテン性結膜炎は、何らかの細菌に感染した後に現れる遅延型アレルギー反応であるといわれていますが、アレルギー検査でも原因を突き止められないことが多いのが現状です。 ほとんどの場合は1週間程で点状の濁りが消えますが、何度も繰り返すこともあり、放置していると角膜全体が濁って視力の低下を招く危険性もあります。
感染症は、早急に眼科へ行き対処してもらったほうがまわりにひろまらないです。ほかの症状もまずはどういうものなのか確定してから各々対応するといいですね。
「参考文献」
東洋医学概論 公益社団法人東洋療法学校協会 編 教科書執筆小委員会 著
講釈 諸病源候論 巣 元方 著 牟田 光一郎 訳